が病没したという報道がありました。2月1日ということですが、亡くなった日なのか訃報が発表された日か判然としません。生まれが1925年8月15日で、先週病院から自宅に戻ったばかりということなので、どちらにせよ享年89歳ですね。
このナポリ生まれのフランスのピアニストはレパートリーが広いことは知っていましたが、たくさん聴き込んで来たわけではありません。特にドイツものはあまり聴いていません。それでも演奏も聴いていて気持ちよく、流れるような自然さに溢れています。それを可能にしているヴィルトゥオーソ的技巧は、前面にしゃしゃり出て目立つというよりは、聴き終わってから実感できるたぐいの演奏でした。こんなに印象に残っている理由は多分に個人的なものですが、レコードを買い始めてから数枚目だったと思いますが、ジョルジュ・プレートル指揮のパリ管弦楽団メンバーとワイセンベルクとの共演による「動物の謝肉祭」の小さなレコードに完全に虜になったからです。そこではあの「鼻につくほどテクニック炸裂」のワイセンベルクでさえすがすがしい演奏。プレートルとチッコリーニが一緒ではそうならざるを得ないよね、と勝手に思っていました。
もう一つの印象は、当時「1000円シリーズ」と銘打った廉価版LPレコードがたくさん売られていて、廉価版に出る演奏家って有名じゃないんだよね、と最初思っていたのですが、チッコリーニやブレンデルを聴くうちにそんなの関係ないと思うようになった思い出があるからです。案の定チッコリーニもブレンデルもその後どんどん名声が上がって、ほら見ろ、と思ったものです。(もっとも、名声が上がるとレコード会社も高い新譜レコードしか売らなくなって、「廉価版に出るアーティストは有名じゃない」が後付けで本当になってしまった感はあります。)
このナポリ生まれのフランスのピアニストはレパートリーが広いことは知っていましたが、たくさん聴き込んで来たわけではありません。特にドイツものはあまり聴いていません。それでも演奏も聴いていて気持ちよく、流れるような自然さに溢れています。それを可能にしているヴィルトゥオーソ的技巧は、前面にしゃしゃり出て目立つというよりは、聴き終わってから実感できるたぐいの演奏でした。こんなに印象に残っている理由は多分に個人的なものですが、レコードを買い始めてから数枚目だったと思いますが、ジョルジュ・プレートル指揮のパリ管弦楽団メンバーとワイセンベルクとの共演による「動物の謝肉祭」の小さなレコードに完全に虜になったからです。そこではあの「鼻につくほどテクニック炸裂」のワイセンベルクでさえすがすがしい演奏。プレートルとチッコリーニが一緒ではそうならざるを得ないよね、と勝手に思っていました。
もう一つの印象は、当時「1000円シリーズ」と銘打った廉価版LPレコードがたくさん売られていて、廉価版に出る演奏家って有名じゃないんだよね、と最初思っていたのですが、チッコリーニやブレンデルを聴くうちにそんなの関係ないと思うようになった思い出があるからです。案の定チッコリーニもブレンデルもその後どんどん名声が上がって、ほら見ろ、と思ったものです。(もっとも、名声が上がるとレコード会社も高い新譜レコードしか売らなくなって、「廉価版に出るアーティストは有名じゃない」が後付けで本当になってしまった感はあります。)
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