魔法が解けたそのあとで

結婚、出産、育児、介護、お仕事。来た球を打ち返す、毎日のつれづれをつづりました。

どういうしあわせがあるのだろうか

2008-09-28 16:37:25 | 結婚できました編
最近、耳にすることが多く、ずっと考えていたことがある。

既婚者が「彼氏がいる」「彼女がいる」ということ。

分かるかな?
つまり「夫や妻以外に付き合っている人がいる」ということ

わたしは「不倫はしない」ということを自分に定めているので、他の人がしようが自分はしない。絶対にすることはない。
でもお友達でしている人がいるのは知っている。それを責めたり反対したりは基本的にはしないし、しているからといって絶縁したりはしない。

結婚というのは契約で「お互い以外の人とは関係を持ちませんよ」というのが不文律の契約だと思っていた。
でも、最近はどうやらそうじゃないらしい・・・

夫とわたしの共通の友達が、一回り下の若い女性と職場結婚をしたのが三年前。
彼はその当時30代半ば、感極まってお式では泣いていたそうだ
盛大に結婚披露宴をしてから半年も立たない内に、彼女の浮気が発覚した

彼女は若いので、飲みに行ったりすることについてはまったく寛容にしていたらしい。連日、夜遅くの帰宅にあまり疑問も抱かずにいた彼は、自分の携帯に妻から不可解なメールが届き、やっと気がついたそうだ。

そのメールは、なんと彼氏にあてたラブ・メール・・・

これ、結構やっちゃうウカツな人が多いらしい

携帯が秘密の恋を助けるツールになってるけど、こういう間違いもやっちゃうってことで・・・。

それでショックを受けて彼女を問い詰めたら、彼女は泣き出して、それから仕事は行くけどそれ以外は家に帰ると寝こむようになってしまったそう。

まあ結局妻は実家に戻り、なんと鬱病と診断されたそうです。

その後、鬱病の妻とはまったく話は進展せず。
まあ病気なら仕方ないらしいですが、知らないのは夫ばかりなのでしょうか?

彼女はいろいろなところで、夫以外の男性と一緒にいるところを目撃されていて、どうやらその彼とのお付合いは継続しているようです。
元同僚と顔を合わせれば普通に話してくる。
お祭りで、その会社の連に堂々と近寄ってくる。
「まじこえー」「神経太い」と、同期の子達も恐れる所業
いい面の皮は夫ですね。

そして「もう離婚した」と言っていた、と聞いた人もいました

彼は「病気だから、話しても泣いているばかりでこちらもなんともしようがない」と言っていました。
彼の耳には彼女の話は入っているのだろうか・・・。

いろいろな話を聞いた夫は、彼女のことを本当に許せないと怒っていて、
「おれが言ってやる!」とか息巻いていたときもありました。
(夫婦の問題だからやめなよ、と言いました)
わたしのお友達が、実は彼の元彼女なのですが、その子も彼女を目撃。
「普通に彼氏と旅行のガイドブック見てたよ」
「あたし、○○くんに『絶対病気なんかじゃないよ、だまされてるよ』って言ってやる!」
とまで言ってました。
(まあ元カノは微妙なので、やめといた方がいいよ、と言いました)

結局月日は流れ・・・事態は変わらないようです。
彼はもう40を目の前にして、会社でも上司が「○○はどうするんだ?いつまでもなにやってるんだ?」という声もあるらしく・・・

わたしは彼女のことはちょっと観た事があるくらいなので、お話もしたことがないから分かりません。
彼から結婚生活を聞いたときに「それは若い人だったらちょっとつらかろう・・・」と感じたことも正直ありました。
自分が21、22歳くらいの時に結婚するなんて、わたしは考えられなかった。
だからその責任と重みは、彼女には重すぎたのかもしれません。
双方を知っている、わたしのお友達は
「若いから、付き合ってる延長で結婚しちゃったんじゃないの?」
と的確に判断していました。

彼と彼女が披露宴を挙げた式場のお式に、わたしは出たことがあります。
そこはプロテスタントの牧師さんが取り仕切る、結構きちんとしたものでした。
まず「生み育ててくれた両親に感謝しましょう」ということばから始まり、お互いの存在はかけがえのない大切なものである、ということを認識させ、それから2人の誓いをし、祝福してくれた人たちにも感謝をし、祈りをもって終了します。

わたしは「こんな誓いをしたのに、人はだめになってしまうのか」ととても切ない気持ちになったのです

日本人はほとんど特定の信仰を持っていません。
だから信じてもいない神に誓ったとしても、それが守られるわけはないだろう、と思っている人も多いのではないかと思います。
(わたしたち夫婦は、やはり信仰を持っていませんでしたので、式に列席してくれた家族・友人という大切な人たちに人前式というかたちで誓いを立てました)

それでも。
わたしは「誓い」というものはあったと思います。
それは軽々しく破られていいものではないと思います。

昨今、どこの職場でも不倫している人は一人や二人、いる時代でしょう。
配偶者がいるにも関わらず「恋愛したい」と思い、彼氏・彼女を作る人も絶えることがないでしょう。
たしかに、婚外恋愛の末、離婚して別な人と結婚した、という人はたくさんいます。わたしも知っています。

彼と彼女はきっと夫婦としてまた一緒になる、ということは難しいと思われます。

誓いを破り、配偶者を裏切り、そこまでした恋愛の末、結ばれた人たちの将来に、どんなしあわせがあるのでしょうか。
自分が裏切り、別れた配偶者がそれからどういう人生を歩むのか、気になることはないのでしょうか。
そして「この人はまた同じことを自分にするのではないだろうか」という不信感は、ふたりの間にはないものなのでしょうか。

そんなことを気にするようだったらはじめからやらないのよ~そんな想像力があったらね~と、言われたことがありましたが。

そういう人が悪い、痛い目にあえばいい、などとは思いません。
しかし、どういう心境でその道を選び、歩んでいくのかなあ、と思うのです。

最後に彼に会った時、彼ももう決着をつけたい、という感じでした。
わたしは
「ちゃんとしないと、○○くんだって恋愛もできないじゃない?」
と言いましたら、彼は
「そうなんだよ!」
と、力強く言っていました
存外、人は強いものなのかもしれません。
だって、何があったって、生きていかなきゃならないんですから。


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確認。

2008-09-27 18:04:52 | 結婚できました編
大分秋めいてきましたね。
昨日から急に寒くなり、めっきり秋です。もう山の方では紅葉がはじまっているようです
もう毛布をかけていたのですが、昨夜からは羽根布団を出しました。
夫はお風呂から上がって暑くてパジャマも着ないでうろうろしてるんですが、そのうち冷えてしまって、寝る頃になると寒くなっているみたい
そうするとわたしに「くっついて!」と頼んでくるんです。
で、そのうち、寝る。
わたしは晩御飯の後片付けやいろいろがあって、そのあと起きて活動することが多いのですが、夫は男の人の常で一度寝たらほとんど起きません

ある時、わたしも夫にくっついたまま寝てしまいました。
ふっと起きると、夫の心臓の音がしました。

夫はよく「お前、こうして男と寝てたんだろう」とか言うのです。
でもわたしは男の人とこんなふうにくっついて寝たことがなかったです。
人と一緒に寝るのは好きじゃなかったので。
ないよ、と言うと喜んでいました・・・バカ

夫も「人と一緒に寝ると全然寝れなかったんだよ。でもリツコとだったら俺、全然起きないよね~」と言っています。ほんとに起きない・・・。

夫はわりと胸が厚いので、頭をのっけると結構高さが出ます。
どきどきどき・・・と音がする。
こんなふうに胸の上で寝るなんて、自分が男の胸の上で寝てるなんて、ちょっと信じられない思いです。

夫は寝ていると時々わたしの方に腕を伸ばしてきて抱き寄せて寝ています。
腕が重いけど・・・嬉しいですね

夫は固い仕事なので、会社ではあまり自分を出せないようで、帰ってくるとけっこうはじけてます
冗談も言いますし、おふざけもします。
正直「こんな人だと思わなかった・・・」と思うこともしばしば。
でも、こんな自分を親にも、友達にも出したことはなかったみたいです。
もう「本能全開」って感じで5歳児か?ってくらい。
そしてそれはだんだん露出してきたって感じです。

「ここまでやって引かれないかな?嫌われないかな?」
って小出しにして、大丈夫だったら
「ここまでやってもいいかな?」
ってまた出てくるって感じ。

「自分を出しても嫌われない人」
それを手に入れた喜びが、夫に見られます。
それは「わがまま」「自己中心的」というのとは違って、「本当の、素の自分」を出せる、ということ。

わたしは「ちょっと自由奔放すぎやしない?」と言いますが、「大丈夫、どんなあなたでも、嫌いになったりしないよ」ということを、少しずつ伝えていっています。

お互い、少しずつ、「ほんとうの自分」を出していって、確認していっている気がします。
今まで、こんなふうに思える人は、わたしにはほかにいませんでした。

人生でこんな存在に出会えて一緒にいられるしあわせを、ふたりでぬくぬくしながら噛みしめています。
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すべてを引き受けて

2008-09-06 16:40:27 | 結婚できました編
ふう~、暑いですねまだまだ
わたしは毎日眠くて眠くて、夫を送り出して、洗濯・掃除を済ませてから午前中また寝ています
ほんと、こんな日々が訪れるなんて・・・ほんとにありがとう、夫よ・・・。

先々月に赤ちゃんを出産したショーコ。
慣れない育児に奮闘中
吸引したほど大きく育った赤ちゃんは、いつ訪れてもぐっすり寝ています。
横で話をしていても、すやすや眠っている・・・わたしの姉の子どもは、横で話なんて出来ず、すぐ起きる子でした。ドアがバタン、といっただけでも起きちゃう。ママがいないと起きちゃう。
だから赤ちゃんってそういうものだと思っていました。
でも子どもによって違うんですねえ・・・。

さて、以前「うちのダンナは女が好きだ」とわたしが怒っていたら、「うちは飲む打つ買う全部だよ。しかもまだ足りなくて夜帰ってきやしない」と言っていた友達がいましたが、それがショーコ。

ショーコは広報にいて、地元の宣伝番組にも出演していた子。
地元では顔を知っている人もいて、ちょっとした有名人だった
切れ長の目と、長いふわふわの髪が印象的で、友達になる前、わたしも社員食堂などで見かけて独特な雰囲気をかもし出している彼女を「モテるだろうな~」なんて思っていた。
とってもガーリッシュな外見だが、友達になったら意外とさばけていて、わたしは何度も彼女に相談して助けてもらった、頼れる女友達だ。

ショーコは「狙った獲物は逃さない」と評判だった。そしてもう一つ、言われていたのが「B専」。
「B」・・・つまりBUSAIKUの略。不細工専門=B専。

ショーコとアヤナはこの傾向があって、それでもアヤナは「磨けば光る」と思われる男子を好んでいた。アヤナのストライクゾーン、っていうのがあって、それはまあまあ理解できる人・・・。
しかしショーコはあんなに可愛いのになんでこの人を・・・?と思われる人を好きになる。しかもショーコにひどいことをする人。

ショーコと付き合いの長いアヤナはショーコを「ドM」と呼ぶ。

そう、ショーコはB専でドMなのだ

ショーコは彼に何度も振られた。
彼とは仲が良い友達だったので、2人で飲みに行ったり、彼の部屋に泊まったりしたこともあったのに、彼はショーコを受け入れなかった。
やけになったショーコは飲み歩いて朝帰る、なんて荒れた生活をしていた頃もあったのだ。
でも彼から離れてしばらくしたら、彼はショーコと付き合いたいと言って来た。
さすがショーコ・・・

付き合う前も、付き合っていた時も、ショーコが受けた数々の無礼を、いくつも聞いたことがある。

軽めのものを一つ。これは付き合っていた時の話。

ショーコがデートの約束をしていた。しかし彼は現れない。電話にも出ない。
遊び人でちょっとした有名人の彼の足跡は容易に辿れる。
ショーコは知人に電話して、「朝まで飲んでたよ」という情報を得て、「こりゃあ寝てる」と思ったので彼の部屋に車を飛ばした。
そしたら案の定、電気が点いてる。
ショーコはガンガンドアを叩いた。でも彼は出ない。
しかも部屋の電気が消えた・・・電気消したらいるのわかるやん!
それであったまきたショーコは合鍵を出したが、内側からロックされている。
いるのは分かった。
それでショーコは「いるのは分かってんだからね!」と言い残し、帰った・・・。

後日彼はショーコが怖くてドアを開けられなかったと言っていたらしい。

これは2人が付き合いだしてからの話だから、結構2人の関係は対等になっている。
いや、ショーコの方が上?

結婚式を挙げてハワイに行った2人。
サーファーである彼は、海に行きっぱなし。
しかもとってもいい波が来るビーチがあるらしく、分かりにくいその場所を求めて彼女はレンタカーを借り、彼を乗せて出発。
やっとビーチを発見し、狂喜して波乗りする彼を、ショーコはそっと暑い砂浜で見守るのであった・・・

ショーコに彼が付き合おう、と言った時、「あたしはちゃんとした人としか付き合いたくないし、結婚もしたいから、今のフリーランスのデザイナーから足を洗って就職して」と告げ、彼を勤め人にして、めでたく結婚。

彼を知っていたわたしの友達なんて「ええショーコさんのダンナさんてあの人なんですか?信じられない・・・いいんですか?ショーコさん」と言っていた。
結婚後、彼は最初の生活費をスロットですってしまった、ということもあったでもその後はちゃんとやめたそうで、お金入れているとのこと。

ショーコは「もう彼はしょうがないから、わたしが一生面倒見なきゃって思って結婚する」って言ってた。

すごいなあ・・・って思う。

結婚って相手から受けるメリットを当てにしてする人もいる。
「お金持ちだから」「良い生活が出来るから」「楽できそうだから」とかね。

でも「わたしがやってあげるの」という気持ちでするって、いいなあって思う。
相手のすべてを引き受けて、ずっと一緒にいる。
何があってももう「母」の心境のショーコ。

ショーコに一番ひどいことをしたのは、今のだんなさんだろうな~って思う。

ショーコもわたしも、同じ人に何回も振られた。
ショーコとわたしは「うちらどんだけひどい目あったか」と話すことがある。
でもその人が夫になっている。
不思議だ・・・

でもわたしはB専でもドMでもない、と思う。

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