漫画「美味しんぼ」で有名になった台詞だが、実際はそんなに何回も言っていない・・・といういきなりの脱線はさておき、実際には「まったりして、それでいてしつこくない」物には、あまりお目にかからない。
いや、そもそも、「まったり」と「しつこい」の関係は、どうなのよ?と突っ込んでしまいそうになるのだが、そういう日本語的な話もさておいて、とにかく、これを食べたときに、ふと思い浮かんだフレーズが「まったりとしていて、それでいてしつこくない」だったのである。
これ・・・というのは、
「クリームチーズの吟醸粕漬け」 株式会社 島崎酒造
である。
チョイ前に書いた記事で、もったいぶって紹介しなかった酒の肴の正体がこれだ。
試飲会で食した後、早速お取り寄せして、水曜には着いていたのだが、なかなかゆっくりと味わう閑がなく、やっと今日、頂けたのである。
元々、蔵元の接待用のおつまみとして作られてきたもので、厳選した香り高い吟醸酒の酒粕に、なめらかなクリームチーズ漬け込んだ「蔵元こだわりの逸品」と言う物らしい。
早速、中を開いてみる。
食べ残しても大丈夫なようにチャック付きの袋を開くと、中からぴっちりとラップに包まれた、クリーム色の塊が出てくる。
周囲のラップをゆっくり剥がすと、そこにはたっぷりの酒粕が塗られているのだが、チーズ自体は更に和紙(?)にくるまれており、その上から酒粕が塗ってあるのだ。
この時点で、芳醇な吟醸香が鼻を擽り、食欲がそそられる。
酒粕毎ゆっくりと、和紙を剥がすと、更に乳白色の塊が出てくる。
これがお目当ての「クリームチーズ」である。
早速、一口大に切って、頂いてみることにした。
酒は、本来はこれに併せて、島崎酒造の「東力士」と行きたいところだが、本日は故有って「龍神酒造」の季節限定、純米吟醸 生詰原酒、
「尾瀬の雪どけ はつ呑みきり」
タンクの呑み口を開け、原酒をそのまま生詰した物でなかなか飲みやすいお酒である。
口に「尾瀬の雪どけ」をぐいと含む。
生酒のフレッシュな香りが、ふわっとかおる。
そこで一口、この「クリームチーズ」を頬張る。
本来、チーズの濃厚さが、酒の味と喧嘩しかねないのだが、吟醸酒粕がうまく仲立ちになって、原酒の味わいを残したまま、口の中にチーズの濃厚な味も拡がる。
そこで、さらに「尾瀬の雪どけ」をぐいと飲むと、今度はチーズの濃厚さをさっと酒が流してくれて、後口が非常によい。
まあ、下手な美味しんぼもどきの解説だが、私はそんな風に感じた。
もちろん、「まったりとしていて、それでいてしつこくない」のだから、チーズだけ食べても非常に美味しいのだが、酒粕に馴染んでいるチーズは、非常にアルコールと相性が良いようだ。
実は、「尾瀬の雪どけ」を明ける前に、ちょいとビールも頂いたのだが、ビールとこのチーズの組み合わせも、なかなか悪くなかった。
多分、予想ではワインの白とも相性がよいと思う。
だが、やっぱり「酒粕漬け」なので、日本酒との相性が最高なのだろう。
サイトで検索すれば、何件かお取り寄せできる店もあるようである。
是非、興味のある方は、食べてみてください。
虜になること間違いなしです。
【余談】
ちなみ、今日は「手巻き寿司」だったのだが、何でもちゃれんじゃーな私は、ついこの手巻きにクリームチーズを入れてみたのである。
幾つか美味しい組み合わせがあったが、中でも絶品がこれ。
「ネギトロ巻き」にクリームチーズ。
たぶん、これも「酒粕」がつなぎになっているのだと思うが、こんな癖のある通しの組み合わせなのに、非常にあっさりとして実に美味かった。
その味を説明するには、例えようがないので難しいのだが、とにかく、だまされた、と思って一度おためし有れ。
新境地が開けること、間違いなしである。
ちなみ・・・「だまされた」と思った人は・・・まあ、味の好みは千差万別だから。
特に苦情は受け付けませんので、よろしこ
「おまえはすでに死んでいる」とか、インパクトのある台詞は案外使われてないものかもしれないですね。
(↑はアニメでは確か多用されてたはずですが)
超亀レスあいすまん^^;
テレビのアニメが決めぜりふを固定するというのは有るかもしれませんね。
古くはシャーロック・ホームズの「推理の初歩だよ、ワトソン君」も、原作ではちょっとしかなかったのに、ドラマなどで流行ったと聞いた記憶が(眉唾^^;
とまれ、印象が一人歩きする例ですよね。
って、すっかり話がそれました