磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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ピューリッツァ賞物語 ●ジャーナリストの栄光と足跡

2007年04月21日 | 読書日記など
『THE PULITZER PRIZE STORY
 ピューリッツァ賞物語 ●ジャーナリストの栄光と足跡』
    ホーヘンバーク(著)/中江利忠(監修)/
       天野景司(訳)/産業能率短期大学出版部s45年

この本を読んでいて、ピューリッツァも正義のイメージから遠いことが理解できます……。



悪魔の理論? 下「」引用。

「そのうえ、ピューリッツァ賞は、評論家たちが、よくこの国の新聞界について描いた、どちらかといえばよくない、陰険なイメージを、正当なものとして認めることなどしなかった。その陰湿なイメージというものは、新聞界についての「悪魔」の理論にその端を発している。それはまず、新聞は利潤を吸いあげる怪物で、太りきって、傲慢である。そして、その冷酷な目標は独占である。一党政治的な新聞言論界である。そして、世論形成の一枚岩的な指揮者であるというのである。」


このことを日本にあてはめてみたら、もっとひどいと思います。

いつものことことですね。

これは忘れてはならないもので、これを何とかしないと日本はよくならないと思います。


「終わりなき戦い--汚職への挑戦」というのいいように思えます。
しかし、これも公平な場合のみですね。
ある党のことは書かないなどとなったら、これは大きな問題ですね……。


労組のゆすりというのもあります。下「」引用。

「労組のゆすり屋に挑戦するアリシア・パターソン
 --その結果、ニューズデイ紙の頻賀競馬不正事件暴露事件で“ビック・ビル”デコニングは刑務所入りとなる
 --一九五四年度ピューリッツァ賞「公共奉仕部門」受賞」

日本のマスコミは左と呼ばれる人たちとの癒着は書かないという方もいますね。


コロンビア大学と戦争と報道。下「」引用。

「しかし、コロンビア大学理事会とピューリッツァ賞諮問委員会が、一九四一年のアメリカの戦争報道記者がすべて、次のようになることを認めざるをえなかった動機は、だれもが理解できる--
「海外報道記者個人に与えるピューリッツァ賞の代わりに、現在続いている戦争の当初からヨーロッパ、アジア、アフリカの戦争地域における報道記者の公共奉仕と個々の業績を認め表彰するために、ブロンズの額または人名録が企画され製作されることを諮問委員会が提唱したことに、理事会は同意した」」



コロンビア大学とは、原爆製造でも貢献した大学ですね。

原子力読本 高校生の平和学習のために


この本を手にしたのはもちろん、原爆関連です。下「」引用。

「1 原子力時代の誕生--「火の玉が砂漠を照らす」
 --最初の原子爆弾がどんなに地球を揺るがしたか、それを目撃したウィリアム・L・ローレンスが語る
 --一九四六年ピューリッツァ賞「報道部門」受賞」
「2 広島におけるホーマー・ビガート--「彼らはまだ死に続けている」
 --原子爆弾が市を爆破した一カ月後、人々はまだそのことを信じられなかった
 --一九四六年度ピューリッツァ賞「国際報道部門」受賞」
「3 長崎の原子爆弾投下を私は見た」
 --ニューヨーク・タイムズ紙のビル・ローレンスは、この空襲の最初の目撃記事を書く
 --一九四六年度ピューリッツァ賞「報道部門」受賞」


賞をとったことなどについての説明文。下「」引用。

「コロンビア大学の理事者たちはピューリッツァ賞諮問委員会の推薦で、一九四六年度報道部門のピューリッツァ賞に、次の言葉とともにウィリアム・レオナード・ローレンスに票を投じた。
 ニューヨーク・タイムズ紙のウィリアム・レオナード・ローレンス、長崎の原子爆弾投下についての目撃記事と、原子爆弾の開発、製造や重要性についてその後の一連の記事に対して」
 ニューヨーク・タイムズ紙の科学担当の編集者として、「原子のビル」ローレンスは、彼が開拓した分野の記事をいまも追い続けている。」


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長崎原爆投下は目撃していませんね。

一新聞記者だけでは、「原爆神話」はつくれなかったと思います……。










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