代替案のための弁証法的空間  Dialectical Space for Alternatives

批判するだけでは未来は見えてこない。代替案を提示し、討論と実践を通して未来社会のあるべき姿を探りたい。

官僚はなめる

2011年06月12日 | 政治経済(日本)
  官僚はなめる。国民をなめる。血税を騙し取るため鉛筆をなめる。そして政治家をなめる。

 河野太郎さんのブログに「こうすれば官僚になめられる」という記事がアップされている。

 http://www.taro.org/2011/06/post-1025.php 

 国交省とその天下り先法人の人々がどのような犯罪を犯しても「自民党と民主党の歴代大臣が何もしなかった。だから官僚になめられる」。これが河野議員の結論。
 
 国交省官僚たちがいかに政治家を大臣をなめているか。2cnにある国交省スレッドを見てみよう。馬淵澄夫前大臣と大畠章宏現大臣に対する評価を、下記スレッドからいくつか抜粋してみた。いずれも現役国交省官僚たちのコメントと思われる。

******2chの国交省スレッドより抜粋引用****

http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/koumu/1284651886/

2 :非公開@個人情報保護のため:2010/09/17(金) 00:46:09
馬淵orz
これほど忠誠心が湧かない大臣も初めてだ。

11 :非公開@個人情報保護のため:2010/09/18(土) 23:18:31
筋肉馬鹿か・・・
出先を切ったらもう力なんか残らないぞ
全力でつぶせ

150 :非公開@個人情報保護のため:2010/11/05(金) 14:09:13
利根川洪水想定の流量資料、やはり存在せず 国交相謝罪
2010年11月5日14時0分
http://www.asahi.com/national/update/1105/TKY201011050287.html
何気にこっちも大問題なんだが。

153 :非公開@個人情報保護のため:2010/11/06(土) 12:14:18
>>150
海保の件で大臣が腹切らされたらうやむやになるよ。

305 :非公開@個人情報保護のため:2011/01/17(月) 21:43:38
退任挨拶の殆どが自画自賛で終わった大臣も珍しいなww

306 :非公開@個人情報保護のため:2011/01/20(木) 01:25:00
大畠 章宏(おおはた あきひろ、
1947年(昭和22年)10月5日 ‐ )は、日本の政治家。
学位は工学修士(武蔵工業大学・1974年)。偏差値52
騙すのは簡単だよな

307 :非公開@個人情報保護のため:2011/01/20(木) 01:56:38
日立の組合出身で国労支援で社会党からミンスへ
国土交通省のキャリアにとっちゃ楽な相手だわな
何でも信じたいことを信じるんだから

*******引用終わり********

 利根川の基本高水のウソを追及した馬淵前大臣は、海上保安庁のビデオ流出問題にかこつけた問責決議で「腹切らせ」、ついで「騙すのが簡単」で「楽な相手」の大畠大臣を迎え入れて一件落着。国交省のお家は安泰。「お見事」の一言です。
 
 これほどまでに官僚にいいようにコントロールされてしまうのも、官僚の犯罪を追及し、ちゃんと処罰しなかったから。だからナメられる。河野議員のおっしゃる通りです。私もこのブログで、河川局のやってきたことは犯罪であり、責任者は処罰されるべきだと書いてきました。結局誰も処罰されず。ダムを造るために鉛筆をナメた官僚たちは一言も謝らない。代わりに馬淵大臣が謝り、ついでに腹を切らされる。何ということでしょう?

 どうして馬淵前大臣は自分が腹を切らされる前に、官僚を処罰しようとはしなかったのだろう? いまだに不思議です。基本高水に関して、あれだけの犯罪が明らかになったにも関わらずです。馬淵大臣は退任前に、基本高水の再検証を日本学術会議に依頼しましたが、結果は前の記事で紹介した通り。日本学術会議は、自らの計算結果にも忠実でない、しかし官僚には忠実な、唖然・愕然とする結論を提示してきたのです。官僚に迎合し、結論ありきの検証を行ったとしか評価しようがありません。元国交省河川局長の近藤徹氏が土木学会の会長をやったくらいですから、日本の土木工学は学問の自立性を完全に失ってしまっているのでしょう。官業学ムラ社会の鉄の結束、ここに極まれりと言えるのではないでしょうか。

 馬淵さんは、菅首相の後継に名乗りをあげたようです。民主党の中では官僚の言いなりにならないだけの知性を持った方だと思うので、応援したい気持ちはあります。しかし、官僚のいいように政治がコントロールされている現状では、馬淵さんは最も可能性が低い候補なのでしょう。
 もし将来、馬淵さんが首相になることがあったら、苦い国交大臣時代の経験を糧にして、今度こそ毅然と官僚たちの犯罪を処罰して欲しい。
 
 国交省の犯罪に関して、八ッ場ダム住民訴訟の原告は、国交省関東地方整備局が裁判所に虚偽資料を提出していたことが発覚したことを受けて、虚偽有印公文書作成・同行使容疑で処罰を求める告発状をさいたま地検に提出したそうです。読売新聞の下記記事参照。
 
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/saitama/news/20110610-OYT8T01199.htm
  
 「原発は最も安価な電力」から始まって、この間、官僚がついてきたウソの数々が明らかになってきました。しかし誰も罰せられていません。国民から血税を詐取するためにウソをついても罰せられないのなら、もうこの国は無法状態です。これ以上官僚になめられてはなりません。 
  
    

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