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カナダはなぜイラク戦争に参戦しなかったのか

2010年07月02日 | 読書日記など
『カナダはなぜイラク戦争に参戦しなかったのか』
   吉田健正・著/高文研2005年

帯に書かれてあります。下「」引用。

「イラク戦争に派兵せず、米国主導のミサイル防衛にも参加しない--多国間協調主義を掲げるカナダの外交戦略。建国以来、自立路線を追究してきたカナダ外交の歴史から学ぶ、超大国アメリカとの「つきあい方」!」



参加せず「はじめに」 下「」引用。

「二○○三年三月、米国および英国にとって兄弟のような存在とも言えるカナダが、両国による対イラク戦争に、参加を拒んだ。-略-
 カナダは、安保理における意見の違いを埋めるために、一生懸命妥協案を探し求めてきた。残念ながら、それはうまくいかなかった。もしも新たな安保理決議なしで軍事行動が進めば、カナダは参加しない。
 議場には拍手が鳴りわたった。世論調査によれば、クレティエン首相の姿勢をカナダ国民のほぼ七割が支持した。米国のイラク攻撃を支持したのは国民の三分の一に満たなかった。同年二月から三月にかけて世界中で繰り広げられた反戦デモにも、トロントで約五万人、モントリオールで約一○万人、気温零下の首都オタワで数千人、そのほかの都市でも合計数万人が参加したと言われている。」

カナダ国防法。下「」引用。

「そもそも、カナダ国防法は、カナダが戦争でるのを、1. 緊急時のカナダ防衛、2. 国連憲章に基づいてカナダがとった行動の結果、3. 北大西洋条約、北米航空宇宙防衛協定などカナダが加わっている防衛機構のもとでカナダをとった行動の結果、という三つの場合に限定している。-略-したがって、イラク攻撃に関するカナダ政府の立場は、二○○三年三月二○日の戦争勃発よりはるか前から明らかであった。」

ケベック法1774年。下「」引用。

「フランス系が大多数を占めるケベックを支配するには、住民やカトリック教会、有産階級の意向を尊重するほかなかったのである。一三植民地が不穏な動きを見せ始めていたため、植民地統治を強化する必要もあった。」

「反米英国系ロイヤリストたちのカナダ移住」 下「」引用。

「(*アメリカで)しかし、「ロイヤリスト(忠君派。通常は「王党派」と訳される)」と呼ばれたこれらの人々は、「裏切り者」として、さまざまな苦難を強いられた。皮膚や髪の毛に熱したコールタールを塗られるなどして迫害され、投獄され、ときには殺害され、財産を没収された。
 そのため、何万人もの人々が英国だけでなく、もっとも近い英国植民地へ逃げた。-略-」

英国領北アメリカ(現在のカナダ)。

「「平和愛好国」のカナダ、「好戦国」のアメリカというイメージ」 下「」引用。

「たとえば多くのカナダ人は、米国を好戦国、カナダを平和愛好国と考える。独立戦争の中から生まれた米国は、国内では数々の対インディアン戦争や南北戦争、対外的にも数々の戦争を戦ってきた」

「「小さな政府」より「大きな政府」」のカナダ。

ウラン輸出。 下「」引用。

「カナダは世界のウラニウム需要の三○%以上を供給する世界一のウラン産出国であるが、国内の原子力発電の必要量を満たした残りは米国を中心に、日本やヨーロッパ諸国に輸出している。米国が原子力発電に必要とするウランの三五%はカナダからの輸入によるものだ。」

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多国間協調主義、米国追随ではないという……。







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