POWERFUL MOMが行く!
多忙な中でも,美味しい物を食べ歩き,料理を工夫し,旅行を楽しむ私の日常を綴ります。
 





 「ノッティングヒルの恋人(Notting Hill、1999年)」や「戦火の馬(War Horse、2011年)」の脚本家である「リチャード・カーティス(Richard Whalley Anthony Curtis、1956年生まれ)」らは、旱魃などによって数十万人が餓死したという「エチオピア大飢饉、1983~1985年)」に際して、イギリスの慈善団体「コミック・リリーフ(Comic Relief)」を1985年に設立します。

 Comic Relief was launched from a refugee camp in Sudan on Christmas Day in 1985, live on BBC One. At that time, a devastating famine was crippling Ethiopia and something had to be done. That something was Comic Relief.

 The idea was simple - Comic Relief would get a whole bunch of much-loved British comedians to make the public laugh while they raised money to help people in desperate need.

 As well as doing something about the very real and direct emergency in Ethiopia, Comic Relief was determined to help tackle the broader needs of poor and disadvantaged people in Africa and at home in the UK.
(コミック・リリーフのサイトから)



 奇数年(前回は2011年、次回は2013年)の3月の第2または第3金曜日に、「赤鼻の日(Red Nose Day、レッド・ノーズ・デイ)」というチャリティ・イベントがこの慈善団体の主催で行なわれ、人々は「レッド・ノーズ」というスポンジやプラスチックでできた赤い鼻をスーパー・マーケット(例えば、セインズベリー(Sainsbury's))などで1ポンド(2012年8月10日で、約122円)ほどで購入し、鼻につけます(その収益金は慈善団体に入る。日本で言うなら、「赤い羽根」のようなもの)。

 学校や職場でも募金活動が行なわれ、コミック・リリーフに寄付されます。この日は、学校へは制服を着用せず登校し、私服で1ポンドを寄付金として持って行きます。イギリス放送協会(BBC)では、夕方から朝方にかけて「テレソン(長時間特別番組、日本テレビ系の24時間テレビ 「愛は地球を救う」のようなもの)」が放送されます。

 2011年度は、およそ1億ポンド(£108,436,277、約122億円)の募金が集まったといいます。この募金はすべて慈善活動費となります。このイベントの運営費やスタッフの給料はすべてスポンサーが出しているからなのだそうです。ちなみに、2011年8月20~21日に行なわれた「24時間テレビ 「愛は地球を救う」」での募金総額は、およそ20億円(1,986,414,252円)だったようです。



 この話題を書こうとしたのは、夏休みで日中、家にいることの多い息子「健人」に英語を教えていて、英語の教科書「サンシャイン(Sunshine)」2年のReview Reading 2(123ページ)で、この“Red Nose Day”が取り上げられていることに気づいたからです。

 Comic Relief is a charity grouup in the U.K. In the 1980s,many people in Ethiopia had no food. People in the U.K.wanted to do something to help them.(「サンシャイン」から)

 エチオピアの飢饉だけではなく、世界中に解決すべき問題が山積しています。コミック・リリーフは、その解決にいくらかでも貢献できることを願って、募金活動を継続します。“comic relief”とは、「真面目な話の中で、息抜きをする笑い」を言います。深刻な問題を深刻にならずに解決しようとする心意気を感じるようなネーミングです。“Funny For Money”、「楽しいことをしてお金を集めよう」というのでしょう。コメディアンたちが始めた活動です。そこに笑いの要素を忘れません。

 So in 1988,Comic Relief started a Charity event,Red Nose Day.  The symbol of Comic Relief is a red plastic nose. Anyone can get a red plastic nose in exchange for a donationat a sbop. Many people wear the noses on Red Nose Day.(「サンシャイン」から)

 コミック・リリーフは、長年続けているこの活動で、8億ポンド以上の寄付を集め、その寄付のおかげで、何百万人もの人生をいい方向に変えることができたとサイトで述べています(2012年現在。We've so far raised over £800 million and helped to change millions of lives as a result.

 サンシャインのデータは、古いようですね。平成23年(2011年)2月の文部科学省の検定済みとありますから、2011年3月のRed Nose Dayの募金額が加算されなったのでしょう。

 Comic Relief raised about £600 million in the U.K.(「サンシャイン」から)

 「24時間テレビ」は、1978年(昭和53年)に日本テレビの開局25周年を記念し、特別番組として放送されました。「24時間テレビ」が発信するメッセージが日本の未来につながる契機となることを願い、また、テレビの持つメディアとしての特性を最大限に活用し、国内外の福祉の実情や支援の必要性を伝えるという企画意図のもと、全国の視聴者の皆様に支えられ、「24時間テレビ」は今年35回目の放送を迎えます。(「24時間テレビ 愛は地球を救う」のサイトより)
 
 1985年8月24~25日に行なわれた「第8回24時間テレビ」では、メインテーマを「アフリカ飢餓救援」とし、およそ10億円が募金額であったようです。それに先立つ1983年8月20~21日に行なわれた「第6回24時間テレビ」でも、メインテーマを「アフリカ飢餓緊急援助」とし、およそ10億円が募金額であったようです。

 日本のチャリティ・イベント「24時間テレビ 愛は地球を救う(“24-Hour Television Love Saves the Earth”)」にも「レッド・ノーズ」のようなものが欲しいですね。コンビニと協賛して、それを買うと全額寄付になるといった、、、 

 24時間テレビでは、「チャリTシャツ」を販売していますが、1,500円します。2012年度は、歴代1位となる76万4,198枚を売り上げたようです。その売上額は、11億4630万円ほどになります。24時間テレビの地球マークがピンバッジになり、300円で販売されました。望むなら、300円以内で赤い羽根のように老若男女が象徴的に身に付けられるもう少し遊び心のあるものも欲しいような気もします。レッド・ノーズ・デーにおける「赤い鼻」のような、、、

(追記) 西暦奇数年である今年(2013年)は、「Red Nose Day(レッド・ノーズ・デイ)」が開催されます。奇数年の3月の第2か第3金曜日に開催されるRed Nose Dayは、今年は第3金曜日の3月15日です。BBCで3月15日にレッド・ノーズ・デイ特別番組が放映されます。

 売価の50%ほどが慈善団体に寄付されることになるレッド・ノーズ・デイの記念グッズの中にスポンジやプラスチックでできた赤い鼻「Red Nose」があります。今年は、恐竜のキャラクターがデザインされたものでユニーク。暴君(tyrant、タイラント)のごとく振舞ったと言われる肉食恐竜「ティラノサウルス(Tyrannosaurus rex)」は、「T・レックス(T-rex)」と略称されますが、それをもじった「T・スペックス(T-Spex)」は、メガネをかけていて、おとなしめの秀才風です。

 ティラノサウルスにとって捕食対象であったと考えられている、3本の角を持つ草食恐竜「トリケラトプス(Triceratops、トライセラトプス)」をもじった「トリセイトプス(Triceytops)」は、かわいらしい女の子風です。さて、恐竜なのか正体不明なのが、「ダイナマイト(dynamite)」をもじった「ダイノマイト(dinomite、ダイナマイト)」。恐竜は、ダイナソー(dinosaur)であることから、まあ恐竜かな。



 今年の赤い鼻「Red Nose」は、足(足指、toes)が付いて、自立します。“Red Nose Day 2013”の“Order stuff”というページでは、レッドノーズが自分で歩いて逃げ出す前に手に入れましょうと忠告しています(But remember, they’ve got toes, so get them before they run out!)。




                   (この項 健人のパパ)

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