いつも寝不足 (blog版)

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Nikomat FT

2006年06月04日 | 雑記
分かる人には分かるかもしれないが、これはニコンのNikomat FT。発売されたのは今から40年以上前の1965年。発売されて間もなく買ったそうなので、冒頭の写真のものも40年の時を閲した骨董品だ。小学生の頃(1983年頃)、天体撮影のために父親から強奪(※)して今に至っている。
※父親は替わりにヤシカのカメラを買った。

現在常用しているのが、リコーのCaplio GX8で、コンパクトデジカメながら様々なオプションがついたり、絞り優先、シャッタースピード優先なんかもできたりと重宝しているのだが、「デジタル一眼欲しいなぁ」なんて思いつつもお金がない。
RICOH Caplio GX8

リコー

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そんなわけで久しぶりにNikomat FTを引っ張り出してみた。40年以上前に発売されたカメラなので、基本的に全部マニュアル。ピント、絞り、シャッタースピード、フィルム感度の全てを自分で合わせる必要がある。

このカメラの良いところは露光計(※)が内蔵されているので、慣れさえすれば的確な露光が比較的簡単に選べるところ。とは言え、今のカメラのようにシャッターボタン一つで全部やってくれるわけではないので、慣れない人には使いづらいだろうね。
※露光計を動かすためには、MR-9と言う水銀電池が必要なのだが、数年前に生産中止になって入手できない。そのため、関東カメラサービスのアダプタとSR43を組み合わせて使っている。

私も久しぶりに使うのでちょっと心配だったが、体が憶えいていてくれて比較的スムーズに撮影できた。と言うか、動きの激しくない被写体なら、タイムラグなしにバシャバシャ撮影できる分、こちらの方が快適だ。

しかも、ついてるレンズが50mmの開放F値1.4という非常に明るいものなので、GX8なら三脚や一脚なしでは手ぶれしてしまうような場面でも1/30より早いシャッタースピードが選択できる。

とは言え、このカメラを常用するのは容易ではない。まず第一に重い。昔のカメラなので造りは質実剛健そのもの。カメラ本体だけで約750g。レンズを含めると1Kgを超える。これを常に携行するのは不可能でないにしても、かなり大変だ。

また、撮影結果はフィルムを現像するまで分からない。当たり前と言えば当たり前だが、デジカメに慣れてしまうと、ちょっとまだるっこしい。また、現像やプリントにお金がかかるのも痛い。その昔、現像から引き伸ばしまでできる機器をセットにしたものがよく売られていたが、あれ、欲しかったなぁ。

しばらく、色んなものを撮影してみて、頻繁に使うようだったら現像セットだけでも買ってみるかなぁ。