幼い少年
古木 怜
夏のある日の夕方
スーパーの魚介売り場で
兄弟らしい幼い少年を見かけた
二人はお造りの前で立ち止まり
一つの商品を指さしながら
「お母さんはお刺身が大好きだよね、
うん、三人で食べたいね」
しばらくその場に佇んでいたが
未練げに寂しげに立ち去っていった
二人のうしろ姿を目で追いながら
彼らの母親へ思いを馳せた
やさしくて子を思う
賢い立派な方なのだろう
素直で愛らしい幼い彼らを
私は忘却することができなかった
古木 怜
夏のある日の夕方
スーパーの魚介売り場で
兄弟らしい幼い少年を見かけた
二人はお造りの前で立ち止まり
一つの商品を指さしながら
「お母さんはお刺身が大好きだよね、
うん、三人で食べたいね」
しばらくその場に佇んでいたが
未練げに寂しげに立ち去っていった
二人のうしろ姿を目で追いながら
彼らの母親へ思いを馳せた
やさしくて子を思う
賢い立派な方なのだろう
素直で愛らしい幼い彼らを
私は忘却することができなかった