魚河岸の若い衆
料理屋で派手にやろうと相談がまとまります
そこで常盤津の歌女文字(かめもじ)という師匠を
呼ぼうと料理屋の奉公人に頼みます
ところが御遣いを頼まれましたのが
少し抜けております田舎者の新入り
「長谷川町の新道で“か”の字の付く偉い人」
言われたとおりに方々を歩きまして
ようやく尋ね当てましたのが
長谷川新道に住む鴨地(かもじ)という外科の先生
「河岸の若ぇ衆が、今朝がけに四、五人来られました」
「なに、袈裟懸けに斬られた、それは一大事」
というわけで
大急ぎで駆けつけた鴨地先生を見て
一同は大恐縮
「歌女文字と鴨地先生を間違うとは、抜けてやがるな」
「かめもじ、かもじ・・・たった一字しか抜けてねぇ」
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