清酒・・・活性炭濾過・・・分離

「一般的に清酒は雑味や余分の色素を活性炭に吸着させる処理を行う」

などと書いてある


「清酒は透明で、色がついたものは劣化している」

これは以前

私たち酒屋が実しやかにお客さまに吹聴してまわったことではあるが

現在では全く的を得ないものになっている


確かに活性炭濾過した清酒は透明であり

劣化すると黄色味をおびるのは正しい


しかし現在の完全発酵させた純米酒は

活性炭ろ過などして折角の旨味をそぎ取るようなことはしない

米と米麹と水のみから醸された本来の純米酒の色は山吹色であり

この色合いが米の旨味の色だと私は思っている


だから透明な清酒は信用しない

蔵元や杜氏の酒に対する自信の無さが

活性炭濾過を招き

清酒の没個性を招き

本来の非常識を常識へと導く


醸造用アルコールや糖類や酸味料など添加しても

活性炭濾過さえしておけば

それなりに呑めるというのが怖い

但し

このような酒を燗にでもつけようものなら

炭臭や濾臭があがり

なんとも弱弱しいその酒質に辟易する


この記事では「チロソール」という清酒に含まれるポルフェノールがアレルギーを抑制する

とのことだが・・・


清酒を濾過した活性炭から分離したんでしょう


根本的に

本来の酒造りでは「活性炭濾過」などしませんからね


こんな炭ろ過を美化するような記事に登場する蔵元さんも

何かを履き違えていませんか？

・・・と個人的には思ってしまいました


ただ「百薬の長」とも言われる「純米酒」

これに含まれる体に良い働きかけをする未知の成分を

研究していただけることは

大変ありがたいことです（感謝）　m(__)m