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岩波ブックレットNO.143 非核三原則の立法化を 核軍縮を求める二十二人委員会

2006年04月18日 | 読書日記など
『岩波ブックレットNO.143 非核三原則の立法化を
  核軍縮を求める二十二人委員会』
       岩波書店1989年

昨日のニュースに関連した本だと思います。
この本もずいぶん古いのですが、
歴史といおうか経過も大切ですね。



この22名の中に自民党の国会議員も含まれます。
それは赤城宗徳や鯨岡平輔です。

宇都宮徳馬は、核の問題をいうと、
自民じゃ出世しないと語られています。

しかし、鯨岡平輔は語ります。下「」引用。

「アメリカ側が持ってくるとときには言うのであって、言わない以上は持ってきていないんです。政府は何回も何回もそう言っているんですが、しかし、日本にのいたアメリカの著名な外交官が辞めたのちに、「そんなこといまごろ言っているのはおかしいよ。核兵器を持っていっていいことになっているんだよ」と言ったことがある。そのことを日本政府に聞くと、「あの人はもう現役の外交官じゃないんだから、ああいう人の言うことをいちいち聞いていたってしょうがない」といって、これは相手にならない。」

ようするに、いつものことなのですね。

「海洋に配備された核戦力」について、
前田哲男は語っています。同。

「いま世界に配備されている約五万発といわれる核爆弾、核弾頭のうち、三分の一近い一万五○○○発は海洋をベースとして、水上艦や潜水艦、あるいは艦載航空機を発射台として配備されている。そのうち三分の一は常に臨戦態勢で、いまこの瞬間にも五○○○発近い核爆弾、核弾頭が海洋からアメリカ、ソ連双方に向けて発射位置についたりパトロールしています。なかでも、大西洋とともに過密地帯の一つが私たちの住んでいる日本列島の周辺海域であるということを知れば、海洋の核軍拡は日本人にとって非常に深刻な問題であることがわかろうと思うのです。」




前田哲男は核関連の事故について語ります。同。

「一九六五年から一九八六年まで、公表ないし報道されたものに限り一一件挙げてみました。これだけの数の核関連の事故が日本列島の周辺ですでに起こっている。一九八一年、鹿児島沖で日昇丸という貨物船が大阪から上海に向けて平穏な航海をしていた。その船底を原潜ジョージ・ワシントンが浮上中に切り裂いて、一瞬のうちに転覆沈没させてしまうという事故も起きています。核そのものではありませんが、しかし核戦略と密接に絡まり合ったところでこうした事故が起きている。」

当時でも、核があるかどうか検査する技術はあったという。

自民党議員の赤城宗徳は広島からはじまる、日本と核の関係を
語られています。同。

「国会では全会一致で非核三原則--つくらず、持たず、持ち込ませず--を決議しているんです。しかしそれが、鯨岡君が言われたとおり、実行されないで、うやむやになっている。「つくらず、持たず」は事実でありますが、「持ち込ませず」には疑いがある。最近、実際に沖縄の公開で水素爆弾を海の中に落としたことも判明しております。トマホークの配備をみても、核を持ち込んでいるんじゃないかというのが国民の見方です。ところが政府の考えは、踏み込んで核兵器を持っているかどうか見ることはできない。アメリカから駐留軍の重大な変更の申し出もないからアメリカが「核兵器を持ち込んでおるとはいえない」というのです。」


政治家である鯨岡平輔は語っておられます。同。

「「持ち込ませず」といって、誰も信用していないものを国是だ国是だと何回も国民に言ったり、近隣の諸国に言ったりしていることは、国の信用にかかわるのじゃないかと思うんです。」


現在、口喧嘩屋は多いですが、外国から信用される
政治家になろうと努力されている方はおられるのでしょうか?



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