磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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脱原発の市民戦略

2012年04月19日 | 読書日記など
『脱原発の市民戦略』
   上岡直見、岡将男・著/緑風出版2012年

帯に書かれてあります。下「」引用。

「こうすれば脱原発は可能だ!
説得力あるシナリオを提案」



表紙の裏に書かれてあります。下「」引用。

「脱原発を実現するためには、原発の危険性だけを指摘すれば十分と考える人も多い。しかし同時に原発は電力政策やエネルギー政策の面からも必要ないという数量敵な根拠と、経済的にもむだで高くつくということを明らかにすることも大事だ。
 本書は、原発推進派の言い分がいかに根拠のないものであるかを明らかにし、脱原発の市民戦略をさまざまデータを駆使しながら、具体的かつ説得力のあるシナリオを提案する。
 また、原発自主避難者への支援活動を続ける「おいでんせぇ岡山」の運動を紹介し、新しいコミュニティを考える。」

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同じ構造……「はしがき」 下「」引用。

「筆者はこれまで交通と環境に関する研究に関わってきたが、環境問題は国のエネルギー政策と不可分であるため、原子力発電についても関心を持ってきた。交通問題では、道路建設に伴う公害を懸念する人たちと交流があった。こうした人たちからは、信頼できる客観的な情報に基づいて問題を議論したいという要望が常に寄せられている。しかし多くの専門家はそれに応えず、現状を追認し道路の建設計画を推進する一面的な情報を提供するにとどまってきた。筆者が原子力の問題を理解できたのは、原子力の分野でも、個別の事項を置きかえるだけで道路公害や道路建設と全く同じ構造がみられたからである。」

いつものことでしょうね……。

名言……。下「」引用。

「マーガレット・ミード(人類学者・一九○一-一九七八)の言葉に「少数の、思慮深く熱心な市民が世の中を変えられるということを疑ってはいけない。実際、過去に世の中を変えたのはそういう人たちだけだったのだ」とある。本書はこうした人々にとって役立つ情報を提供することを目的としている。現在でもなお、市民に役立つ情報をわかりやすく提供できる専門家は少なく、彼らの発言を伝える場も限られている。本書が微力ながらも、思慮深く熱心な市民の役に絶てば幸いである。」

(財)省エネルギーセンター。下「」引用。

(財)省エネルギーセンターでは、ホームページで業務ビル用の節電対策シミュレータを提供している。このシステムでは、オフィスビル、卸・小売店、食品スーパー、ホテル・旅館、医療機関、学校などの建物種類ごと、さらに建物内での用途別(事務室、食堂等)の床面積など各種の条件を入力することにより、節電対策による電力削減量を推定し、時間帯ごとにも表示することができる。なお節電のみでなくCO2排出量についても計算される。-略-」

脅しはからぶり! 下「」引用。

「これまで原発推進派は「原発に反対するなら電気を使うな」「原発がなかったらロウソクで暮らすのか」などの世論を醸成してきた。しかし福島第一原発事故を契機に、かえってその脅しは空振りであることが実証された。そもそも二○○三年には、検査データ偽装などの影響で東京電力の原発が全基停止した「実績」もある。福島第一原発はもとより再開不能であり、二○一一年末で全国の原子炉の九割が停止し、二○一二年にはほとんどの炉が停止する予定である。事実上は脱原発に到達しているが、誰もロウソクで暮らしていない。」

「節電」を逆用する推進勢力の策略。下「」引用。

「冷房を節減すればそれと逆のことが起きる。蒸し風呂になった電車を嫌がって人々が自動車に移行すれば、結局はそれが派生的に電力需要を増加させる結果を招く。快適な鉄道は、むしろ脱原発を助ける。原発の推進勢力は「原発を止めるとこんな大変なことになるぞ」と人々を扇動し、政治的に利用するために過剰な不便・不快を演出しようとしている。一見もっともな「節電」を逆用した推進勢力の策略に注意し社会全体として「脱電力社会」をめざす方策を考えるべきであろう。」

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「原発自主避難者受け入れ活動~「おいでんせぇ岡山」」 下「」引用。

「東日本大震災や福島原発事故の現場から一○○○kmあまりも離れた岡山で、「おいでんせぇ岡山」は、東京を中心とした主に関東圏からの原発自主避難者を受け入れてきた。放射線のリスクに対して自主的に避難する人々の判断には共感するが、それには受け入れ態勢がなければならない。今回集まった仲間は、特定の組織に所属したり、あるいは反原発運動をやっていた人はほとんどいない。むしろ市民運動に関わっていたのはごく一部だったのである。その人々が、東日本大震災をきっかけとしてネットワークを形成し、多くの人々の支援を受けながら、被災者や避難者と一緒になって悩み模索する姿を見ると、日本社会再構築への息吹を感じることができる。」

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