期待と不安。
どんな名監督にも「絶対」という言葉はない。
ジョージ・ルーカスだって、*個人的には*ep1~3の大失敗があった。
必ずしも、監督の思いと観客の思いが一致するわけではないからだ。
ましてや庵野君である。
心配この上ない。
見るまでは、不安の連続だった。
が。
今回は、文句なしだった。
遊び部分は、好みが分かれるし突っ込みどころになるだろうけれど、いろんな意味で、これは「ハリウッドには作れない」という映画だった。
何より、ゴジラが怖くて、楽しかったし、日本的団結は、海外には理解し得ないし真似ることも出来ないだろう。
それはある意味苦難の道だろう。
ファミリー層はついて来てくれない。
海外も一般層には受けないかもしれない。
Totalの興業としては、失敗するかもしれない。
でも、これはゴジラ映画として意味のある映画だった。
既に似非評論家が、自衛隊の扱いがどうの、大きさの対比がこうのと騒いでいるが、そんなのは捨て置けばよい。
何か言いたくなるという感覚こそが、「おめー、面白かったんじゃないか」と思うからだ。
しかも、気を使って、もし、別な人が続編作るならそのネタ振りまでしてある。
至れり尽くせりである。
なので、細かい突込みは、この際全部ネタだったと棚上げして、とにもかくにも評すれば、「面白かった、また見たい」と言わせていただく。
面白い映画だ。
また見たいので、評価は文句なくの星五つ。 ★★★★★
公式ページ「シン・ゴジラ公式サイト」