魔法が解けたそのあとで

結婚、出産、育児、介護、お仕事。来た球を打ち返す、毎日のつれづれをつづりました。

感じろ、黄金週間!②

2012-05-13 00:07:40 | 夫のこと

今回、姉のところに来させてもらったのは、夫との諍いが原因だった。

その大元は、わたしの携帯だ。

実は、携帯が壊れてしまった急に、電源が落ちてしまって入らなくなった。

そこで修理に出したが、一度水ポチャをやっているので修理不可能で戻ってきた。

どうするか?

そしたら夫が家電量販店で「iPhone0円」というキャンペーンを見つけてきて、即契約してきた

スマホにする時期も、いつかは来るんだろうな・・・とは思っていたのだけど、ワンセグでテレビを観たかったのと、操作が不安なので避けていたのだが・・・強制的にスマホ・デビューとなった。

そして、慣れないながらも私は携帯をいじっていたのだな~。

でも、コレ、相当面白い小さなパソコンが来た、という感じ。もう「携帯電話」という概念から、頭を切り替えなければならないな、と感じた。

そして私がiTuneの同期をのびのびにしていたのだけど、クラウドで上げているのだから、何かあっても大丈夫だし、と思っていたら夫が実は3日くらい夜中それについて調べていたらしい。

私は購入するときにお店のお姉さんによく聞いて、方法も分かっていたのだけど、夫はそれについて調べてやろうと思っていた。

でも時間が空いた時に、さっとやってしまった。

そのあと、お風呂に入っている時にお腹が痛くなって、何回もトイレに行きつつ、娘を洗って着替えさせて、お腹痛い・・・と思いつつ相手をしているところに帰宅してきた夫。

ちょっと、お腹痛くて、あんまり片付けられなかった、ごめん。

そう言ったら「まあいいよ、そしたらもう休めば?」と言ってくれたのだが、それでも夫の夕飯の準備を始めて話していたところ、同期をわたしがやった、と言ったら激怒し始めた。

夫は自分のやり方でやろうと調べていたらしい。

わたしはてっきり連日の深夜起きているのは仕事をしているかと思っていた。

そして片づけが出来ていないことを怒り、

「同期する暇あったら片づけしろよ!」

そして片付けないで遊び始めた娘に

「片づけしろ!」

と怒鳴った。

昨年8月に、私が家を出た際、戻ってやり直す誓約書に書いた「片付けは自分が責任持ってやる」。

これを無視したわけだ。

「片付け」

これがいつも毎回毎回、喧嘩の原因になる。

「もう寝よう」

と娘を寝室に連れて行って寝かせていたら、急に夫が入ってきて

「これはもうしばらく没収」

と言い、わたしの携帯を持って行ってしまった。

あれがなければ、私は姉にも両親にも連絡できない。何かあっても助けを求められないということだ。

頭に来て「返して」と詰め寄ったが、夫は笑いながら返さない。まるで生徒の漫画を没収した教師のように。

何度も返して、と言ったがからかうように

「返さない」「取れるものなら取って見ろ」

と言う。笑いながら。

服の襟元をつかんだわたしに、

「もっとやってみろ、殴ってみろ」

と挑発した。

あったまにきた。

こんなに頭に来たのは生まれて初めてだった。

多分、そばに刃物があったら刺していたかもしれない。こうして人は人を殺すのだ、と初めてわかった。

娘がいなかったら・・・と思うと今もぞっとする。

怒りに、完全にのっとられた瞬間。

ここまで、なんでされなくてはいけないのか。

ここまで、ないがしろに、無視されなくてはいけない、なにを私がしたのか。

こんなに怒っている人間に、火に油を注ぐような挑発的な態度を、なぜ取れるのか。

殺してやる、と思った。

夫をソファに押し倒して、首をしめてやろうと思った。

でもやっぱり男の力にはかなわない。ダメージなんて与えられない。

そう思って手をゆるめたら、また挑発された。

「もっとやってみろ」

わたしは踏み台を振り上げた。でも思いとどまった。

わたしには刑務所に入っている暇なんてない。

でも、さすがに踏み台を持ったときは夫の顔色が変わった。

そしてわたしが踏み台を置いたあと、携帯を返して、と離さないわたしをソファに押し付けて、首を圧迫した。

「苦しい、やめて」

とつぶれた声で言ったらやめた。「お前が落ち着かないから悪いんだ」と言われた。

夫は「頭を冷やしてくる」と言い、出て行こうとしたので「じゃああなたの携帯を渡して」と言ったが、聞かずに出て行った。

誰にも連絡することが出来ず、涙がこぼれた。

なんでこんな扱いを受けないといけないんだろう。

だれかを殺したいと思ったことなんてない。それも自分の夫を殺したいと思うなんて。

そのことが、とてもショックだった。

この人とは一緒には居られない。

そう思った。

1時間近く出て行ったいた夫が帰ってきたので、話を少しした。

「人を殺したい、と思ったことなんてないし、そう思ってしまったことはもうだめだと思う。」

と言ったら、夫は

「そんなことフツーだよ」

と驚愕の返し

フツーじゃねーよやっぱりこの人、違うわ。

多分、義父が義母の肋骨にヒビ入るほどの暴力をふるっていた家庭に育って、ああいうふうに義父が義母を挑発していたのだろう。

暴力の振るうボーダーラインが低い。

そしてわたしも、そっち側に行ってしまった・・・そのこともショックだった。

「このままではまずいと思う。離婚したほうがいいと思う。よく考えてみて」

そう言い、話し合いを終えた。

それからわたしは元いた街の求人、不動産、離婚について、iPhoneを使って調べた。

そしてなんとかやっていけそうだな、と確信した。

離婚届もダウンロードした。

夫とこれから結婚を継続するただひとつの理由が、娘だった。

夫は娘のことは(怒鳴るけど)とても可愛がっている。育児にも協力してくれる。

娘も夫のことは好きだ。

だから、即離婚、というように踏み切れない。

それでも、殺したいとまで思ってしまった人と暮らせるのか?

その葛藤が、ある。

そのことも含めて、連休に夫と離れることにしたのだ。

 

・・・しかし、バイオレンスですね

結婚した当初、自分がこんな結婚生活を送ることになるなんて、夫に対してこんな感情を、というか他人に対してここまで憎いと思う気持ちを、生涯持つとはまったく思っていませんでした。

人生、ほんとわからないものです。

こんな状態になっているのに、仲良く上京したりして、なんでなんだ?と思う方もいらっしゃるかと。

娘は連休中、誕生日を迎えて3歳になりました

娘の誕生日に、両親がそろってお祝いしてあげられるのも、もしかしたら最後かもしれないな、それに、離婚してシングルマザーになったら、しばらくジブリに行くなんてなかなか心の余裕が持てないかもしれないな、なんて思ったからです。

この連休中、わたしは友達と再会し、きょうだいとも昨年8月ぶりに会い、いろいろなことを感じます。

さて次の③へ。

 

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感じろ、黄金週間!①

2012-05-12 23:39:53 | 日々のこと

お久しぶりです

連休、いかがでしたか?

わたしは姉のところに行かせてもらっていました

首都圏近郊は見るもの、行くトコ、たくさんありますね~

連休の予定はまったく未定だったのですが、連休前に大喧嘩がありまして・・・

「こんな状態なら少し離れていた方がいい」との判断もあり・・・また顛末は後ほど

当初は東北の両親のところに行こうと思っていたのですが、実家に帰ったらもう帰ってこられないかもしれないな・・・なんてこともあり、ちょうど弟のお嫁さんが里帰りするので弟のマンションの部屋に滞在させてもらってノビノビ過ごさせてもらいました☆

せっかく東京に行くのだから・・・とかねてから行きたかった三鷹のジブリの森美術館のチケットを、ネットオークションで探してみたら・・・あった

日にちが近かったせいもあり、ほぼ定価でゲット

2枚落札したのだけど、姪はあまり興味なし・・・そこでちょうど休みを一日取っていた夫に「行く?」

「行くりおちゃんとなら行く

と、予定外でしたが一家で新幹線でゴー

朝7時の新幹線、乗り遅れずに乗車できたのですが、眠い・・・しかし早く起こした娘は寝る気配もなく。夫は先に寝てしまい・・・。

そしたら、同じ車両に夫の友達が乗っているのを発見

その友人は以前就職を紹介したのに蹴られた、という経緯がありまして、夫も先方の顔も丸潰れ、わたしとしてはあまり接触しないほうが良いのでは・・・と思う人なのですが、夫は嬉々として話に行き、もう降りる駅に着く直前まで帰って来ず・・・

私はまったく休めず

怒り心頭の旅が始まり

それでもジブリが近づいてくるとだんだん期待に胸がふくらみ・・・

ジブリ行きのバス、キターーー

それからはもう、娘はネコバスに2回乗り、レストランでランチをし、思う存分散策し、ジブリ美術館を出たのは3時でした

娘は「動き始めの部屋」の動くトトロやメイちゃんたちにくぎづけ

わたしは直筆のナウシカやハウルのラフを見て、ウルッと・・・

13歳の時にナウシカのビデオを父が借りてきて、観ながら涙が止まらなかった。

「なんなんだ、このアニメは」

親友と「ラピュタ」を観に行った。

就職してから東京に来て、「魔女の宅急便」のビデオを買って何回も観た。

一人で「ハウル」を観ながら、夫のことを思い出していた。当時、夫は私にとってハウルだった。

そんなことを思い出した。

いつもそばにみんなが居た。思春期のやわらかかった心に強烈に焼きついた物語のヒロイン達。

ジブリ映画はなくてはならないものだった。

宮崎駿さんという人の頭の中から生まれた巨大な物語たち。

それが三鷹に出現している。

ロボット兵を観た時は感無量だったなあ・・・

夫は先日初めてテレビで「ナウシカ」を観たそうで・・・「いい映画だねえ」と言っていた。

静かに熱狂しつつ、くまなく回った。

そして私たちは姉のところへ、夫は帰宅の途に着いた。

娘は寝てしまった。

ネコバスで遊ぶには、子供がちゃんと並ばなくてはいけない。

娘は我慢できなくて、木の柵を乗り越えて落下してしまった

そんな子、いなかった。

2回目並んでいる時も、我慢できなくてぐずぐず言っていた。

小さい方だと思うけど、お兄ちゃんやお姉ちゃんがいる子はちゃんと並んでいた気がする。

ここでもちょっと心配だな、と感じた。

駅まで姉と姪が迎えに来てくれた。

楽しいゴールデン・ウィークが始まった

嬉しかったなあ。

本当に嬉しかった。

 

 

 

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