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柳家小三治の噺、「文七元結」(ぶんしち もっとい)

2014年07月06日 | 落語・民話

西瓜の彫り物です↑↑↑

 

柳家小三治の噺、「文七元結」(ぶんしち もっとい)によると。
 

 本所達磨横丁に住む左官の長兵衛が今日も博打に擦られて帰ってくると、十七の娘”お久”がいないという。
お長屋中が探したが分からない。
吉原の佐野槌(さのづち)から使いが来て女将さんが呼んでいるから直ぐ来て欲しいと言う。
お久さんは当家にいるから同道してと言うが、尻切れ半纏1枚しか着ていないので、無理矢理女房の着物をはぎ取って、吉原へ。

 佐野槌に着いてみると、女将の脇にお久がいた。
博打が過ぎて家財道具は無くなり、借金がかさんで夫婦げんかは絶えず、どうしようもないので、女将さんから説教してくれと言う。
話を聞いて50両の金を貸し渡す。
その替わり、お久の身体は預かって女一通りの事は習わすが、来年の大晦日を1日でも過ぎると見世に出して、客をとらせるよ。
娘が言うには、その金で帰りに変な所に寄ったりしないで、お母さんに親切にしてよ。
涙ながらにお久に礼を言いながら、見世を後に花川戸から大川の吾妻橋へ。

 「こんちきしょー、待ちやがれ、危ねぇじゃねーか!」、
「助けると思ってその手を放してください」、
「欄干から手を離せ!」、
「吉原で間違いでも起こしたのか」、
「そんな事では無いのです。私は横山町のベッコウ問屋で”近江屋”の若い者です。
 本日小梅の水戸様から掛け金の50両を集金したが、
 枕(マクラ)橋でスリ取られてしまったのです。
 ご主人様には弁解のしようがありません」、
「死んだって金は戻らないだろう」、
「分かりました」、
「行くぞ~」。・・・(@_@)! 
「コラ!待て!飛び込むな!  俺はここから離れられなくなってしまった。
 どこからか借りてきて渡せよ。
 何処にもいないか。死ぬ事以外に考えられないか。
 ・・・俺って男は金には縁がないのかな~。
 ・・・50両ここにあるから持っていけ!」、
「そんな大金もらえません」、
「やりたかないよ。だってお前は死ぬんだろ、娘は死にやしない。
 変な目で見るなよ。こんな格好の者に50両は持っている事は無いよな~。
 この金は先ほど娘が吉原に身を沈めて作ってくれた金だ。
 やるから、何かの折には、吉原の方に手を合わせてやってくれ」。
横殴りに殴りつけて金を置いていった。
「本当に50両入っている。ありがとうございます。」

 文七が店に帰ってきて50両を差し出すと、既に50両は店に届いていた。
碁好きの文七が夢中で楽しんでいたので、置き忘れたのも分からなかった。
自分の勘違いを悟り、吾妻橋の一件を思い出しながらご主人に話をした。
みんなを寝かせて、番頭は吉原の佐野槌へ。

 翌朝、文七とご主人は挨拶の為、達磨横丁に。
途中の酒屋で角樽を買い求め、家を尋ねると
「そこの夫婦喧嘩をやっている家だから直ぐに判りますよ」。
 喧嘩の最中に訪ねて来た。
裸同然の女房を枕屏風に隠し、昨日金をやった、文七と再会、主人も訳を話し、お礼を言った。
50両を返すと言うが、江戸っ子のやせ我慢で受け取れないと、つっぱているが、奥から女房が袖を引くので受け取る事になった。
「この金のおかげで昨日から寝ていないんです」。
 近江屋さんは文七の親代わりになって欲しい。
それから、人が困っている時に自分を犠牲にまでして、助ける心意気に感服し、親戚付き合いをして欲しいとお願い。
話がまとまり、こんなおめでたい事なので、お酒を差し上げたい。
それから肴も差し上げたい。
「待ってください、酒は好きだから喜んでいただくが、肴は塩だけで結構」。
肴は真新しい駕籠に乗って、文金高島田、着飾ったお久だった。
近江屋に身請けされて自由の身に。
過ぎたる肴と、裸同然の女房と三人して抱き合って涙した。

 これが縁で、文七とお久は夫婦になり、麹町に小間物屋を出した。後年、文七が工夫を凝らした元結をあみ出し、後々文七元結、文七元結と持て囃されたという。

 

 

 

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