磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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差別としての原子力

2007年11月26日 | 読書日記など
『差別としての原子力』
    清水修二・著/リベルタ出版1994年

福島大学経済学部教授である著者が書かれた「原子力」に関するエッセイです。差別とは何かを考えられたことがおありなのか疑問に思えました……。



自分が気に入らないことがあると、「差別」と訴えるのは困ったものです。
本当に差別を受けている人たちに迷惑がかかると思います。

この著者は高見の見物をされるのが好きな方のようにボクには思えます。
その視点がそもそも、差別なんですよ……とボクは思います。

そして、何が差別か、どの差別を訴えたかったのか?
それすら、曖昧でした。察するに、いつものことです。

しかし、彼自身は地元の原発事故になるまでは、いつものことのメンバーであるかもしれませんね……?

そして、広瀬隆をバカにする表現が多々あります。
--しかし、広瀬隆ほど科学的にも書かれてありませんし、問題をえぐり出してもいないとしか、ボクのような庶民には思えました。

経済学部の教授でおありなら、すべてのことが理解できると思いません……。
専門家といっても、専門のことですね……。
--そして、原子力以外でも差別は世の中にはあるのです……。

そして、原発ジプシーなどのことも一言も出てこない本です。

判事に対してもバカにした言葉を投げつける著者。しかし、社会システムも考えない。下「」引用。

「「高裁の判事って、案外気楽な商売なんだあ」--正直そう思いましたね。-略-五年もかけて、いったい何を審議してきたのでしょう。」

広瀬隆が原発事故がおきると期限を切って話したという。
それでならなかったと非難する著者。
--ボクはいつなってもおかしくないと思っています。
第三次世界大戦はすぐには起こらないけど、原発の事故はいつ起きてもおかしくないもののように思えます……。

index

そのくせ著者は、安斎育郎教授に原発事故は起きるか質問する……。
その質問の理由は小説を書くためだそうです……。下「」引用。

「安斎さんの返答はあいまいで要領を得ませんでしたが、このときじつは、原発が爆発事故を起こす可能性がないと困る事情が私のほうにあったのです。というのも、私は小説を一本書くプランをもっておりまして、そこでは日本の原発が原子炉で大爆発を起こすことになっていたからです。」

その後、チェルノブイリが起り小説は話題になったという。



「福島第二原発3号機事故に関する公開質問状
  福島県知事 佐藤栄佐久様
        福島大学教官有志」を出されたという。

--もちろん、このことは大切なことと思います。
それに、原発のことでも、経済学的に追究してもらいたいことは、いっぱいあると思います……。












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