映画鑑賞感想文

濫観っていうか、乱観っていうか・・・ポリシーないですけど(^^;

『レクイエム』

2011-09-27 14:15:30 | Weblog
2009年 イギリス&アイルランド
監督:オリヴァー・ヒルシュビーゲル
出演:リーアム・ニーソン、ジェームズ・ネスビット、アナマリア・マリンカ、マーク・デヴィッド、ケヴィン・オニール、ジェラルド・ジョーダン

プロテスタント教徒とカトリック教徒が激しく争った北アイルランド紛争のさなか、アルスター義勇軍のメンバーである少年アリスターは、自身の名を挙げるために報復テロと称してカトリック教徒の青年ジムを殺害する。その時、まだ小さいジムの弟のジョーに犯行を目撃されたが、ジョーを手にかけることはできず、そのまま現場を立ち去った。アリスターは、この犯罪によって捕まり、無期懲役の刑を受けたが、12年で釈放され、その後は自分のような犯罪に走る若者ができないようにと啓発活動をしていた。事件から33年後、あるTV番組が、加害者であるアリスターと被害者の弟ジョーを対面させるという企画をたて、二人はそれを了承した。けれど、ジョーには、ある覚悟があった。それは、番組でアリスターに会ったら、その場で彼を刺し殺そうというものだった・・・

ものすごく興味のあるテーマなんですよね。環境というか社会状況によって洗脳され、狂信的な思想をもって犯罪を犯した人が、その呪縛から解放されたとき、どうなるのかなとか。犯罪被害者の心の傷とか。とにかく、犯罪のその後ってことを扱っているので、ほんとうに興味深く見させてもらいました。で、映画としては、そういうことを真摯に淡々と描いていくので、なかなかヨカッタと思います。でも、良かった分、考えさせられるとか、納得させられるより、とにかく遣り切れなくなっちゃいましたね。特に、メインの犯罪より、兄を目の前で殺されたジョーに、ジョーの母親が「兄を見殺しにした、お前のせいだ」みたいに責めつづけるのが、息苦しい苦しいくらい辛かったです。

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『冷たい雨に撃て約束の銃弾を』

2011-09-27 13:46:30 | Weblog
2009年 香港
監督:杜峰(ジョニー・トー)
出演:ジョニー・アリディ、シルヴィー・テステュー、黄秋生(アンソニー・ウォン)、任達華(サイモン・ヤム)、林家棟(ラム・カートン)、林雪(ラム・シュー)、張兆輝(チョン・シウファイ)、邵[王其](マギー・シュー)、黄日華(フェリックス・ウォン)、葉璇(ミシェル・イェ)、呉廷(ン・ティンイップ)、フォン・ツーファン

マカオで暮す娘一家が何者かに襲撃され、娘のアイリーンだけが瀕死の状態で病院に担ぎ込まれた。フランスから駆けつけた父親のコステロは、口をきくこともできない娘に復讐を誓う。コステロは、かつては凄腕の殺し屋としてその名を轟かせていたのだが、頭部に今も残る弾丸のため、少しずつ記憶を失いつつあり、やがては何も思い出せなくなる日も近いことを自覚していた。できれば、自分ひとりで娘たちの仇を討ちたいのだが、確実に相手を仕留めるために、偶然にマカオで見つけた三人組の殺し屋を雇うことにした・・・

実は、予告フィルムを見て、「きっとこれは、予告が一番好かったケースだろうな」なんて勝手に思っていたのですよ。でもね・・・予想していたよりは好かったです、うん(^^)。けどねぇ~、あまりにも泥臭い葛藤とか迷いがないんですよ。徹底してそうなっているので、あきらかにワザとなんですが・・・わたしは、ベタな葛藤を用意してもらった方が、断然楽しめるんですよね。だから、まっ、完全に好みの問題ですが・・・わたし的には、そこそこ楽しかったって感じです。これで、ジャンユー出してくれてたら、もう少し喜んだんだけどな(爆)。

『冷たい雨に撃て約束の銃弾を』公式サイト
http://judan-movie.com/



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『エレクション 死の報酬』

2011-09-26 14:48:14 | Weblog
2006年 香港
監督:杜峰(ジョニー・トー)
出演:古天樂(ルイス・クー)、任達華(サイモン・ヤム)、張家輝(ニック・チョン)、林家棟(ラム・カートン)、林雪(ラム・シュー)

『エレクション 黒社会』の二年後。またしても、香港を牛耳る和連勝会内部に権力闘争が勃発する。現会長のロクは、会の慣例を破り、任期満了後も会長職に留まれるよう裏工作に余念がなく、それを阻止しようとする長老たちは、ビジネスの手腕もつ若手のジミーを新しい時代の会長として担ぎ上げようとしていた。ジミー自身は、会内部での権力を手にするより、ビジネスを大陸にまで広げていく野心を持っているのだが、そんな彼の気持ちとは裏腹に、激しい権力闘争の真っ只中に巻き込まれていくのだった・・・

杜峰だから何でも褒めると思ったら大間違いですからね。ええ、今回は、褒めませんとも!!前作の感想、どう書いたか覚えてないんですが・・・今思うと、そんなに好くもなかったですよね。役者さんが好いから、見ちゃいますけど・・・映画自体は、そんなでもなかったですよね。なのに続編って・・・一般的には、評判が良かったんでしょうか、ふむ。今回も、なんていうんだろう・・・ギュッとした求心力がないっていうか・・・強く惹きつけられるものがないんですよね。杜峰の映画で肝心なのは切なさだと、わたしは勝手に思うんですが・・・胸きゅんポイントも特になかったし・・・だから、今回は、杜峰だからといって褒めないんです、はい。



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『龍が如く』

2011-09-26 14:28:43 | Weblog
2007年 日本
監督:三池崇史
出演:北村一輝、岸谷五朗、塩谷瞬、サエコ、夏緒、加藤晴彦、高岡早紀、哀川翔、コン・ユ、松重豊、田口トモロヲ、真木蔵人、荒川良々、遠藤憲一、ムロツヨシ、名越稔洋、塩見三省

PS2のゲームソフト『龍が如く』の実写版。堂島の龍と呼ばれた伝説のヤクザ桐生一馬が、10年の刑を勤め上げて町に戻ってきた。そして、愛犬と共に失踪した母親を探す少女・遥と出会い、彼女と一緒に母親を探すことに・・・

ん~・・・なんだか、ピリッとしないですよね。わたしはゲームを知らないんですが・・・ゲームのファンの人を失望させない作りになっているんですか?それならそれで、仕方ないっていうか・・・映画の観客としてのターゲットが、ゲームのファンに絞り込まれているなら、ターゲットから外れたワタシの感想なんて、無視してもらっていいと思うんですが・・・ゲームはベースであっても、映画として成立させようということなら、これはちょっと拙いんじゃないでしょうか、三池監督!!

北村さんはカッコイイですけど、これは彼じゃなくてもイイなって思っちゃいましたし・・・振り切れた岸谷五朗さんの熱演はかいますが、意外性はなかったというか・・・(^^;。

とにかく「なんだか、どう見ていいか分からんなぁ~」と思ったまま、終わってしまった映画なのでした。

『龍が如く』公式サイト
http://www.ryu-movie.com/



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『シャッフル』

2011-09-13 13:17:54 | Weblog
2007年 米
監督:メナン・ヤポ
出演:サンドラ・ブロック、ジュリアン・マクマホン、ニア・ロング、ケイト・ネリガン、アンバー・ヴァレッタ、ピーター・ストーメア

ある朝、リンダのもとに、とんでもない悲報が飛び込んできた。出張中の夫ジムが、交通事故で亡くなったというのだ。何が何だか分からないままその日一日を過ごし、翌朝、リンダが寝室から台所へ降りていくと、そこには死んだはずのジムが居て朝食をとっていた。あまりにもリアルではあったが、交通事故うんぬんは夢だったのかと、無理やり自分を納得させ、改めてジムを出張に送り出したリンダだったが、さらにその翌日には、みんなは当たり前のようにジムの葬儀の仕度をしていた。その後も、不可解なことが続き、混乱するリンダだったが、どうやら時間がグチャグチャになり、ジムの事故前後の曜日がシャッフルされてリンダのもとに訪れていることに気づく。しかも、まだジムが事故にあった日が来ていないことに気づいたリンダは・・・

面白い着想だと思うし、かなりヤヤコシイ作りにならざるを得ないのを、そんなに混乱させずに見せてくれているので、いいんじゃないかとは思うんですが・・・最初からずっと、かなり物語が進むまで、サンドラ・ブロックが、ずっと剣のある表情をしていて・・・それが、わたしは居心地悪かったんですよね。状況を自分なりに整理して理解して、なんとかしようと行動し始めて、やっと好い感じに見られるようになったんですが・・・結局、ラストも、あまり好きじゃなかったですね(^^;。


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『ダイアナの選択』

2011-09-13 12:46:15 | Weblog
2008年 米
監督:ヴァディム・パールマン
出演:ユマ・サーマン、エヴァン・レイチェル・ウッド、エヴァ・アムッリ、ブレット・カレン、ガブリエル・ブレナン、オスカー・アイザック、ジャック・ギルピン、ジョン・マガロ

憧れの人だった哲学教授のポールと結婚し、娘も授かり、自身も美術教師として充実した毎日を過ごすダイアナだったが、彼女には今も忘れられない辛い思い出があった。それは、彼女が地元の高校に通っていた17歳の時のことだった。思春期の不安定な心理状態にあった彼女は、何かにつけ反抗的な態度しかとれず、教師たちからもクラスメイトたちからも距離をとって過ごしていたが、唯一、彼女とは全く違うタイプの優等生のモーリーンとだけは打ち解けて付き合うことができていた。ある日、彼女たちの学校で、男子生徒による銃乱射事件が起こった。その時、ダイアナはモリーンと二人、学校の女子トイレで、モリーンの初めての恋の話で盛り上がっていて、外の様子にはまったく気づいていなかったのだか、ついに銃をもった男子生徒がトイレのドアを押し開いて、彼女たちの前に表れた。そして「助けと」という二人に向かって「どちらかを殺す。どちらかは助ける。さあ、どっちにする」と、とんでもない選択を迫るのだった・・・

時間が行ったり来たりするんですよね。大人になったダイアナも、高校生のダイアナも、同じ比率で主役なんだって感じで、両方が交互に主の状態で描かれるんです。それがねぇ~、わたし的には、ちょっと煩く感じられたんですよね。だって、ユマ・サーマンのシリアスな心理的な名演技の腰を折る感じになるんですもん。まっ、最後まで見ると・・・ああ~、だから、ああいう作りにしてたのかとは思うんですが・・・その結末にしても、ある種"夢オチ"に近い卑怯さを感じましたね(爆)。観客を裏切って楽しませたいという気持ちだけは、ちゃんと受け取りましたが・・・ユマが、あれだけ本気の芝居をしてくれてるんだから、そっちを突き詰めてくれた方が面白かったと思います。となると、ストーリが根底から崩れてしまいますが・・・あのユマの芝居は、良すぎてリアルな存在感が生まれすぎてますよ。だから、そっち押しで、もっとユマを堪能させて欲しかったなと・・・そんな風に、思ったのでした(^^)。

『ダイアナの選択』公式サイト
http://www.cinemacafe.net/official/diana-sentaku/index_pc.html




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『告白』

2011-09-12 11:28:17 | Weblog
2010年 日本
監督:中島哲也
出演:松たか子、岡田将生、木村佳乃、芦田愛菜、山口馬木也、高橋努、新井浩文、黒田育世、山田キヌヲ、鈴木惣一朗、金井勇太、山野井仁

中学校の教師である森口悠子が、担任をしているクラスの終業式後のホームルームで、ある告白をした。彼女の幼い娘が学校のプールで溺死したこと。警察は事故死との判断を下したけれど、本当はクラスの生徒の悪質な悪戯によって殺されたのだということ。警察がその犯人たちを罰しないので、彼女が自ら、彼らを罰すると決めたこと。そして、その報復は、すでに始まっているということを・・・

たいそう話題になった映画だし、映画のTVCMが、これまた良く出来ていたし・・・興味をそそられつつ、天邪鬼な性質が、簡単に感心することを警戒しつつって心理状況で見たのですが・・・それでも、ちゃんと面白かったです。なので、偏見や身構えなしに素直に映画に向かい合える方なら、もっとも楽しめたと思います(^^)。

実は、途中の展開で「なんだ、そういうヌルイことにしちゃいますか」っガッカリしかけたんですが・・・おっとどっこいそこも乗り越えてくれましたので、十分に満足です。

けれど・・・それもまた映画の味の一つにはなっているんですが・・・登場人物が、みんな明確な役割というか色を与えられていて、それを忠実に演じていかれるので・・・人間が演じているというよりは、マリオネットの舞台を見ているような感覚になって・・・それが面白いと思えれば、最高の意匠だったんじゃないかと思うんですが、わたしは若干辟易としたかな(^^;。

『告白』公式サイト
http://kokuhaku-shimasu.jp/index.
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『OBERON日記』
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『ホワイトアイト』

2011-09-12 11:08:36 | Weblog
2009年 米
監督:ドミニク・セナ
出演:ケイト・ベッキンセール、ガブリエル・マクト、コロンバス・ショート、トム・スケリット、アレックス・オローリン


南極大陸にあるアメリカの観測基地アムンゼン・スコット。半年も白夜が続く冬の時期を前に、関係者はすべて一度本国に帰り、基地はその間無人になる。基地に配属されていた連邦保安官のキャリーは、仕事に疲れており、引き上げの輸送機で国に戻ったら辞表をだすつもりで帰り支度をしていたのだが、最後の輸送機の出発を目前に、米国の観測基地とロシアの観測基地の氷床で死体が発見されるという事件が発生する。遺体と状況の不自然さを見過ごしに出来なかったキャリーは、輸送機に乗ることをやめて、捜査を続けることを決心する。基地に残ったのは、ロシア基地にいた国連調査員のロバート、輸送機パイロットのデルフィ、米国観測基地所属の医師ジョンの四人、そしてたぶん殺人犯も・・・

強くて綺麗な女の人が頑張る映画は大好きなんですが、これはねぇ~、なんだかねぇ、ちっともドキドキさせてもらえなかったんですよね。まるで緊迫感が伝わってこなかったんですが・・・どうしてなんでしょう。どこが悪いとかは分からないんですが・・・とりあえず、ぼんやりとしか見られなくて残念だと感じました(^^;。


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『尼僧ヨアンナ』

2011-09-11 11:44:14 | Weblog
1960年 ポーランド
監督:イェジー・カワレロウィッチ
出演:ルチーナ・ヴィニエツカ、ミエチスワフ・ウォイト、ミエチスワフ・ウォイト、アンナ・チェピエレフスカ、マリア・フヴァリブク、スタニスラフ・ヤシュキェヴィッチ

十七世紀、ポーランドの辺境の町の、ある尼僧院が舞台。若く美しい尼僧院長のヨアンナが、ある日、突然、悪魔に取り付かれ、尼僧たちも彼女に従ってた悪魔に魅入られた生活を送るようになってしまった。地元の人々の間で、ヨアンナが悪魔に取り付かれたのは教区司祭ガルニエツ神父のせいだと噂になり、神父はに尼僧院の前で火刑に処せられたが、ヨアンナの悪魔が去ることはなかった。大司教は、女を知らない若いスリン神父をヨアンナのもとに遣わして対処させることにした。スリンは、大司教の期待通り、熱心かつストイックにヨアンナの悪魔祓いに努めるのだが・・・

どっかっていうと、エロチックな展開になるのかなと思ったら・・・意外に、そっち方面への発展はなかったです(^^;。むしろ、始まったときから、とてもアーティスティックで・・・しかも、1960年製作ということを考えれば、ものすごく洗練されていて・・・なかなかの見ごたえがありました。

こういうことって、実際に起こったことなんじゃないかと思うんですよ。修道士さんの生活って、女性の場合でも男性の場合でも、不自然であることには違いないと思うので・・・集団として、ある方向に急激に追い詰められていくみたいなことが起こっても不思議はないって思うんですよ。それを悪魔の仕業と捉えるか・・・心理学的に解明するか・・・・宗教学的議論にするのか・・・どれにしても、面白いけど、娯楽映画としては、いささか面倒くさいテーマですよね。そこを、ひたすらアーティスティックな視線を大切にして描いているので、テーマのわりに面倒くさくなく見ることが出来ました。すごく覚悟してみたということもあるかもしれませんが・・・意外に、楽しめるところも多かったです(^^)。




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『イブラヒムおじさんとコーランの花たち』

2011-09-11 11:21:08 | Weblog
2003年 仏
監督:フランソワ・デュペイロン
出演:オマー・シャリフ、ピエール・ブーランジェ、ジルベール・メルキ、イザベル・ルノー、ローラ・ナイマルク、イザベル・アジャーニ

パリの下町で、父と二人暮らしをしているユダヤの少年モモ。母のいない寂しさもさることながら、父が自分に愛情をもってくれていないことが、何よりもモモを切なくさせる。それでも、初体験することに必死になったり、女の子に恋したり、モモはごく普通の少年だった。そして、そんなモモのことを、父以上に温かい気持ちで見守ってくれているのが、トルコ移民の食料品店店主のイブラヒムおじさんだった。ある日、モモの父が、僅かなお金と置手紙を残して家から出て行ってしまった・・・そして、しばらくして、父が自殺をしたと警官から告げられる・・・

タイトルだけ見て、別の国の映画かと思ってました。出演者をみれば、そうでもなさそうだって気づいたでしょうにね(^^;。でも、どこの国の作品化かなんて、どうでもいいことですよね・・・ただ、想像していたより、とっても見やすかったと、そういうことをお伝えしたかったわけです(^^;。

とにかく、イブラヒムおじさんがいいてす。彼の人生哲学(←そんな大げさに語られることはないですが)も好きですし、なによりもモモに対する愛情のかけかたが素敵です。なぜモモなのか・・・それは、よく分かりませんけど・・・けれど、それが縁ってもなのかなとも思います。親子として生まれるってことはものすごく強い縁ですが、血が繋がっていなくても、こうして繋がった縁を持つもの同士っているのかな・・・とかね(^^)。

とにかく、なかなか素敵な映画ですよ。わたしは、とっても好きでした(^^)。


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