あかねさんシリーズ002 男が女de女が男 002 挑戦状! 「何よ、スポーツ新聞なんて読むわけないでしょう」 といいながらも、新聞を横取り、真剣に見ている。 「えっ、この写真、美しい女性は、わたしじゃないの」 「美しいか、どうかは知らないけど、茜だよ」 「あら、あなたって、あいかわらず減らず口ね」 「そんなことより記事をみろよ、記事を」 「読むわよ、何何……、げえ! 神鳥がわたしに挑戦状を送ったって……」 そこに派手な化粧をした女子プロレスラーがやってきた。 「おい、そこの茜! 神鳥さまからの挑戦状だ、うけとれい!」 と、投げつけた。 新聞記者たちも集まってきて、フラッシュをいっせいにたいた。 「まったく、大げさね、あきれちゃうわ。わたしはね、プロレスラーでもなければ格闘技家でもないのよ、そんなことをするわけがありませんでしょう」 「ということは、神鳥など、屁のつっぱりにもならないということですか」 「何ですか、その下品な言動は……」 小一郎はマスコミの連中からはね飛ばされて、その人垣を眺めていた。 「すげえよなあー。神鳥を失神させてしまうんだから、俺なんて、ぜったい神鳥なんかに勝つわけないよ、夢でもきっと負けてしまうよなあー」 と愚痴をこぼしていた。 「わかったわね、こんな挑戦状、受け取らないわ」 茜は挑戦状を投げ返した! 「それじゃ、みなさん失礼します。大学の構内は関係者以外立ち入り禁止でございますわよ」 と、校舎に入っていく。 みんなは驚いてた。しかし、昼にもなれば、そんなことも話題に上らなくなった。平穏な学生生活が待っていた。 大学のキャンパスに、カフェテリアがある。 白い椅子に白いテーブル。
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