磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

2008年06月06日 | 読書日記など
『核』
  岸田純之助・著/学陽書房1975年

核の「カサ」について書かれていることが、まさに現実だろうと思う……。核が「カサ」になるわけないでしょうに……。



朝日新聞連載された記事だそうです。下「」引用。

「本書は、その新聞連載をまとめたものである。新聞ではスペースの関係もあって解説的な部分で省略したものが多かったので、本書では、それぞれの個所に所要の解説や評論をつけ加えた。それによって「核」の問題について必要なことはひと通りすべてが網羅されているようにしたつもりである。」

日本が取るべき態度。下「」引用。

「日本の取るべき態度の第一は、もちろん、日本が将来とも核兵器を持たない立場を堅持することである。これは、日本の国民感情、平和憲法の精神からいって当然だが、国際的にも、そうした立場を貫くことを妥当とするような情勢ができている。それは、いまたしかに核軍備競争がつづいてはいるが、核兵器の軍事的な価値、政治的な価値がとみに下落する傾向にのあるからである。」

ウラン濃縮よりは簡単だという。下「」引用。

「ただ、何といっても、プルトニウム抽出は化学処理に過ぎない。その意味では、ウラン濃縮のようなむずかしさはない。経済性も度外視してかかるなら、自前でつくるのにそう困難はない。」

MaRVは開発中(*この本の出版のころ)。下「」引用。

「MIRVでは、それぞれの弾頭は、あらかじめ設定された目標に向かう。アメリカでは、これにつづいて、操縦可能な核弾道(MaRV)の開発がはじまっている。」

アイルランドとスウェーデンががんばっているという。下「」引用。

「直接的に核兵器拡散防止にイニシアチブをとったのは、非核保有国のアイルランドやスウェーデンであった。アイルランドは一九五八年の第一三回国連総会から、一九六一年の第一六回国連総会にかけて、いろいろの形をとりながら核兵器拡散防止に関する提案を行ってきた。それらはほとんど採択された。」

唯一の被爆国という国はどうしたのでしようか?
--原発輸出の時のセールストークで使用されていましたが……。
……まったく呆れたものです。

核の「カサ」についての名言。下「」引用。

「大国が核によって抑止し得ているのは、いまでは、自国の軽はずみな行動だけになった、と述べた国際政治学者がいる。-略-核のカサの信頼性はとみに薄れている。それを指摘しようとしての発言だった。」

--核アレルギーこそが健全と著者。

推進派のアレルギーで切り捨てるのを差別されているように思う。

--差別主義によって生れる原子力。

「戦争は究極の差別」
「公害と原発のあるところに民主主義はない」











index

INDEX





エンタメ@BlogRanking


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。