磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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AERA ’12.4.2

2012年06月16日 | 読書日記など
『AERA ’12.4.2』
   一色清・編/朝日新聞出版2012年

特集名 免震超高層への不安



「免震超高層に潜む危険 「構造設計者はタワーマンションに住まない」」 下「」引用。

「「免震ブームが心配だ」と打ち明ける建築専門家がかなりいる。倒壊の心配までする人もいる。実存する免震タワーマンションを分析すると、「揺れの許容度」を超す建物もあった。-略-」

「震度7を生き残る スマートフォン急増で体制整備に1年 いま震災ならパニック」 下「」引用。

「「震度7」と聞くと、携帯電話がつながらなかった「あの日」を思い出す。 スマホの体制整備が急ピッチで進む。地震よ、来るなら整備が終わってからにして--。-略-」

「SPEEDIは欠陥品だった そもそも避難に役立たなかった」 下「」引用。

「「3・11」後、何度聞いたことだろうか。
原発事故直後からSPEEDIを活用さえしていれば--。
だが、追っていくうちに見えてきたのは、システムの欠陥と
この国のお粗末な科学技術行政だった。」

そのようには、ボクには思えないのだけど……。

SPEEDI……。下「」引用。

「SPEEDIは113億円かけて特殊法人日本原子力研究所(現在の独立行政法人日本原子力研究開発機構)によって開発され、1986年から運用が始まった。首相が会長を務める中央防災会議が作成する防災基本計画では、「SPEEDIネットワークシステム」の担当官庁を文科省と指名、この防災基本計画を受けた文科省の業務計画でも、原発事故の通報を受けたら直ちにSPEEDIを平常時モードから緊急時モードに切り替えて放射能影響予測を実施し、結果を関係省庁に伝達すると決められている。さらに原子力安全委の関係指針にも、住民防護策の判断にはSPEEDIを使うことが明記されている。
 このようにSPEEDIは公式に原子力災害の要(かなめ)に位置づけられた、事実、「3・11」発生から2時間弱後に、文科省は原子力安全技術センターにSPEEDIを緊急時モードへ転換するように指示していた。」

地震で動かなかったSPEEDI。下「」引用。

「だがあの日、SPEEDIも「想定外」の事態に見舞われた。事故原発の全電源喪失だ。」

動いていたと書いている人もいるのだけど……。

風向きころころかわっていた。下「」引用。

「そして、もっと根本的なSPEEDIの欠陥に関係者は気づく。仮に情報経路が正常に働いていて、事故原発からの放射性物質の放出状況がSPEEDIに入力されていたとしても、常に風向きは変わり、風上は一定していない。これでは逃げる方向が掴めない。当時も福島県浜通りの風向きはくるくる変わっていた。」

こんな予測システムによって意思決定する国は、日本以外になかったという……。
しかし、米軍はこの予測システムで、みごとな避難と予防策をうったという……。

「細かい実測していれば」 下「」引用。

「-略-だが、SPEEDIは欠陥品で使えないという真相を政府首脳部が事故直後に認識し、米国のように速やかに、かつ非常事態の大動員をしてきめ細かい放射能実測をしていれば、早い段階から正確な被曝地図を刻々と更新、発表できたのではなかったのか。
 それで飯舘村方面への楔状汚染地帯が風向きに関係なく、事故後の早い時点で固着していることがわかれば、いち早く同心円を超えた避難措置を発動できた。
 あれほど騒がれたSPEEDI「隠蔽」事件なるものを追跡して露(あらわ)になったのは、むしろそんなまがいものを本気で担いだ、日本の科学技術・行政の幼稚さ、質の悪さだった。そこの追及は別の課題になる。」

細かい実測も必要だったとは思う……。
それとSPEEDIの問題は別物と思える……。
憶測記事でしかないことで、責任のがれをしているようにしか、ボクには思えない……。










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