磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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014 欲望の海のなか

2007年11月20日 | ライト小説
あかねさんシリーズ002
男が女de女が男


一章、マン・リブ




014 欲望の海のなか


「今日は不愉快だったわね」

「そうね、あのマン・リブっていうのをやっている奴でしょう」

「そうそう、奴よ!」

「ウーマン・リブなら聞いたことがあるけどさ、何がマン・リブよね。女性の地位は低いのよ。女性は差別されているのよ、就職でも女子大生の方が大変なのよ」

「でも、わたしたちには関係ないけどね」
茜たちは、お金持ちのお嬢様なのである。

男女の差よりも、地位の差、貧富の差で優位にいるのだ。

「でもさあー、何だか、あいつ、目がきれいだったと思わない」

「目がきれい? 視力悪かったんじゃないの。コンタクトするの忘れていたんじゃないの」

「そんなことないわよ」

「あら、あなた、あんなのが趣味なの……」

「趣味で恋愛はしないんじゃなくって」
茜の鶴の一声だった。

--一同は静かになった。
でも、これから合コンに行く人のいうことではないのではないかと、一同はすぐに思いはじめる。

「あら、茜、合コンで彼氏を見つけるのなんて、趣味も趣味でいいとこなんじゃないの……」

「あら、合コンは暇つぶしよ」

「そうだったの、知らなかったわ」

「今日は、お医者さんの卵なのよ、医院長夫人なんて、将来、悪くはないんじゃないかしら……」

「まあ、やぶ医者で逮捕されない限りは、それもいいんじゃないかしら……」

「それに、昔とちがって、医者の招来も暗いそうよ」

「そうらしいわね。切れるところは切ろうというので、そろそろ狙っているというじゃないの……」

もし、彼女たちが医師としてやっていくのなら、男女の差を強く感じることだろう……。

とくに優秀で学界と関わることがある医師ならば、なおさら男女の差、つまり性差別を感じることだろう。

しかし、寄生して生きることとなれば、別に何の意味もない。

お金がありさえすればいいとなる……。

この人物たちが、性差別を感じないというのは、社会に生きていないからであって、欲望の海のなかに溺れているからであろう……、そう小一郎は思ってみている……。







閑話休題

女性の敵は女性!

これはウソですね。

女性差別の敵は差別主義者。

男性であろうが、女性であろうが……。

女性のライバルは、女性とも限らない。

それは恋愛面においても、

それが現実の世界ではないでしょうか?










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