磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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地人選書23 原子の時代 The making of the atomic age

2008年08月08日 | 読書日記など
『地人選書23 原子の時代 The making of the atomic age』
   H.A.C.マッケイ(著)/岡田淳(訳)/地人書館1987年

著者はボーアの研究所で働いたという。
--原子力科学のパイオニアだという……。



■目 次■
1 原子への情熱  13
2 黄金時代  37
3 核分裂  51
4 臨界実験  65
5 戦後初期のドイツの先行  87
6 イギリスのプロジェクトの復活  103
7 アメリカのプロジェクトの開始  117
8 ウラン同位体の分離  135
9 プルトニウムの製造  149
10 兵器  167
11 塀の向こう側  187
12 広島と長崎  205
13 冷戦の中  223
14 世界のエネルギー  243
 付録 原子に関するいくつかの顕著な事実  259
 訳者あとがき  263
 関連文献  272
 事項索引  277
 人命索引  282

当時でも抽出法は何種類かあったようだ……。下「」引用。

「また、ネプツニウムの発見者の一人であるエイベルソンに帰される新奇な方法もあった。彼は、気体状の六フッ化ウランのかわりに液体を用いて熱拡散を行なう考えを抱いていた。これは、隔膜拡散ほどまでにはいかないが、効率を大いに高める。さらに一九四一年の末にかけて、あとに述べるように、また別の新奇な方法--電磁的同位体分離--が創案された。」

この本の後だと思うが、レーダーを使う方法もあるようだ。

グローブスとオッペンハイマー。下「」引用。

「それにもかかわらず、機密保持に熱心なグローブスが、オッペンハイマーについて「絶対必要欠くべからざる」と評して、ほとんど命令に近い形で彼に秘密情報の許可を与えてしまった。そして、その後、さらに新たな容疑が提示された時もそれに応じなかったのである。グローブスは母国に対するオッペンハイマーの忠誠心を決して疑っていなかった。実際、グローブスは知っていなかったかもしれないが、オッペンハイマーへは確かにアメリカの秘密をソ連に渡したくはなかった。というのは、その国にかつて住んでいたプラツェクや他の物理学者の友人たちとの会話を通じて、彼は、ソ連は恐怖と受難の地だと確信していたからである。」

index

広島の原爆は4トン、長崎は4トン半とこの本では書かれてあった。

テラーが基準にしていいのだろうか? 下「」引用。

「オッペンハイマーの見解に強く意義をとなえたテラーは、オッペンハイマーの「知恵と分別」を疑ったけれど、彼の愛国心は疑わなかった。」

ボクはその時のオッペンハイマーの「知恵と分別」は普通だと思うけど、本当の愛国心はなかったと思う……。

ファシズムに従っているに過ぎないと思う。











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