磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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原爆と人間 21世紀への被爆の思想

2008年06月06日 | 読書日記など
『原爆と人間 21世紀への被爆の思想』
   田川時彦・著/高文研2003年

帯に書かれてあります。下「」引用。

「被爆者として、教師として、被爆者運動と平和教育に生きる中からつむぎ出された珠玉の論集!
核問題を、その原点〈原爆投下〉からとらえ返し、被爆者の歩みと現状を伝え、21世紀の「非核の思想」を打ち固めていった精神と思索の軌跡!」



道化師とは政治家たちではないだろうか……。下「」引用。

「プロローグ
 舞台で演じていた道化師が、楽屋からの出火に気がつき、「火事だ! 逃げろ」と絶叫した。しかし観客は、それも道化の演技だと思い、げらげら笑って見続けた。本当だと観客の気付いたときにはすでに退路がなく、道化師も観客も共に包まれて最期を遂げたという。
 劇場は「地球館」、または「人類座」とも称したとか。」

こんな危険な原発をつくっておいて、安全神話をふりまき、チェルノブイリ大事故まであったというのに……。

それに、被爆国であるというのに、核廃絶まで否定しているといってもいいだろう……。

--広島の原爆当時。
著者は海田市に動員されていたという。
広島師範予科生であり、市内・皆実町の学生寮に向って走ったという。
そして、そこは地獄のような光景が……。

山口勇子さんの生前の言葉が掲載されていました。下「」引用。

「私たちが生き残った者が、あの世に行ったとき、あの日亡くなった人たちと、どんな会話をしたらいいのよ。あんたら、生きとるときに、何しとったんね。五十年以上もたつというのに、原爆は無くなっとらんじゃあないね。こう言われたらどうするの?」
    (被爆者で作家だった山口勇子さんの生前の言葉)」

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「何がいったい違うのか。」? 下「」引用。

「被爆後間もなく広島・長崎を学術調査と共に撮影した日本映画社のフィルムがアメリカに没収され、六七年に日本へ返還された時、文部省は『人体・医療編』は「被害者のプラバシーにふれるから」と言って公開を渋り、『物理編』『建築編』『生物編』のみを最初に放映した。その時も、被爆者は「原爆被害は、これとは違う!」と叫んだ。
 被爆者にとって、何がいったい違うのか。」

著者が質問しておいて下さいよ。
--読者のボクは当人ではないのだし、推測するのみしかできないのですから……。

原爆というもの……。下「」引用。

「被爆者の四人に一人は、原爆の、苦しみに耐えられず、「死んだ方がましだ」「死んでいた方がよかった」と思ったことがある。あるいは「今も思っている」と調査に答えている。
 原爆は、生き残った者の〈こころ〉にも深い傷を負わせ、家庭崩壊、差別、自殺などの人間破壊をもたらしたのである。
 前記『基本要求』には、「原爆は、人間らしく生きることも、人間らしく死ぬことも許されなかった』とも述べている。
 被爆者の死にざま、生きざま、そのままが、原爆の非人道性を鋭く告発しているのである。」

ほかの武器でも、似た部分はありますね……。

公害も……。また、ジェノサイトも……。

村山首相の「究極的」とは……。下「」引用。

「村山内閣は、その基本的な要求を拒否したのである。
 援護法の前文で、「核兵器の究極的廃絶」を二度も繰り返している。「究極的」は単なる修飾句ではない。核兵器廃絶を事実上棚上げにし、その課題を究極の彼方に押しやる意図なのである。自由民主党は、前から「通常兵器がある限り核抑止が必要」だとして「究極的」を使ってきた。
 昨年夏の広島・長崎の祈念式典では、村山首相まで「究極的廃絶」を繰り返し、本島長崎市長が「聖書に出てくる世の終わりですか、被爆地の者には耐えられない」と抗議した。」

どこが、「究極的」なのか?
--ボクにはさっぱりわからない……。
究極的「詐欺」というのなら、理解もできる……。
そのため、「思いやり予算」?

ボクも著者の意見に賛成である。下「」引用。

「平和教育は決して特殊教育、戦争体験のある特殊化的教育ではない。民主教育そのもの、憲法教育そのものであるということを申しあげました。それから、戦争の問題は決して過去の問題ではなくて、まさに人類の課題といっていいくらい現在の問題だし未来の問題だということ、それと私たちが育てようとしている学力の問題を、非常に大雑把ですけれども申しあげました。」

時々、あるイデオロギーをもっている人たちはいう。
「アフリカに比べたら、日本は幸せよ」
--それが、まるで今の間違った政治を擁護するようだ……。

しかし、その間違った政治によって、アフリカはむさぼられているのではないか……。
--勝ち組・負け組などという“反”民主主義の思想……。

彼らのやりたいことをやらせたら、日本もアフリカになる……。

その政治のイデオロギーは“反”民主主義。
--そのようなイデオロギーを輸出して、アフリカでビジネスをしている。

アフリカにも民主主義を!

--物資だけでは、虐殺さえはじまる……。

資源のあるところでも、虐殺がおきているという……。

いや、むしろあるからこそ起きているという人もいるくらいだ……。

--それに気付いた人たちがいる。

--そして、アフリカに民主主義がうまれはじめている……。

3 新しい道を選ぶ







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