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詩・歌謡 13

2014年02月18日 | ブログ

 

   秋への思慕<o:p></o:p>

 

              古木 怜

秋の穏やかな日の午後

手製の釣竿を携えて近くの小川へ

釣りに出かけた

田圃へ下る雑木林の細道は

散り積もった落ち葉に隠蔽されていた

一足ごとに包みこまれるシューズに知る

秋の深まりは

腕白少年を涙ぐませて歩かせた

 

村一番の悪童に

秋はやさしさを教えて過ぎていった


詩・歌謡 12

2014年02月03日 | ブログ

 

   少年の日の記憶<o:p></o:p>

                      古木 怜

村境を越えたところに牧羊飼育施設があって

少年のころ遊びにいった

あるとき青年に教わり放牧の羊を畜舎に

追い込むのを手伝ったことがあった

草原を逃げまどう群れを追いかけ

全頭収容できたときはうれしかった

額の汗をふいているとき青年が笑顔で

頭を撫でてくれたっけ

子供ごころに満ち足りた日だった

 

青年の指笛

羊たちの騒擾草いきれ

少年の日の記憶はなにもかも愛しい