磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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朝日ブックレット59 核の常識-被爆40年

2008年08月14日 | 読書日記など
『朝日ブックレット59 核の常識-被爆40年
  知っておきたい 核兵器 核戦略 核軍縮-』
    朝日新聞軍縮問題取材班・著/朝日新聞社1985年

「核の傘」というのも実際にありえないことなのに、奇妙なイメージを多くの人に与えているとボクは思う……。



先制使用はNATO戦略の柱……。下「」引用。

「仮に欧州で東側が大規模な侵略をしかけて来た場合、たとえそれが通常兵器だけを使った攻撃であっても、西側は必要な時にいつでも小型核兵器を使った反撃にでる用意がある、と米国は繰り返し公言してきた。
 これを『核の先制使用』という。北大西洋条約機構(NATO)諸国側の抑止戦略の重要な柱になっている。
 大型核兵器による相手国本土への懲罰的報復の威嚇ではなく「戦場で相手の戦車や航空兵力を小型核で撃破する」という脅しによって、侵略行動を断念せさようという考え方である。」

なにしろ、自画自賛ばかりですね……。

公開することで、抑止力増す効果もあるという米国。下「」引用。

「-略-ソ連に比べて米国の核戦力が圧倒的に優勢だった時期が長いあいだ続いたことだ。米国側はその間、積極的に情報を公開しソ連に核の実力を知らせたほうが抑止効果が高まる、と期待できた。」

ならず者の論理としか思えない……。
--そして、原爆の個数でさえ、嘘をついていた可能性が高い。
そんな公開を信用できるとは思えない……。

核の傘は、そもそも無料ではない、日本は国内に基地の土地を貸している……。下「」引用。

「この場合、核保有国が同盟国に『傘』をさしかけるのは一方的・恩恵的なものではない。同時に核保有国側としては、同盟国内に核兵器を配備したり軍事基地を置くことで抑止力を強化し、それによって自国の安全を守る。このような関係が、『核の傘』の意味だと理解されている。」

さらに、「おもいやり予算」などといって、日本人の血税を吸い取るアメリカ。

そして、今の核戦争の主力は原潜であり、日本周辺の海には、ロシアとアメリカの原潜が水爆などを搭載して潜んでいる……。

日本は核戦争の戦場にされるわけだ……。

--それだけでなく、原潜は放射能汚染事故まで起こしている……。

index


米公約に疑いの目をもっていたフランス。下「」引用。

「米国にとってフランスの存亡は、究極のところでは死活問題とはいえないだろう。いざという時に、ニューヨークの安全を守るためにパリを見殺しにすることは、十分に考えられる」

それが歴史だろうとボクは思う……。
--穀物のことでも、アメリカを信用することできないと今年でさらに理解できた。

相互不信で相手戦力を過大視。
--ゼロサムゲームなのだから、それは仕方がないことでしょう……。
こんなゲームを続けていたから、こんな無茶苦茶な世界になりました。
その責任の多くは、常任理事国だろう。常任理事国、すべてが核兵器保有国であり、死の商人の国である……。

『核の常識』というけれど、軍関連のことがほとんどでした……。
--むしろ、経済、儲けとして考えるべきではないでしょうか?

アメリカ政府の非常識を常識にしたら、もはやジャーナリズムではないと思う……。










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