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最悪の事態は避けたい

2023-08-29 22:35:30 | 日記
まだ確定ではないものの。来週以降まで想定された、最悪の事態は避けられそうなので、ようやく安堵を始めている。
それにしても、楽観視できる状態ではないが、一番の懸念材料はなくなりそうだ。

腹の立つ人間というのは、必ず存在していて。どうにか逆襲できないものか。天罰が下らぬものかと考えたりする。
しかし結局は何もせず。

いつか因果応報で、その人が裁かれるのをじっと待つ。

私自身の最大の幸運は、やはり。何かの才能も能力もない事だと思う。だから同世代の誰よりも若い時期に美味しい思いをしていない。
苦い味しか経験していない。

その事が、ずっと私を陰ながら助けている。

何も才能がないから、実力を積み上げる以外なく。実績も積み上げていくしかない。
確かに結果は大事だ。幸福ってのは常に結果であり、事前予約ができないものだ。

そして人生の幸運という評価裁定は、50代を過ぎた以降で採点を開始できるものだ。何故なら20代、30代で成功しても、その後に大失敗して転落し、その後は転げ落ちる一方という人が無数に居る。

私の父もそのひとりだ。そして晩年まで、父は己の不幸を嘆いたままに死んでいった。

幸福というものは、何十年と生きた後、晩年も視野に入った時点で振り返った時に、そうであったか評価できるもので。

だから若い頃は七転八倒で構わないのだ。大きな成功も要らない。失敗だらけのほうが良い。

そうすれば晩年も視野に入った頃に、次第に好転を感じられるようになる。

私の父は、兄弟の末っ子に生まれた事を、ずっと根に持っていた。才能豊かで負けん気も強かった父は、才能のない人間を見下す傾向が強かった。
常に自信に満ち溢れ、話術も達者だった。しかし、人を見下し、大切に扱うという事をしなかった。

思えば、父の才能や高い能力が、父を殺したようなものだ。自分自身の傲慢さに気づく事が出来なかった。

父は個人では最強の個体で、最高の職人ではあった。しかし結局、その事が彼の傲慢を助長して。
その事が一切の積み木崩しを呼んだ。

大きなビジネスチャンスも逃し。家族にも大切にされなかった。
勝ち続けて、他者を屈服させ、従属させ続けること。それが父の幸福論の基礎だった。負け犬に用はない、が口癖だった。

それが結局。彼から全てを奪い、求めるものから一番遠くへ追いやられた。

一切の隙をなくし、油断せず。わきの甘さも消し去って。
故に大敗北を喫したあの姿に。

私が学んだものは。

才能が人を潰し殺すというものだった。

人生においての幸福とは。
穏やかな晩年。それに尽きるだろう。

父は家族を最期まで省みる事はなく、嘘で塗り固め、ただ勝利にこだわった結果。
私以外の家族に、酷い裏切りを受けたようだった。

因果応報だろう。何と惨めな最期だろうか。

人を欺いて出し抜き、ただ勝利を貪欲に追い求めた結果。

あの最期を呼んだ。

あのような酷い幕引きをしたくない。それだけが私の願いなのかも知れない。

短期の成功に、幸運を全損するより、穏やかな晩年の為に幸運を貯金していたい。

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