『文春新書025 中国の軍事力』
平松茂雄・著/文藝春秋1999年
朝鮮戦争のあったころ、日本のあるイデオロギーの人たちは、中国は平和勢力といっていた。そのころでも、決して中国が平和勢力などという妄言はできなかったのではないかとボクは思う……。
国際世論に背を向ける中国。下「」引用。
「この数年来、わが国でも、中国の軍事政策や軍事行動にようやく関心が向けられるようになってきた。中国は核兵器の廃絶を願う国際世論に背を向けて、核爆発実験を繰り返したばかりか、核兵器・弾道ミサイル関連技術を第三世界諸国に移転しているとの疑惑が絶えない。この十年間国防費が二桁台の増加を続けており、それを背景に大規模な軍事演習が頻繁に実施されている。」
いろいろなことも、公開されていない。
--それはソ連よりも、すさまじいものである……。
--「中国脅威論」
この本では、中国は経済大国にはなれないという意見があったことが書かれてある……。
「中国脅威論」もないという意見もあったという……。
朝鮮戦争では、「侵略国」だったという。下「」引用。
「中国も誕生した時点で、そのような事態を想定しなければならなかった。幸い資本主義諸国の干渉戦争を受けなかったのは、一つにはソ連を中心とする社会主義陣営が出来上がっていたことにあったが、まもなく勃発した朝鮮戦争に中国が参戦したことから、中国は国連決議により「侵略国」の汚名を着せられ、国連軍による事実上の干渉戦争を受けることになった。」
「侵略国」を平和勢力とした日本人もいた……。
--それも、平和勢力と指摘していた。
中国は他の国とは違い、プルトニウム型ではなくウラン型の原爆を製造。
--それは、水素爆弾をつくるためのステップであった。プルトニウムでは、水素爆弾はつくれないという……。
毛沢東という二枚舌の政治家……。下「」引用。
「米国やソ連が無視できない地位にまで中国を引き上げる力を核兵器は持っていることを、毛沢東は見ぬいていたのである。」
しかし、力の支配によってのみ、強国となる……。
平和勢力としては、弱国である……。
アメリカを攻撃すること計画。下「」引用。
「細かくなことは不明であるが、中国が実施している核爆発実験の内容から、中国は少なくとも数種類の核弾頭を開発し、凄惨する計画であることがわかる。一つ射程一万二千キロメートル以上で、アメリカ東部に届く地上発射の大陸間弾道ミサイルに搭載するメガトン級の爆発威力の核弾頭。今ひとつは射程八千キロメートルくらいで地上発射の弾道ミサイルに搭載する核弾頭。このミサイルは原子力潜水艦に搭載して太平洋の真ん中から発射すればアメリカ東部に到達することができる。」
カサから出た中国……。下「」引用。
「しかしながら中国かつては「ソ連の核のカサの下にいた」ことがあり、その「ソ連の核のカサの下にいた」のでは、台湾解放という目的が達成できないとの理由で、みずから「ソ連の核のカサ」から出て、独自の核兵器開発の道を選択したのである。」
しかし、日本は「アメリカの核のカサ」にいると非難。
--そんなカサは「核の冬」では役立たないというのに……。
「中国の海」……。下「」引用。
「中国大陸周辺海域は「中国の海」であるという伝統的な「中華世界」の考え方がある。中国はこれらの海を支配することによって、その海域に所在する生物資源・非生物資源、とりわけ海底石油資源の開発・利用を意図している。」
「兵器は統制価格」という中国、秘密主義の中国……。
--不気味な存在であるとしかいえない。
湾岸戦争を静かに傍観していた中国軍。下「」引用。
「一九九一年一月の湾岸戦争は、中国軍に大きな衝撃を与えた。その衝撃の大きさは、湾岸戦争の期間、『解放軍報』が戦争を分析した記事、戦場で使用された各種先端兵器を紹介する記事を連日掲載して、米軍兵器の精度の高さ、破壊力の大きさなどを報道し、現代戦争における先端兵器の重要性を指摘した事実から明らかとなる。」
もくじ
平松茂雄・著/文藝春秋1999年
朝鮮戦争のあったころ、日本のあるイデオロギーの人たちは、中国は平和勢力といっていた。そのころでも、決して中国が平和勢力などという妄言はできなかったのではないかとボクは思う……。
国際世論に背を向ける中国。下「」引用。
「この数年来、わが国でも、中国の軍事政策や軍事行動にようやく関心が向けられるようになってきた。中国は核兵器の廃絶を願う国際世論に背を向けて、核爆発実験を繰り返したばかりか、核兵器・弾道ミサイル関連技術を第三世界諸国に移転しているとの疑惑が絶えない。この十年間国防費が二桁台の増加を続けており、それを背景に大規模な軍事演習が頻繁に実施されている。」
いろいろなことも、公開されていない。
--それはソ連よりも、すさまじいものである……。
--「中国脅威論」
この本では、中国は経済大国にはなれないという意見があったことが書かれてある……。
「中国脅威論」もないという意見もあったという……。
朝鮮戦争では、「侵略国」だったという。下「」引用。
「中国も誕生した時点で、そのような事態を想定しなければならなかった。幸い資本主義諸国の干渉戦争を受けなかったのは、一つにはソ連を中心とする社会主義陣営が出来上がっていたことにあったが、まもなく勃発した朝鮮戦争に中国が参戦したことから、中国は国連決議により「侵略国」の汚名を着せられ、国連軍による事実上の干渉戦争を受けることになった。」
「侵略国」を平和勢力とした日本人もいた……。
--それも、平和勢力と指摘していた。
中国は他の国とは違い、プルトニウム型ではなくウラン型の原爆を製造。
--それは、水素爆弾をつくるためのステップであった。プルトニウムでは、水素爆弾はつくれないという……。
毛沢東という二枚舌の政治家……。下「」引用。
「米国やソ連が無視できない地位にまで中国を引き上げる力を核兵器は持っていることを、毛沢東は見ぬいていたのである。」
しかし、力の支配によってのみ、強国となる……。
平和勢力としては、弱国である……。
アメリカを攻撃すること計画。下「」引用。
「細かくなことは不明であるが、中国が実施している核爆発実験の内容から、中国は少なくとも数種類の核弾頭を開発し、凄惨する計画であることがわかる。一つ射程一万二千キロメートル以上で、アメリカ東部に届く地上発射の大陸間弾道ミサイルに搭載するメガトン級の爆発威力の核弾頭。今ひとつは射程八千キロメートルくらいで地上発射の弾道ミサイルに搭載する核弾頭。このミサイルは原子力潜水艦に搭載して太平洋の真ん中から発射すればアメリカ東部に到達することができる。」
カサから出た中国……。下「」引用。
「しかしながら中国かつては「ソ連の核のカサの下にいた」ことがあり、その「ソ連の核のカサの下にいた」のでは、台湾解放という目的が達成できないとの理由で、みずから「ソ連の核のカサ」から出て、独自の核兵器開発の道を選択したのである。」
しかし、日本は「アメリカの核のカサ」にいると非難。
--そんなカサは「核の冬」では役立たないというのに……。
「中国の海」……。下「」引用。
「中国大陸周辺海域は「中国の海」であるという伝統的な「中華世界」の考え方がある。中国はこれらの海を支配することによって、その海域に所在する生物資源・非生物資源、とりわけ海底石油資源の開発・利用を意図している。」
「兵器は統制価格」という中国、秘密主義の中国……。
--不気味な存在であるとしかいえない。
湾岸戦争を静かに傍観していた中国軍。下「」引用。
「一九九一年一月の湾岸戦争は、中国軍に大きな衝撃を与えた。その衝撃の大きさは、湾岸戦争の期間、『解放軍報』が戦争を分析した記事、戦場で使用された各種先端兵器を紹介する記事を連日掲載して、米軍兵器の精度の高さ、破壊力の大きさなどを報道し、現代戦争における先端兵器の重要性を指摘した事実から明らかとなる。」
もくじ