磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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封印されたヒロシマ・ナガサキ-米核実験と民間防衛計画-

2008年08月09日 | 読書日記など
『封印されたヒロシマ・ナガサキ-米核実験と民間防衛計画-』
   高橋博子・著/凱風社2008年

アメリカ政府がウソをつきとおして来たことが書かれているといってもいいのではないでしょうか?
--どこがナチス・ドイツと異なるのでしようか? と思ってしまいます……。



表紙写真 : 米国立公文書所蔵、高橋博子収集・提供

帯に書かれてあります。下「」引用。

「「公式見解」の真相を機密解除された米公文書で解き明かした、1940~1950年代の米核戦略史。「人々の犠牲によってのみ行なわれた」核実験の目的とは。」

アニメ映画があったという。下「」引用。

「連邦民間防衛局(FCDA : Federal Civil Defense Administration)は、一九五一年、アニメ映画『ダック・アンド・カバー(「伏せて隠れる」)こと』を製作した。」

■Duck and Cover■



過小評価され続けてきた……。

それは投下された年からである。下「」引用。

「四五年九月六日、ファーレル准将は「広島・長崎では、死ぬべきものは死んでしまい、九月上旬現在において、原爆放射能のために苦しんでいる者は皆無だ」とする声明を、東京帝国ホテルで連合国の海外特派員向けに走った。この記者会見に参加していたバーチェットは、自らの取材してきた広島の現況と全く異なると反論した-略-」

鳩山一郎・朝日新聞社主は訴えたことは有名ですね。

--1948年8月6日、『朝日新聞』。下「」引用。

「広島きょう「あの日」から三年 原爆症完全に消滅 蜂谷廣逓信病院長報告」

驚いたことに、大江健三郎と対談したこともある蜂谷道彦博士は、原爆症はすでに消滅したという。

ストローズはビキニ事件で語る……。下「」引用。

「ストローズは、第五福竜丸の乗組員二三人と米兵二八人、マーシャル諸島の住民二三六人が放射能降下物の範囲内にいたことは同声明で認めている。しかしストローズは、同声明の前週に現地を訪れたところ、二八人の米兵は「誰一人として火傷を負って」おらず、「二三六人の島民は私には元気で幸福に見えた」としている。かれらの中の例外として二人の病人のケースがあるが、この二人の例はいずれも実験と関係がないとしていた。」

「米国の情報独占を切り崩した「俊鶻丸 」の調査。

--中止されたチェリオット計画「きれいな爆弾」実験計画。

欧文タイトル:Classified Hiroshima and Nagasaki:U.S.Nuclear Test and Civil Defense Program


被団協 第325号-第350号













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