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黒沢永紀オフィシャルブログ(旧・廃墟徒然草)

産業遺産と建築、廃墟、時空旅行、都市のほころびや不思議な景観、ノスタルジックな街角など、歴史的“感考”地を読み解く

東京暗渠:神田川支流 #07

2006-05-30 16:04:56 | ・東京暗渠
…∽ 淀橋庚申堂 ∽…

新宿区の西、淀橋地区を流れていた神田川支流の暗渠を、
現存する橋を中心にアップしています。

昨日アップしたみのり商店街をすこしぶらぶらしていると、
雰囲気ある一角が目にとまります。
名前は聞いた事があるような気もしますが、
見るのは始めての庚申塚です。→Mapion



庚申塚とは祀ってある3体の猿を庚申の日にあがめる、
交通安全の守神だそうです。
堂内の石碑には、かつて寛文4年(1662)等の年号があったそうですが、
今では磨耗して見えません。
町の一角にある祠はたいがい、
どんなに小さくても床がある建物が普通ですが、
この堂内は地続きの土間のような作りになっていて、
そこに荒削りな本尊や石碑が無造作に並べられています。
信楽焼き風の花瓶に供えられた椿もきどりがなく、
全体的に素朴で味わいある御堂です。



堂の右にある手水石には「庚申講 世話人」と彫られています。
「講」とは民間信仰団体に付けられる、江戸時代頃の呼び名でしょうか。
富士山を信仰する「富士講」などで聞いた事があります。



庚申堂の目の前、昨日アップした仲乃すしの隣の
仕舞屋のガラスのなかで、毛並みのいいネコが寝ていました。
座ぶとんの柄、懐かしい感じです。



◆東京暗渠:神田川支流◆
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