磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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岩波ジュニア新書510 訪ねてみよう戦争を学ぶミュージアム/メモリアル

2009年09月12日 | 読書日記など
『岩波ジュニア新書510
  訪ねてみよう戦争を学ぶミュージアム/メモリアル』
    〈記憶と表現〉研究会・著/岩波書店2005年

「平和ボケ」という表現について書かれてあるのが、印象的であった。
「ボケ」というのが差別用語という人もいる。そもそも、こんな言葉をつかうこと自体がファシズム(反民主主義)では?
--人を差別して見下し、いい気になる……。そんな人にはなりたくないですね。



この本の著者は差別するために書いているわけではない。

本当の「平和ボケ」とは……。下「」引用。

「-略-でも、ひょっとしたら、平和が続いて「ぼけて」しまったのは、「いざとなったら戦争も必要」という人かもしれません。戦場の只中で命からがら逃げ惑(まど)っている人ならば、とてもそんなふうには言えないのではないでしょうか。一見「平和」な日常の中で、戦場の悲惨さも実感も想像もできなくなってしまった人こそ、「いざとなったら戦争も」などと平気で言えるのかもしれないのです。」

戦争(戦場の実態)を知らずに戦争協力していた日本国民。下「」引用。

「-略-日本軍の戦火に他国の人々が逃げ惑っている半世紀もの間、日本人のほとんどは戦争を知らずに戦争に協力していた。それが、今、自分たちの頭の上から爆弾が降ってきて、戦火の火の中を逃げ惑わなければならなくなってはじめて、日本国民は「戦争」を経験、実感し始めたのだ」

「平和ボケ」のツケ。下「」引用。

「戦争の実態を知らない社会では、「戦争は文化の母だ」とか、「百年でも戦争を続ける覚悟だ」とかいった勇ましい言葉がもてはやされ、物見遊山にでも行くかのように気楽に戦争が語られていた。日本人のほとんどは戦争は知らずに戦争に協力していた。それが、今、自分たちの頭の上から爆弾が降ってきて、戦火の中を逃げ惑わなければならなくなってはじめて、日本国民は「戦争」を経験、実感し始めたのだ-略-まるで、日本人がそれまでの「平和ぼけ」のツケを払わなければならなかったのように。」

差別している人たちこそが、現状をわかっていない人。
--そういうことは多いですね……。

「この本はガイドブックだ。」下「」引用。

「とにかく、持ち歩いて、実際にその場に行って、見てほしい。それがこの本の最大のメッセージだ(そのため、年表や索引やインデックスなど持ち歩きに便利な工夫も凝らしたつもりだ)。その場所に立って、目で見ないとわからないことが絶体にある。それを学んでほしい。それがこの本のメインのメッセージのひとつだ。-略-」

「06 COLUMN 戦争展示がない「国史」--日本の国立歴史博物館--」

日本国内だけでなく、外国のも紹介されていました。

また、公害も……。

「0804熊本 開かれたメモリアルの形 水俣病メモリアル












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