磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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兵器最先端2 原子力潜水艦 戦略/攻撃原潜の全貌

2008年05月05日 | 読書日記など
『兵器最先端2 原子力潜水艦 戦略/攻撃原潜の全貌』
   読売新聞社・編/読売新聞社1985年

人殺し、それも大量殺戮兵器を賞讃しているようにボクには感じました。この新聞社が憲法九条を改悪したいという理由も、ここらあたりにあるのではないかと思ってしまう一冊でした……。



トライアドとは……。下「」引用。

「ICBM(大陸間弾道ミサイル)、SLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)、それに戦略爆撃機を加えて「核の三本柱」(トライアド)という。」

どれも、すべて大量殺戮につながる兵器ですね。

ノーチラス号のことについて書かれてありました。下「」引用。

「「本艦、原子力にて航走中!」
 史上初の原子力潜水艦「ノーチラス」誕生秘話
 一九五五年一月十七日、人類史上初めて核分裂エネルギーを動力すると船が、米国ニューハンプシャー州の桟橋を離れた。史上初の原子力潜水艦「ノーチラス」出港の瞬間である。以後、「ノーチラス」は一、八三○カイリに及ぶ北極海潜航通過をはじめとする数々の潜行記録を樹立し、原子力潜水艦の絶大な能力を証明することになった。-略-」

そして、原潜にミサイルが搭載される……。下「」引用。

「効率の良い抑止力--戦略ミサイル原潜
-略-「ノーチラス」登場から五年後の一九五九年、最初の戦略ミサイル原潜「ジョージ・ワシントン」を就役させている。
 射程数千カイリの弾道ミサイルを、海中から敵の主要都市や軍事基地に向けて射ち出すことができる戦略ミサイル原潜は、今日、もはや海軍の一艦種などいう範疇をはるかに越えて、超大国の国家核戦略の柱として君臨するにいたったのである。」

安全圏から敵を狙い撃つトライデント計画。
--しかし、相手国では無差別殺戮が行われることでしょう……。
ヒロシマやナガサキのように……。

--殺し合いの技術が掲載されています。
「北極海の氷を割ってミサイル発射」
「原子炉一基 六万馬力のオハイオ」
「原子炉二基(?)八万馬力のタイフーン」
「原潜の天敵・航空機による対潜作戦(ASW)」

もちろん、原潜から撃たれる核兵器には水爆などもあり、ヒロシマ・ナガサキよりもはるかに大きな被害が考えられます。

ソ連原子力潜水艦の設計思想。下「」引用。

「米国に追いつき、追い越そうとする、そのバイタリティと苦心
ソ連の潜水艦は米国に比べて数が大、またそれ以上に種類が多い。
これは弾道ミサイル潜水艦の開発で後れをとったソ連が、ほとんど「近視眼的」に多くの艦を建造したためだ。すなわち、次々と開発されていく弾道ミサイルに合わせて、その発射基地である潜水艦を改変してたのである。このやみくもに「米国に追いつき、追い越す」という姿勢がソ連潜水艦設計思想上の大きな特色となっている。排水量三万トンの巨艦「タイフーン」型もその例外ではない。」

とても、平和憲法の下のジャーナリズムとは思えないものでした。
--犠牲者のことなど、まったく考えてありませんでした。







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