ラグランジュ・ポイント

日記帳です。トップページからは写真も見られます。全て私個人の見解で、所属団体の立場・戦略・意見ではありません。

9月分

2018-09-30 13:29:17 | Weblog

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わんだーらんど

2018-09-23 23:54:39 | まんが・アニメ

大阪の日本橋にある「わんだーらんど」っていう、新刊のうち
半分弱くらいの作品が立ち読みできてしまうという化物みたいな
漫画書店に行った。漫画好きにとっては楽園のような環境で、
正直、頭の理解がついていかなかった。
長時間の立ち読みは禁止という事だったが、実質どこまで守られているのか
怪しい。

店内は活況で、本もよく売れていた。立ち読みさせたら売上が
落ちるという考えは幻想であるとはっきり分かった。
たとえ立ち読みをされたとしても、その中から1冊でも実売に
繋がれば、ビジネスとしては成功なんだと思う。
商品が傷まない程度であれば、立ち読みそれ自体には損害はない。
回転率は落ちているのかもしれないが。

この店に限らず、中身を見て購入するという発想が
世間で定着して欲しいと切に感じた。

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高松旅行3 豊島

2018-09-16 19:31:43 | 旅行


かつて産業廃棄物の島として悪名を轟かせたことを気にしているのか
細部まで観光客目線で万事を構成しようとする発想を感じとれた。
案内は行き届いているし、自転車しかないがインフラは合格点。
難があるとすれば出費が嵩むところか。しかしその分の
財やサービスがきちんと提供されているため満足度は低くない。
少なくとも犬島のように金をどぶに捨てたような不快感を
味わうことはない。

豊島美術館
大きなドーム型の伽藍堂の建物に水や風がそよいでいる
だけなのだが、ディストピア感があり、人類が滅亡したあとの
世界で廃墟となった建物が自然に還り、永遠の静寂が訪れているみたいな
所だった。とにかく漠然と人間が本能的に還るべき居場所のような
安心感があった。口コミでいつまでも居たくなるとあったのも頷ける。
少女終末旅行ファンは合うのではないかと思う。

レンタサイクルで島を走り回った。見事な青空と海の景色に
日々の些事のイライラが洗い流される思いがした。

「あなたが愛するものは、あなたを泣かせもする」
幾何学的模様が一面に配された日本家屋。養老天命反転地の
ような心地よさがあった。こういうアートは非常に好みだ。

今日は小型船をいくつも乗り継いで瀬戸内海を縦断するという
経験をしている。なかなか爽快だ。波が荒れていれば辛いのだろうが
幸い申し分ない良い天気だ。

現代アートを満喫した旅だった。こういった作品群は
あたりはずれはあるものの、小難しい教養を必要としない点が
すばらしい。誰もが平等に、分かったつもりになったり、時に
理解できなかったりと、あれこれ感じることができる。

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高松旅行2 犬島

2018-09-16 19:02:52 | 旅行


豊島と犬島を見て回ったが両者は対照的だった。
豊島は観光客目線でものを考える発想が徹底しており
ストレスは少なかった。それに対し犬島は提供サイドの
自己満足やおごりが随所に見られた。
犬島は小さな集落なのでそこは差し引いて考えるにしても、
それにしても酷かった。おそらく田舎特有の、余所者に
徹底的に冷たいマインドから抜けきれてないのだと思う。
こういった例を見ると、離島の再開発を行うなら
外部の人間の助言が適切に反映されるようにしないと
いけないなと実感した。例えば、美術館の共通チケットを
販売しているのが島中でたった一ヶ所、それも窓口が一つ
だけという所。船でしか来れない島だからフェリーが
着く度に長蛇の列になる。港には立派な玄関施設の
建屋があるのになぜか待合室はなく戸外にベンチが
無造作に置かれているだけ。空調の効いた施設内は
バカ高いレストランと土産物屋が幅をきかせている。
料金、おにぎり二個とお茶で1000円はおかしくないか。
メインとなる美術館は入口の表示が非常に分かりにくく
産業遺跡の入り組んだ道の途中に「アートスペース入口」と
書かれた看板があるのみ。アートスペースなどという言葉で
美術館を表すことを考えた奴、どう考えても頭悪い。
かけてもいいが成績悪いだろうなこれ考えた奴。
しかもそのアートスペースとやらにたどり着くまでに
閉まりかけみたいなフェンスを通りすぎなければならず、
ぱっと見バックヤードかもしくは裏口だと勘違いしてしまう。
よく見ると鉄さびだらけのアートな書体で美術館と書いてある。
朽ちて何か分からなくなった昭和の道路標識のようである。
また、その入口のような場所から素直に歩くと正規の
美術館の出口にたどり着いてしまい、解説係と思われる
婆さんに「ここ出口やぞ。何やってんだ」とか
叱責される始末。叱りたいのはこっちなのだが。
この美術館2000円もするくせにパンフレットもなければ
各展示に案内も全くない。進んでいくと暗闇の中に引き戸が
急に現れるが、真っ暗なため分からず、係員が駆けつけるまで
脱出することすらできないという状態。その他の各施設も民家に
いきなり工芸作品が置いてあるだけというものばかりで
何が家プロジェクトなのかさっぱり分からなかった。
犬島のアートをプロデュースした人間、メディアに
徹底的に批評されたほうが良いレベルだ。

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高松旅行1

2018-09-15 21:52:12 | 旅行

移動日。フェリー甲板から霧で霞む瀬戸内海を眺める。
明日、小型船が無事出てくれるのか心配。
本場の讃岐うどんはやはり別格だ。麺自体の
味からして違うように感じる。
宿泊しているカプセルホテルは昭和の空気が色濃い。
麻雀卓に喫煙談話室、将棋にマッサージチェアと
絵に描いたようなおじさま方の社交場。
居酒屋のような店も入っている。東京には
絶対なさそうなタイプだ。輩が以前問題行動を
起こしたのだろうと思わせる貼り紙が随所にあって
緊張感を漂わせている。

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ペンギン・ハイウェイ

2018-09-01 16:34:30 | まんが・アニメ

森見登美彦節は、思ったほどは抵抗感無かった。
素直に鑑賞すると、作中では明確な事は何一つ語っていないので
よく分からない少年のひと夏の不思議な話、という事になるのだろう。
台詞の端々などで匂わせていることを総合的に考えると
おそらくは生と死の二項対立の話なんだろうと思う。
球体=海はこの世とあの世を繋ぐ穴であり、お姉さんやペンギンは
それに対抗しうる生命力そのものという感じ。やたら主人公が
固執するお姉さんのおっぱいというものも、命の営みの象徴だと
捉えるとすんなりと話が繋がる。

別の角度から眺めると、大人と子供の対比の話とも言える。
浜本さんとお姉さんの関係はまさにそれ。
大人に対する憧れと嫉妬、子供へ向けられる懐古の眼差し。
また、浜本さんと父親の絡みのシーンからは、子供が持つ純粋な好奇心に
対して、保護者として責任や常識を求められる大人という対比構造も感じられた。

大筋では良い作品だと思うが、細部が色々とちぐはぐというか拙く、
アニメーション製作会社として見た場合には、このコロリドという会社は
特別優秀というわけではなさそう。

奈良の郊外の豊かな自然と人間社会が溶けあった情景は見ていて心地良く、
これは映画館の大スクリーンで観る価値があった。

新海誠やスタジオポノックの例がそうであるように、このスタジオも
今後場数を踏むことで少しずつ精度が高い作品を産み出せるようになる
のかなあとぼんやり考えながら観ていた。

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