磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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反核だから反原発-平和と反差別・原子力発電を考える教材-

2008年02月22日 | 読書日記など
『反核だから反原発-平和と反差別・原子力発電を考える教材-』
   現代の差別と汚染を考える教育・労働者の会(編)/
     丸木位里・俊「原爆の図」展実行委員会1982年

図、イラストが豊富な薄い冊子です。この本を読めば、こんな原発を唯一の被爆国といいながら推進している人たちの気持ちがまったくわからないとしか言えません。



もし、原発を増設していくということは……。

原子炉の中で働く人が増えるということですね。下「」引用。

「原子力発電所は、一年に一回、かならず中を調べ、あちこち修理したり、たまった放射能をふきとる作業をしなければなりません。この仕事をする人たちは、放射能をあびながら働きます。私たちの使う“原子の灯(電気)”は、この人たちを病気で苦しめながら、ともっているのです。
 いま、この人たちは一年で3万人以上になっています。
 あなたは、病人を作る原子力発電所をどう思いますか。」

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アメリカでは、放射性廃棄物を海に捨てていた。下「」引用。

「アメリカで海にすてられたドラムかんの写真。この近くの魚市場から、放射能をあびた魚がぞくぞく発見されている。」

「どこに捨てるの…“死の灰”は」
--これは今も解決できていません。下「」引用。

「全国の原発から出された量は、すでにドラム缶二○万本を超え、あらたな廃棄場所がもとめられています。そこで日本から遠く離れた太平洋のマリアナ海溝の深さ六、○○○メートルの海域に投棄という案がありました。この計画を知ったグアム、マリアナ、パラオなど太平洋諸島の人々がこぞって反対運動をおこしました。よその国で勝手につくった危険なゴミをみんなの海を捨てるなど反対されるのは当然のことです。」

外国に捨てることはできなくなりましたね。

そして、死の灰は濃縮されていきますね。

その死の灰と天然の放射能の差についてわかりやすく書かれてありました。下「」引用。

「天然の放射能と比較できない
 原子力発電所から放出される死の灰から出る放射線と、天然の放射線を比べ、安全であると主張する人々がいます。しかし、天然の放射線は、一種の光線にすぎません。死の灰は、体内で蓄積され、死ぬまで放射線を出しつづけます。だから、天然のものと比較することはできないのです。」

そして、電気料金はいろいろな物品にも含まれているという。下「」引用。

「私たちが消費しているほとんどのものに電気料金は原料として加算されているのですから、電力会社という独占企業によって二重三重に収奪されているのです。」

竹村健一氏の非常識な発言に驚きました。

野坂昭如氏「われわれは、未生の者たちの、血をすすって現在を生きるような結果さえ、もたらされかねない。」と現状を警告しています。

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