黒沢永紀オフィシャルブログ(旧・廃墟徒然草)

産業遺産と建築、廃墟、時空旅行、都市のほころびや不思議な景観、ノスタルジックな街角など、歴史的“感考”地を読み解く

沖縄 #02:辺野古社交街跡

2010-06-07 06:19:39 | 廃墟その他
前回からアップしている沖縄シリーズ。
今日は普天間基地移転で話題の辺野古(ヘノコ)です。
といっても飛行場予定地のすわりこみ海岸ではなく、
かつて繁栄した社交街の跡を訪れてみました。
Mapion



wikiによれば、隣接する米軍のキャンプ・シュワブの
社交街として発展したのは1960年代までの事、というだけあって、
その痕跡ぶりには年季が入っています。





おそらくですが、
もともとKingと言う名のバーだったところを、
その後同じ店名でリサイクルショップに
リサイクルしたんではないでしょうか。




右側の看板建築部分に、
かろうじてサンドウィッチショップの文字が見えます。






辺野古社交街跡の中でも、最もきていた建物。
もともとBARだった建物が浅井電気として使われながら、
その電気店名すら殆ど消えかかっている状態です。





画像ではCLUBの文字しか見えませんが、
肉眼では「ACE OF CLUB」と確認できます。






最初の「BAR FLAMINGO」しかり、
民家を改装した様なこれらのBARは、
どんなものだったのかと想像します。





壁は比較的新しいですが、既に看板は撤去され、
店としての形態は失われています。
画像の様に沖縄風の平屋の前面を、
看板建築にして店にしている形態も、
多く見受けられました。

県の約10%、本島だけだと約20%が、
米軍の施設用地として使われるという、
特殊な環境にある沖縄は、
日本が抱える平和維持の問題を、
リアルに感じる場所でもあると思います。


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2 Comments

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これはまた (pulin)
2010-06-07 09:45:35
渋くていい感じですね。

基地の側ではまだこういう店が現役なのでしょうか。
▼pulinさんへ (KLO @ 廃墟徒然草)
2010-06-08 02:48:24
辺野古社交街の全部を見学した訳ではありませんが、
この社交街は全体的にこういった感じだと思います。
それとは別に、
今日アップした金武社交場などは、
いまでも現役でやっている店が、沢山ありました。

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