活字デジカメ

益なし,根拠なし,言いっ放しの電脳写真機机上妄想コラム。できれば毎日更新したい。

今や贅沢な「不具合懸念」について。

2010-04-29 21:42:30 | Weblog
35ミリフィルムカメラ「クリアショットS AF」/「Re:SクリアショットS AF」不具合懸念についてのお詫びとお知らせ
撮影時にはシャッター羽根が開かなくてもフィルムが給送されるため不具合に気づかず、現像/プリント時に未露光であることで、不具合が生じていたことが判明する可能性があります。
あー,これデジカメでは起こりえないトラブルですねえ。
メカの不具合じゃなくても,人間側の不具合―フィルムが空巻きになっていたり,それどころがフィルム自体が装填されてなかったりで,大事な場面が撮れていなかった,なんてことありましたよね(冷や汗)。
思えば銀塩時代は,現像するまでちゃんと撮れたかどうかも判らなかった。常に「懸念」を持ちつつ,写真を撮っていたわけです。
今思うと不思議な感じがしますね。

ちなみにクリアショットS AFは,3枚玉の超広角26mmレンズにF5.6&1/70秒固定(もちろんフルサイズw)となかなかの曲者で,ぶっちゃけ高級トイカメラ。Re:SクリアショットS AFというのは雑誌とのコラボ企画のバージョンのようです。

この度のご返品によってフィルムカメラがお手元からなくなってしまい、日々の写真撮影に大変お困りになるお客さまもいらっしゃるかと存じます。そのような場合は同等品(機種は異なる場合がございます)との交換も可能となっておりますのでご相談いただきますようお願い申し上げます。
同等品って一体・・・。
このままトイデジ化したらどうよ,と思うのは,「懸念」を楽しめない無粋な人ということでしょうよ。

NEXの轍。

2010-04-27 05:53:12 | Weblog
謎の一つが明らかに。
ソニーのミラーレス機"NEX3"の写真(?)が掲載
匿名の人から2枚の写真を受け取った。彼は、このソニーのミラーレス機をアジアンパブの中で見つけたと言っている。
何かスパイ映画かMJ12かといった話ですが,このリーク画像で分かることは,ストロボのコネクタが特殊な形状であること。
ボディ上面のフタみたいなものが怪しいと思っていましたが,これでしたか。
またですね。何たって「独自規格にこだわる」ソニーだもんね(ま,アクセサリシューはミノルタα時代から特殊でしたが)。
オリンパスペンE-P1が人気が得た理由の一つに「カスタマイズ」があって,いろいろな外付けファインダーを着けて楽しむというのがありますが,そういう趣味性の部分を見てないなあ,ソニーは。

もうひとつ。
多分16mmと思われるシルバー鏡筒のレンズが思いのほかデカそう。少なくともパンケーキとは言えそうもない。
オリンパスペンE-Pやパナ留美GF1がパンケーキレンズとセットで女性をターゲットとした市場展開をしているのに,二匹目のドジョウは狙わないということなのだろうか。
ミラーレスの一番のメリットはシステム全体の小型軽量化だと思うんだけど,大丈夫かあ,ソニー。

もしこれで,ストラップが片吊りのみだとしたら,責任者出て来いと言うぞ,そうだろ,みんな(そうだそうだ)。

梅よりも小さく。スモールとデジタルが視覚を「写真」から解放する。

2010-04-25 22:08:04 | Weblog
あーこんな小さいんだ。
マイクロフォーサーズ 9-18 はめちゃコンパクト
なにしろ、LUMIXのレンズキットの14-45(中)よりもコンパクト。
ホントですねえ。Eシステムの梅レンズは元々小ぶりなんだけど,それより二回り小さい。これぞマイクロ。

遅ればせながら,私もE-P1を使い始めて,「スモール賛成」を実感しています。
過去のしがらみから解放されたような感じ。
手持ちの一眼レフの処分を考えているこの頃(E-410はすでにドナドナ)。

個人的な意見ですが、銀塩の時代は、絵を「切り取る」だった。フレームの外側の写っていないところを無意識下に想像するようなところに魅力がありました。デジタルでは撮影する瞬間よりもPCに持ち込んだ後に頭を使う比重が増えてきた。
この感覚もよく分かりますねえ。
銀塩の頃は最終産物はプリントであり,撮影時には無意識にもそれを念頭において撮っていたと思います。
今はプリントもするけど,ほとんどの場合はPCで鑑賞だし,ブログにUpするとかオンラインアルバムに入れるとか手立てはいっぱいあるので,意識はまっさらで撮れる。しかも,用途に合わせて普通にトリミングしたりするので,なおさら自由。
写真はより生理的な視覚に近づいたってことだろうと思います。

NEXの謎。

2010-04-23 23:56:46 | Weblog
もはや秒読み段階に入ったように思われるソニーのミラーレス一眼NEXですが,このところ謎?な噂がちらほらと。
2機種のうちの下位グレードのNEX3はすごく安い?
キットレンズに16mm(24mm相当)?
フラッシュが同梱される?
EVFが用意されていない?

新しいプロモーションビデオが公開になってますが,とりあえずわかったのは,タッチパネル操作で背面にはボタンやダイヤルらしきものがないこととスイングパノラマが入っていることくらい。
どちらかというとビギナーがターゲットであって,「一眼レフのミラーレス」と言うよりも「コンデジのレンズが外れる」というコンセプトなのかも知れない。
吊り金具も片方のみ(両吊り不可)のようで,コンデジに近い感じ。
うーん,じれったい。

しかし,一番の謎は(少なくとも現段階の公開モデルには)アクセサリーシューがないこと。
これじゃ,フラッシュも光学ファインダーも着けられないと思うのだが・・・謎過ぎる。

そのままの君じゃダメ。

2010-04-22 20:46:59 | Weblog
またまた中国ネタです。
日経リサーチ 各国のデジタルカメラ事情
中国(譚 林心さん:以下中国): 「中国の最近の携帯もほとんどカメラ付きになってきましたが、あまり利用していません。というのも、画素数が少なく、上手く写真が撮れないし、撮影した写真をメールで送ることができないからです。」
山谷剛史の「アジアン・アイティー」:中国人が「携帯電話で撮影しない」理由
日本人観光客の多くは携帯電話のカメラで気楽に写真を撮るが、中国ではそのように撮影する人はほとんどいない。中国人は“記念”写真というものをとても大事に扱うため、画質の低い写真は残したくないのだ。
コンパクトな携帯電話よりも高機能高価格のスマートフォンを所有することが偉いのであり、そして、コンパクトデジタルカメラよりも見ばえのする大きなデジタル一眼レフカメラを所有することが偉いのだ。

essay 日本人と中国人のカメラ事情
中国人はというと、巨大な一眼レフカメラを首から3つも4つもぶら下げている。ヨーロッパにおける 「カメラ=日本人」 という構図は、ここ数年で変化しているのだ。今はもはや 「カメラ=中国人」 というのが正しい見方らしい。つまりこれが今にちの中国人の 「カメラ = 富の象徴 = ステータス」 なのだ。そのカメラを一台でも多く肩から掛けて歩くこと、それは今の中国人にとってこの上なく誇らしいことなのだ。
「カメラ=日本人」 という構図が崩れたのには大きな意義がある。つまり我々日本人は、ようやく 「高価なものを持ち歩きたい」 という一つの見栄から脱却することに成功したのだ。

確かに明治150余年をしてようやく「脱亜入欧」が成ったのかも知れない。
しかし,あの頃の日本が輝かしくも懐かしいのは何故なのか。そして今,中国がその時にあることが羨ましくもあるのは。

中国: 「中国でも、”山寨 (さんさい)”と呼ばれるノンブランドのデジタルカメラは多く出回っています。有名ブランドの商品をコピーして、ほぼ同じ性能のカメラを正規商品の5分の1、10分の1くらいの値段で販売(200元-300元)しています。」

贋玉つくり。

2010-04-21 21:12:21 | Weblog
また中国ネタです。
中国人が悩む交換レンズの”ニセモノ”
カメラメーカー純正品を買いに来た客に対し、レンズメーカーの純正品よりずっと安い同等スペックの製品を、純正品価格で販売し、客からだまし取るという手法ばかり。
つまり,ニッコールを買ったつもりが実はシグマだった,ってこと?よく分からん。
なので、モノのニセモノは今のところ出ていないようだ。とはいえ、淘宝網(TAOBAO)での最安値の商品の安さはかなりのもので、やっぱりなんか仕掛けがあるんじゃないかなーと勘ぐってしまう。
もう20年以上前に聞いた話ですが,香港で格安のライカM用レンズを買って帰り,さてと撮ってみたら全然ピントが来ない。
修理屋に出してみたら,故障品を適当に組み立てた代物で,しかもタマが1枚足りなかったとのこと。
ホント?
しかし,今ならM8やM9だとライブビューで一発でバレるなあ。
ニセレンズ作りも難しい。

香港では今も「ニセモノを正直にニセモノとして」売ってますからねえ。
モノのニセモノにもちょっと興味あるな(写り具合がトイカメラ風味だったらなおさら)。

そのままの中国でいて。

2010-04-19 23:35:59 | Weblog
散々貼られまくっていますが,改めて,
上海万博PRソング『2010は、待っている』
岡本真夜「そのままの君でいて」【PV】
空似を越えて同じものでしょ,これ。
とりあえず,これは「共作」として,万博開会式に真夜さんを招待して歌ってもらう―くらいの度量があれば見直すがな。
と,ここまで書いていたら,ニュースが。
シンガー・ソングライターの岡本真夜さん(36)の所属事務所「noi」は19日、5月1日に開幕する中国の「上海万博」実行委員会からヒット曲「そのままの君でいて」の楽曲使用申請を受け、受諾したと発表した。
事後申請w

愛国者(aigo)T60
キヤノン IXY DIGITAL 90
空似ですね,きっと。
だってT60は世界初のデュアルコアデジカメで,販売台数で初めて日本ブランドを超えた記念碑的モデルなんだからね。

ま,堅いことは言うまい。
日本だってその昔,散々ドイツをパクったんだから。
なお,岡本真夜さんはカメラが趣味というのでも有名。
アルバム「Smile」のジャケ写のニコンS2は自前のものだそうです。
あー,ニコンS2も外観はコンタックスのパクリでした。

祝!っていいのか,デジタルカメラグランプリ2010 SUMMER。

2010-04-18 09:37:32 | Weblog
【速報版】「デジタルカメラグランプリ2010 SUMMER」受賞モデル発表!
総合金賞デジタル一眼 CANON EOS Kiss X4
総合金賞ミラーレス一眼 OLYMPUS OLYMPUS PEN E-PL1
審査委員特別賞 PANASONIC LUMIX DMC-G2
なあるほどなあ,順当なところだあ。オメッ!

と納得してはいけない。
この「グランプリ」は対象範囲がもの凄く広く,かつもの凄くいっぱいの商品が受賞しているのです。
全国菓子大博覧会農林水産大臣賞もビックリ。
コレ,音元という一出版社が認定しており,審査員も,え,誰これと言う人ばかり(山Qさんが入っているのはご愛嬌)。
メーカーももらって嬉しいのかどうか判りませんが,売り場のポップに「受賞!」と書いてあったりするので,要は販促用の謳い文句程度に役に立つということでしょう。

そんな中で,コンパクト<エントリークラス>の乾電池対応モデル部門とスタンダード部門の金賞がともにGEであったのがちょっと目を引きました。
C1033もE1486TWもどこが評価されて,「金」なのか分かりませんが,このクラスは日本での販売に力を入れるということなんでしょうね。
「映育」を提唱するGE。もっと大きいことを何か考えてるのかもなあ。

以上,かねてより問題となっている賞のようですが,とりあえず,
「カメラグランプリ」(主催:カメラ記者クラブ・運営:カメラグランプリ実行委員会)および「カメラ記者クラブ」は、株式会社音元出版の主催する「デジタルカメラグランプリ」とは一切関係がございません。

ルーピーとかiPadとか鏡なき世界の日本。

2010-04-16 22:24:15 | Weblog
これは終わりの始まりなのか。

ここまで言われる鳩山首相。「ルーピー」なんて言葉,初めて知りましたねえ。
ま,あんな人はどうでもいいけど,イランの原油採掘権を無償でアメリカに引き渡す?えっ?
全く報道されてないみたいだけど,イキ君,どないなっとるんや!

爆発的人気で品薄のため,日本に入ってくるのが遅れるらしいiPad。
iPodが音楽の流通を根本的に変えたように,今度は出版関係の地図が塗り替えられそうです。
思うに,「表現としての写真」のあり方もiPadで変わってくるかも知れない。
日本のメーカーが過剰なハードの性能に腐心している間に,アップルは映像を取りまく環境そのものを商売に見据えている,という構図でしょうか。
そのiPadですが,部品に日本メーカー「ゼロ」 韓国・台湾勢に圧倒される,というのが現状。

【カメラ】さらば、一眼レフ 「ミラーレス機」の秘密 [10/04/09]
真空をひく装置や技術が要らなくなった。
台湾、韓国、中国企業でもテレビがじゃんじゃん作れるようになった。

精密なテープや回転ヘッドの制御技術がいらなくなった。
台湾、韓国、中国企業でもビデオカメラがじゃんじゃん生産できるようになった。

レフ板の緻密な制御や調整、耐久を伸ばす技術がいらなくなった。
台湾、韓国、中国企業でも、高級カメラがじゃんじゃん量産できるようになる。


トヨタもアレだし,これから一体どうなるんだろ。
まあ,日本には9条とか友愛とかあるからダイジョーブか。

オリンパスペンE-P1の作り方。

2010-04-14 20:40:19 | Weblog
さて、おなじみのラボには、今回も同社創業者のトム・ディクソンが立っていた。目を保護するゴーグルに白衣姿で、iPadを手にしている。「iPadはとても役に立つ。だが、ブレンドできるか、それが問題だ」
とおもむろにiPadを強力ミキサーにかけると―iPad木っ端微塵化計画 悪気・恨みなし、しかし…

これ,何でもミキサーにかけて粉々に砕いてしまうという実演CM「Will It Blend?」シリーズですね。
なら,きっとあると思って探してみたら,ありました。
哀れ,オリンパスE-620が粉末化
さらにμ-7000も粉々にしてブレンドし,アートを加える(?)と・・・
何とPEN E-P1が出来た!
なんやコレ!でも上手くできたCMですね。必見。