磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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最後の話-死の灰と世紀末-

2008年07月02日 | 読書日記など
『最後の話-死の灰と世紀末-』
   広瀬隆・著/八月書館1988年

帯に書かれてあります。下「」引用。

「危険な話 
眠れない話
最後の話
三部作完結!」



今、このテーマで書いたら、もっとひどい状況を書かないといけないかもしれない……。

広瀬隆は、田原総一朗の番組に出演していましたが、田原は奇妙なことに科学的なことにまで中立的立場をとっておられたようですね……。

科学だけでなく、ものごとの道理にも、中立などというのはないでしよう……。

そして、原発関連のことは、あいまいにもっていければ推進できるという……。

田原総一朗も推進派と考えるべきだとボクも思います。

現在では、飲酒運転した人だけでなく、それを見過ごした人たちも逮捕される時代ですから……。

日本では、珍しいタイプの人でした。
久米宏……。下「」引用。

「久米宏さん、あなたは違う。何事にも真剣に取り組んでいる様子だ。しかしそれ以上に、解決のための策を現地の人は待ち望んでいるのです。」

そして、現地だけではすまないと理解している現在。
……これはチェルブイリ事故が教えてくれましたね……。

--多くの人が、マスコミに怒っていることでしょう。
その他の問題でも……。

インターネットがある時代ですし……、今は隠しておくこともできにくい……。
--だから知らんふりと、一方的に伝えていますね……。

オーストラリアでの核実験について書かれてありました。下「」引用。

「イギリスがおこなったオーストラリアの核実験では、十数年後に頭が巨大に成長したカンガルーが現われるなど動物の異常が報告されたが、実際には人間の被害が隠されていた。核実験に参加したイギリス、オーストラリア、カナダの兵士は総数二万人にも達し、彼らは追跡調査したところ、身元が判明した六○○○人のうちすでに一一四人が死亡し、驚くべきことにその死因の九六パーセントは癌であった。」

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フランスの住民運動のことも書かれてあり、ナチスという表現……。
--フランス人は、ヒトラーももはや駆け出しチンピラの時代となっていることも知らないようです。

核保有国のフランスの原子力帝国もすさまじいものがありますね……。

それ以前からひどかったけれど……。

第二回『植民地主義との戦い』英国・フランス(領主国)


アメリカも捨て場なしと書かれてありました。下「」引用。

「こうしてワシントンとテキサスが拒否したあと、最終的に残ったネバダ州は、八九年六月に廃棄物を拒否する州法が州議会を通過し、七月に入って州知事もその州法に署名しました。したがって実際にこの法律は、すでに発効しています。
 アメリカはこれまで廃棄物の捨て場がまったくなくなり、原子力産業が真っ青になって、“国家の無策」を非難するという本末転倒の事態を迎えました。フランスと同じ状況になったのです」

ハンフォードの被害者たちがいた……。下「」引用。

「ネバダ州が拒否した理由は、ワシントン州と同じです。ワシントン州はハンフォードの再処工場によって広大な土地が汚染され、多くの人間が甲状腺癌などで殺されてきた。ネバダ州では、これまでたびたび報告してきた通り、この一帯で大量の核実験がおこなわれて、何万人という人たちが今日まで苦しんできた。-略-」

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クラレンス・ラッシュバウのことが書かれてありました。

三菱重工の労組の機関誌「菱労報」。
--世界トップの原子力総合メーカーの地位確立
--青森県六ヶ所村再処理プロジェクトの玉成

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長崎や広島が原爆の攻撃目標になった一つには、三菱の軍需工場があったからでしたね……。










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