11月23日開催だったので、もう2週間以上もたってしまった。ただ、もっと昔のことのような気もする。なぜかはわからない。時間が経ってしまったが、自分の記録のために書いておこうと思います。よかったらお付き合いください。
今年は、第1回の昨年から日程が変更され、11月初め(2012年は11月3日開催)ではなく11月23日となった。これまた、なぜかはわからない。木曽三川公園の他のイベントの都合(この大会は見事なくらい少ないスタッフ、コンパクトな準備で運営されている。それでいて、何ら不都合もないし、個人的には不満もほとんどない)なのか、あるいは他のマラソン大会の日程を考慮したのか(この日、主だった大会は全国で何一つ開催されていなかった)。
といっても、気候的にも昨年と比べて「今年は寒かったなあ」ということもなかったし、同じような格好で走り、昨年と同じ素晴らしい秋晴れの青空で、直射日光が熱いくらいだった。空気の涼やかさが気持ち良い。
昨年と違ったもう一つは、アスファルトが傷んでデコボコ道だったコースが、今年はきれいに舗装し直されてすっかり走りやすくなったことだ。実は靴が痛みそうで、レース用はやめて練習用で走ろうかとも考えたくらい、昨年のコースはところどころ荒れていた。今年は文句なく快適だった。
※昨年のレポは
こちら。
レース前
駐車場はうっかりすると間違えやすいのだが、今年のはがきの案内がよくできていて間違わずに入れた。西からだと揖斐川、長良川、木曽川の順に橋を渡るのだが、長良川を渡ったら(長良川大橋)すぐ左折すればよい。
駐車場は十分に広いので時間ギリギリでも焦らずに済む。実は近道を行こうとして道を間違い時間をロスしたのだが受付締切(たしかスタート30分前)の30分前にはクルマを停めて準備を始めることができた。普通の大会だと、このくらいの時間感覚では、余裕がなくなってしまうところだが、この大会は実にのんびりしていて、何のストレスもない。休日らしい時間の流れで気分がいい。
受付を済ませ、ゼッケンを付ければ準備完了。走ろう会のすずさんを見つけてご挨拶。ハーフは11時スタートだが、彼は10㎞の部に参加で、スタート時間が20分早い。スタート準備の合図がかかり健闘の言葉をかけ別れる。
トイレはどの大会と比べても空いていてせいぜい2、3人待てばOKなのだが、それならそれで余裕がなくなったりするのが人間(わたし)だ。
人が並んでるのでストレッチなどして再び戻ると、今度は2人並んでいる。そろそろ時間もなくなってきてちょっと焦ったり。結局、5分前のコールを聴いてから慌てて堤防を駆け上がる始末だった。
スタートを待ちながらロキソニン2錠を飲む。
レース中
参加人数もあまり多くないし、昨年も走っているので参加者全体のレベルもなんとなくわかっていた。
通常の大会では順位を気にするようなことは皆無だが、この大会に限っては少し気にしてしまう。昨年は10位くらいだった。3位までに入らないと記録は残らない。そう、この大会ではゴール地点に電光掲示板があるけれど、記録は各自が自分の時計で確認する。それで十分だ。
そんなわけだから、右膝の状態を気にしながらも、参加する以上はなんとなく前のほうからのスタートになった。
最初の1㎞が4'33。どうしても周りのランナーに引っ張られて速くなってしまう。9月中旬以降こんなスピードで走ったことはない。ただし、膝は違和感はあるけれど痛くはない。
2㎞目のラップも4'37。ろくに練習していないので、心配が徐々にきつくなってくる。「これはいかん」と、呼吸が落ち着くところまで意識的にスピードを抑える。何人かのランナーが抜いて行った。
2~3㎞は4'50。このラップをキープすることにする。行きは終始向かい風。
5、6㎞あたりだったろうか、10㎞走を折り返してきたランナーとすれ違う。すずさんを見つけて声をかけると「はい」と返してくれた。こちらも元気が出る。
給水もトイレも行き帰り各1か所しかない。5㎞地点と15㎞地点。そう、もうお気づきかもしれないが、折り返しコースなので、実際には1か所しかない。誰が考えたのか実に頭がいい。
ハーフだし、給水はこれで十分だと思うのだが、トイレのほうは10㎞の間1つもないのは困るランナーもいそうな気がする。両側とも切り落ちた堤防の上を走るのだから、立ち●●●も難しい(じっさいわが家人はひどく弱ったらしい)。
8㎞あたりで、後ろからぐんぐん追い上げてくるランナーが2人。4'50前後のラップを刻んでいたわたしは、多少の余裕がないでもなかった。
「この二人にいけるところまでついて行ってみよう」と思った。彼らは4'40/㎞ペースを正確に刻んでいた。
1㎞くらいはなんとかなったのだが、キロ2、3秒ずつ引き離されていく。だんだん背中が遠くなる。
折り返し後12、3㎞地点あたりで家人を見つけた。すれ違いざま「だめかもしれない」というので「がんばれー!」と気合を入れる。
13、4㎞あたり(行きの7㎞あたり)にコース唯一の小さなアップダウンがある。なんとかここまで頑張ってきたが、練習不足による筋力低下と体重増加(通常よりも5㎏増えていた)はいかんともしがたく、ハーフでも最後までこのペースをキープするのは難しかった。
上りにさしかかったところできつさを感じた。13~14㎞のラップは5'06。ついに5分台に落ちた。ちょっとがっかりしたせいもあるし、キロ3秒ずつはなされ続けて前のランナーははるか遠くなり、気がつけば周りにはランナーがいない。ただ、太陽の光だけが燦々と照りつけていた。
ここからの4~5㎞はとりわけきつかった。もうやめてしまいたいくらいだった。しかし、これはハーフマラソン。こないだの「あいの土山マラソン」とはわけが違う。
「(痛くもないのに)ハーフで歩くわけにはいかない」その思いだけは譲れないと頭の中で反芻しながらねばった。
折り返し後、帰りは追い風に期待してたのだが風は弱くなり、しかも横風になってしまっていた。
なんとかもう一度4分台のラップにもどしたいとムチを入れながら懸命に走っていたつもりだったが、結局この後ゴールまで4分台のラップを刻むことは1度もできなかった。
ゴールタイムは1時間43分ちょうど。同じく右膝の故障を押して走った昨年より38秒遅かった。去年はまだ練習の貯金があったが、今年はいかにも故障が長引いて貯金も使い果たしていた。
その割には良く頑張った方じゃないかと自分では納得。今年の順位はおそらく13位だった。
レース後
信じられないことに、このレースでも右膝の痛みは感じないままゴールできた。終始違和感を感じ中がらのランではあったけど、本当に魔法にかかった気分。もうこれはロキソニンの力だと認めざるを得ない。
ゴール後、昨年は右膝をかばったせいで左膝に強い痛みがあって、立っているのもやっとで、クルマのある場所まで数十メートルの移動にものすごい時間がかかった。ひどく痛かった。
でも今年はそれに比べればなんともないに近い。
クルマに戻って汗を拭き、着替え、声をかけられ見知らぬ参加ランナー一家の記念写真も撮った。いただいたスポドリで一息ついて、余裕で再びゴール地点に戻り、家人を待つ。
来た。タイムは2時間20分と予想以上にゆっくりだったが、笑顔でゴール。途中ちょっとしたアクシデントがあったようだがよく頑張った。
この大会唯一改善してほしかったのがデコボコの道が数か所あったことだったが、今年はきれいに舗装されて格段に走りやすくなった。
本当に大好きな大会なので来年もぜひ開催してもらえると嬉しい。大会関係者の皆さんに感謝します。