荒野の中を
あずま 優
早起きの妻がつくる朝のみそ汁
含めばやさしい愛を知る
漣みたいに心に寄せる
小さな幸せ、朝のひと時
そして始まる男の一日
時には激しくまた穏やかに
男はいつも荒野の中を
傷つきながら走りつづける
愛する人の命守れと
幼い日、母がつくる朝のみそ汁
含めばやさしい愛を知る
喧嘩に負けた日寂しく帰る
弱くちゃ駄目よと叱って抱いた/p>
終わることない男の戦い
あの時すでに始まっていた
男はいつも荒野の中を
倒れてもなお走りつづける
愛する人の命守れと