磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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城山三郎昭和の戦争文学 第1巻 硫黄島に死す 第2巻 生命の歌

2008年12月17日 | 読書日記など
『城山三郎昭和の戦争文学 第1巻 硫黄島に死す』
    城山三郎・著/角川書店2005年

このようなシリーズものなら、解説をいれてほしかった。
でも、他の巻では、月報がついているから、ついていたのかもしれない……。

■目 次■
硫黄島に死す  5
草原の敵  57
マンゴーの林の中で  101
一歩の距離  179

三菱財閥のメンバーのことも書かれてあった……。下「」引用。

「秩父丸の一等サロンでは、ソファを投げとばして、七百円の損害賠償をとられた。けんかの相手には、人を選ばなかった。三菱財閥の岩崎彦弥太(いわさきひこやた)ら三兄弟は、馬好きの富豪として有名であったが、その馬を貸す貸さないの言い合いから、西は取っ組みあいのけんかをした。彦弥太が西の足指に食いついて、ようやく、けんかは収まった。」

こんなことまでして軍隊に入った人もいるのかー。下「」引用。

「身体検査のとき、体重が足りないというんで、釣りに使う鉛玉をパンツに幾つも縫いこんでパスしたんだそうだ。」

三島由紀夫のように、徴兵のがれをした人物もいたというのに……。




『城山三郎昭和の戦争文学 第2巻 生命の歌』
   城山三郎・著/角川書店2005年

■目 次■
大義の末  5
生命(いのち)の歌  187
軍艦旗はためく丘に  227
えらい人  285
青春の記念の土地  307

帯に書かれてあります。下「」引用。

「生命の歌
終戦六十周年記念企画
憧れて海軍に入隊した少年の日記に綴られた、上官によるいじめ、仲間の衰弱死、特攻死への恐怖、そして原爆のキノコ雲…。著者の戦争体験を色濃く反映し、作家としての原点となった表題作など五篇を収録。」

大義というカルト信仰のような日本の軍隊のことが書かれてある。

これでは戦争に負けるだろうと思う……。

またも、このように人をコントロールする人たちが、戦争をしたがっている……。

いや、金もうけしたがっている……。

戦争責任について言い合いがある……。下「」引用。

「森 そうだろうか。すべての大人たちがやりたいことをやり、言いたいを言わなかったからこそ、ファシズムになったのではないか」

しかし、まあ、このマスコミの異常さを思えば、個人よりも、よりマスコミ関係者に罪があるとボクは思う。

これは責任ではなく、罪だと思う……。
組織犯罪の一つだろう……。
--もちろん、癒着体制での組織犯罪だ。
いつものことだが、マスコミはその罪を自覚しようしない……。
--原発でもこのことを繰返した……。

戦争では、きれいごとの正義などはほざく連中はいるが……。
原子力についてはスルーだ!
CSでも放送しない……。

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そして、原子力発電をするため、電気会社は巨費をマスコミにかけ!
東京在局のテレビ局の半分はつぶれていて当然なのに、今もバブリーな生活を彼らはしている。

スポンサーのために、異常なジャーナリズムを平気で続けている……。

--そのため、国民はアメリカの電気料金の3倍を支払わされているという人もいる……。

ハゲタカ・マスコミにいつまでも、餌をやっていては、日本はよくなるはずがない!


八月六日のことが書かれてある……。下「」引用。

「朝の課業始めがあって間もなく、突然、雷が七、八つ一時に落ちたような青白い閃光、そして震動が来た。兵舎を飛び出ると、西の方、広島方向の山の肩に、白い雲が一つ浮いていた。それは白金色に輝きながら、奮騰し、みるみる巨大な雲塊となって、白く泡立つ両翼を空一杯にのばして行った。火薬庫の爆発か、発電所の被爆だろうとも云う。」

城山さんは広島市内に入らなかったようだが、広島原爆の証人ではある……。






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