磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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原発大国フランスからの警告

2012年07月01日 | 読書日記など
『原発大国フランスからの警告 ワニブックス|PLUS|新書 076』
   山口昌子・著/ワニ・プラス2012年

チェルノブイリ事故のとき、ドイツやイタリアに放射能が降ったというのに、フランスには降らないとい、奇妙な国の本……。その国からの警告ですね……。彼らもまた警告を受け入れるべきなのに、非科学的な人たちです……。

表紙の裏に書かれてあります。下「」引用。

「福島第一原発事故をめぐる日本当局への海外からの批判は、日増しに強まっている。「事故ゼロ」というファンタスティック(幻想的、夢想的)な非現実主義の立場から、原発を推進し、あるいは容認して、ついには3.11フクシマの悲劇を招いた挙げ句の、事故後の不透明な情報開示、国内外への対応の遅滞--。世界第2の核大国フランスの徹底的な現実主義の厳しい視線に晒されて、今、私たちが本当に改めるべき理想論、妄想の体質を、パリ在住二十余年のジャーナリストが、フランスの原発関係要人への取材を基に問いただします。」



最初に……。下「」引用。

「最初にのとった行動は、とにかく、テレビ局には行けない、断らなければ、ということだった。八時半ごろまでに他のテレビ局からも電話がかかってきたが、「私が持っている情報はあなたたちと同じです。津波や東北地方に関する特別な知識もないので、テレビでコメントすることはできない」と断りの理由を繰り返したが、実際には、とめどもなく涙が出てくるだけの茫然自失状態だったからだ 。
 それに、第三者のような顏をして、テレビに出て、したり顏でコメントする気にもなれなかった。日本人記者としての、職務放棄と非難されても仕方がないと覚悟も決めた。」

「思わぬフランス・バッシング」 下「」引用。

「駐日フランス大使のフォールが在日フランス人に対して発した「避難勧告」は「敵前逃亡」のような印象を日本人に与え、極めて悪評だった。フランス・バッシングも、これが引き金になったのは確かだ。この悪評を挽回するために、フランスは文化・通信相のフレデリック・ミッテランがフランスのナショナルデーである七月十四日の革命記念日に福島県郡山市を訪問するなど、名誉回復に努めることになる。-略-」

アレバ……。下「」引用。

「しかし、その後も“フランス・バッシング”は続いた。米国の“トモダチ作戦”が極めて好意的に報道されたのに対し、アレバが提供した機械の故障が痛烈に批判されるなど、概してフランスに対する報道は厳しかった。」

“トモダチ作戦”も、事実を知れば、独立国の日本国民は怒って当然だろう……。

INDEX

「被災者には賛辞、東電には厳しい非難」

【小見出し】「東電のDNAは真実を言わないこと」『週刊誌 パリ・マッチ』 下「」引用。

「二○○二年から○九年の間に福島原発では多数の事故が記録されていた。TEPCOはこの十年来、原発の安全性に対して義務付けられている検査を怠ったことを最終的に認めた! すでに二○○二年に大々的なスキャンダル(原発トラブル隠し事件のこと)に見舞われている。原子力安全・保安院長宛てに義務付けられている約三十の報告書の改竄を認めたばかりだ」などなど。」

日本人として赤面の東電! 下「」引用。

「『ルモンド』は四月二日付けで、「福島原発の《現場清算人たち》の放射能にさらされた日常」の見出しで、「福島原発の現場で働く約六百人の従業員が必要な防護装備を使用していない」という恐るべき事実と、「一日に朝食と夕食の二回」だけという貧しい食事ぶりも明らかにし、東電の「経済優先」の姿勢を強調した。
 東電に関しては、読んでいて同じ日本人として赤面するような内容が次々に詳しく報じられた。仏メディアは日本のメディアと異なり、幸か不幸か、東電出稿の巨額の広告費の恩恵に与(あず)かっていなかった。」

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「“原発の番人”が対原発安全対策レポート」 下「」引用。

「“原発の番人”といわれる「原子力安全院(ASN)」は二○一一年一月三日、フランス全土の原発施設
十九ヶ所にある五十八基の原発と建設中の第三世代の原発と呼ばれる欧州加圧水型炉(EPR)一基、さらに約百五十の関連施設を対象にした審査報告書を発表した。-略-」

フランスではヒトラーのような“たらし”がいいらしい……。個人の力によって変化する科学など、エセ科学だろう……。下「」引用。

「他方で、「この人(*ラコスト)に原発の番人を務めてもらっているなら安心」との信頼感も生み出している。」

ラコストがいるフランスがよいと思っている著者。原子力ファシストはいらないと思うボク……。能力のない人ばかりで、日本はラッキーである……。

しかし、両国とも、ひどい原子力ファシズムである……。

「原子力問題のタブー化」 下「」引用。

「「原子力問題はフランスではタブーだ」とずばり、糾弾するのは元環境相(一九九五~一九九七年)のコリンヌ・ルパージだ。フランスでいち早く、環境問題に注目し、環境政党「環境世代」の党首としてシラク政権下で環境大臣に就任した。ところが、シラクは就任するや、核実験を再開した結果、ルパージの立場は悪くなった。さらに一九九七年の総選挙で社会党が勝利して保革共存政権が誕生したことでルパージは大臣を辞任した。-略-」

「エコロジスト独裁」
……こんな表現がゆるされるなら、反ヒトラー・独裁ともいえるのか?=民主主義国家は独裁国家か?

ガキのように、言葉の意味を考えないのにはあきれる……。

他者の人権を犯してまでも原子力……。社会を崩壊させるし、差別しなくては存在できない、反民主主義的なものを、それを否定しても独裁などといわれる必要がないのでは? 基本はそうだろう……。

環境に悪い原発をすすめるのは、あきらかに非科学的……。フクシマやチェルノブイリを見つめなくても、それは当然だろう……。それを環境によいというのはペテン師でしかないだろう……。そういう人たちは、ペテン師であって、エコロジストではないとボクは考える。

言葉だけ踊らせて、イメージで展開させようとする大手メディア。それよりも、事実を知ってもらいたいものです……。

--名刺。下「」引用。

「フランスでの官庁をはじめ、公的機関で働く人の名刺には、「フランス共和国 自由 平等 博愛」の仏憲法にも謳われている標語とともに、共和国の象徴の女性マリアンヌの横顔が三色旗で縁取られた共通ロゴが刷り込まれている。」

フランスはテロリストやファシズムの母国でもある。きれいごとばかりでは、あきれます……。









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