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蛙化現象は昔からあった

2023-04-03 07:17:32 | 日記
昨今。何かと目にする「蛙化現象」というワード。
なんか。それまで全力で「大好き」だったのが、上手く行きそうになった瞬間に「萎える」というものらしい。

でも。これって昔の少女漫画に色々描写とかが残っていて。まあ。昔の少女漫画、ええと主に70年代以降の少女漫画だとかによくあった傾向なんだけど。
主流て「男は外見より中身でしょ」といった主張だったのね。つまりこの以前から日本女子はイケメンに夢中だったって事で。

当時のニューウェーブ、新しい恋愛の形として三枚目の外見でも、中身が良い男のほうがずっと良いよねってお話が多かった。
流れとしては「最初の印象は最悪だった男子が、やがて自分の中で無視できない程に良い奴になり、恋愛対象まで育つ」って事で。

それまでイケメンに恋していたヒロインは、その三枚目を結局選ぶ事により、女として一皮剥けて本当の幸福をつかみました、めでたし、めでたしという内容。

だからどうした?って思われるだろうけど。まあ、話の流れ的に最初はイケメンで好印象だった男がさ。
話が進行するにつれて、次第に女子のほうが飽きてくるというか。嫌な面が見えてきて醒めるというか。イケメンが手に届く範囲にまで来ても、その手が伸ばしきれなくなるっていう描写が多々あったのね。

つまりだ。当時のお話の中で女子はイケメン達に対しては「減点方式」で恋をしていて。三枚目の男子に対して「加点方式」で恋を積み重ねていったって事で。

だから今時の蛙化現象ってさ。ただの「減点方式恋愛」って事なんじゃないかって事。交際が始まった段階で、既に100点かわかんないけど、とにかく期待値が高くって。それが次第に現実を知らされて、急激に萎えて減点が自分の中で止まらないだけじゃないかと。

今時の若い男子はさ。おじさんの若い頃もそうだったけどさ。肌ケアだとか。お化粧とかもするらしいじゃない?
昔さ。一時期吉川晃司とかがデビューしたての頃合いってさ。男子が着飾り、お化粧も普通にやってたのよね。あの頃、おじさんは「気持ち悪い」ってやらなかった側だった。だから少数派だったの。逆に反抗心を煽られて、むしろ地味な方向に突っ走った記憶がある。

今の若い子って、あの頃の匂いがプンプンするのね。ずっと接してて感じるんだけど。「とにかく外見、外面を整える」ってさ。
更に「凄く良い人ぶる」のね。ここらが「あー、今時の進化版かぁ」と感じる部分なんだけど。イケメン+善人って無敵でしょって発想なんだろうと。

けど。その善人も被ってるだけなんでさ。いや、同じ男でこっち古狸だもの。その程度の仮面くらい、すぐに見抜ける。
言ってる事とやってる事がグチャグチャだからさ。本人は自覚ないんだろうけど。理屈や主張と、本人の言動が矛盾しまくってて草なのね。

例えば「傲慢な中年オヤジが大嫌いで生物と思えない」程嫌う若い子ってさ。
大体、その若い子も「ビックリするくらい、自己主張が激しく、他人の意見は聞いた振りをするだけ」だったりする。
結局。凄く傲慢な中身を隠しているつもりになっているだけ。人から見れば、ただの同類相憐れむって奴だ。

だから蛙化現象を起こす人の相手ってさ。大体が「イケメンに近い程、減点項目が少ない善人の皮を被った別もん」なんじゃないかなって。

これが「加点方式」で恋愛している人なら、あんまり蛙化現象起こさないと思うのね。
三枚目の外見で、何もかもパッとしない冴えない男子との間で、恋を育てるタイプって蛙化現象起こさないと思うの。

男子も同じ。外見で女子を決めないタイプって幻滅しにくい。
例えば妻とかそうだけど。外見はそこそこなんだけど。人当たりも良いし、好まれる言動をしがちだから若い頃から彼氏が絶えなくて。
基本、短い恋になりがちなんだけどさ。だから交際時期が重なった頃も当然あったりして交際人数が私と結婚するまでに12人は居たらしい。

更に家事は一切できなくて。お金もない。仕事も嫌い。
だけど基本。嘘はつかない人みたいだから。そこだけ評価してて。私の中で「裏切らない」って項目だけが守られれば。私はそれ以外は大目に見れるから。
だから20年仲良くやれてる。20年も仲良くしていれば、本人もこちらに合わせるって事もするし、今はお互いがお互いにカスタム化しているからさ。

お互い以外の異性は基本。「つまんない」と感じたりするわけだ。
つまり「加点」が上手くいったパターンだろうと思う。最初から減点できる項目が、そもそも少なかったし。

だから蛙化現象を起こす女子も男子もさ。たぶん。死ぬまで治らないんじゃないかなって。自覚できないと思うのよ。自分の中に反省材料を見出せないからさ。

別れたくないならさ。基本。加点方式で恋は育てたほうが絶対に良いって事。
三枚目で冴えなくって。目立たない奴だけど、絶対に悪い奴じゃないって相手が大切。

最初つまんなくても、恋は育つ。枯れた土地や猛毒の大地でない限り、草は生えるし花も咲くんだからさ。

交際する前から評価高い相手ってさ。もう交際した時点から減点開始する以外ないじゃん?
更に加点を続ける一方ってさ。それもう生物じゃねえから。

ホストにいれあげたホスト狂いじゃあるまいしさ。
ときめきは交際しながら育てるもので。交際する前からときめいてたらさ。そんなもんすぐにガス欠になるに決まってるじゃん。
そのときめきの燃料はさ。
交際始めた時点でもう補給されないもの。
そのときめきの燃料はさ。ただの「自分の中で勝手に膨らんだ期待値が生んだ妄想」でしかないからさ。

交際しながら育てたときめきは。交際し続ける限り絶える事はない。
どうせやるならさ。加点方式で恋愛したほうが良いだろと、おじさんは思ったってだけのお話でした。