磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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児童文庫11 アイリーンのとうろう

2009年04月03日 | 読書日記など
『児童文庫11 アイリーンのとうろう』
   柴田克子・作/永井吐無・絵/アリス館1976年

この本はあまり書かれていないテーマかもしれません。
--父はアメリカ人。母はヒロシマの入市被爆者。
そして、その子アイリーンは……。



表紙の裏に書かれてあります。下「」引用。

「アイリーンは、十歳のたんじょう日のあと、原因のわからない目まいを、おこしてしまいました。それいらい、体の調子が変なんです。--ママがプレゼントしてくれといっていたお人形はきえてしまうし……これには、訳がありそうです。なかよしのアリスやジェーンと、なぞときがはじまりました。」

この本で、半分日本人とアイリーンはいうが、母は「アメリカ人」という。

ヨーコ・オノが、愛息を日本ではなく、アメリカで育てるのも、それと似たようなものだろうと思う。

ネット社会になるまでは、これほどの差別主義者だとは日本人のことを思わなかった……。

それを知り、彼女らの選択が理性あるものであるとも思う……。悲しい現実だけれど……。

だけど、アメリカでは初の黒人大統領と騒がれるが、実は白人と黒人のハーフが正確だろう……。


そして、ヒロシマ……。

その人形も、ヒロシマと関わる……。

アメリカのなかにも、被爆者は存在し、ヒロシマの運動に賛成している。

--もし、被害者側のことを少しでも考えたら、どこの国の人であろうと、どんなイデオロギーであろうと、人間ならば、反対するものだろうとボクは思う。

だけど、そんなことを見つめない人たちで、唯一の被爆国といいながら、核保有論者もいる。

また、血税を核兵器が吸うかと思うと、その存在だけで、死神のように思えてならない……。

ヒロシマの人たちも初期はアメリカ憎しだったが、アメリカにもいろいろな人がいることを知り、より平和主義になっていかれた……。

今では、広島平和文化センターの理事長はアメリカ人である。

index

これでこそ、運動も発展するだろう……。

黒人解放運動を支援する白人は多い。そして、その支援をしていた女性たちから、女性解放運動へとも進んでいったのが歴史であるようだ……。

逆差別もするべきではない……。

だが、口でいうのは簡単だと思う……。

あれほどのことをされたら……。赦せるものではないとも思う……。






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