「日本経済新聞」の「リサイクル店 出店攻勢」(2009年3月28日夕刊)という記事からです。
「消費者の節約志向を背景に、ブックオフコーポレーションなどリサイクル店が出店攻勢をかける。書籍だけでなく、需要が拡大しているカジュアル衣料や家電製品など生活必需品の品揃えを充実させる。」「環境意識の高まりを受け、リサイクル品への抵抗感が薄れたことも追い風だ。新品を扱う百貨店やスーパーなどの業態が苦戦するなか、業容を広げて売り上げを伸ばす。」
子育てをすると、子供の衣料品は意外と高く、また着ている期間も短いことに気づきます。子供の服はすぐに小さくなるし、活発な子供であれば汚し破いてしまうので着られなくなってしまいます。すると、そこにコストをかけるのは「もったいない」ということになり、リサイクル品でもいいだろうということになります。これが続くと、リサイクル品に対する抵抗感は薄れ、大人の衣料も気に入った物であれば、リサイクル品に手を出すことになります。
「経済産業省の商業統計によると、衣料、家具、家電製品などを扱う中古品小売業の2007年の販売額は3452億円と、2002年比で64%増えた。最近は景気悪化で不用になった品を売却したいと考える消費者が増え、良質な商品を安定的に調達・供給できるようになった。」
我が家では既にリサイクル品に対する抵抗感は消失し、気に入れば購入するようになっていました。しかし、少し前までは品揃えに乏しく、選択肢がかなり狭いものでした。妥協して買った物は身に付ける期間も短く、コスト・パフォーマンスに欠けるところがあったものです。安物買いの銭失い、といったところでしょうか。ところが、最近のリサイクルショップは広い売り場に新品と見紛う中古品がレイアウトもよく並んでいることから店の雰囲気もよく、品揃えも豊富です。
「中古本販売のブックオフコーポレーションは衣類や雑貨、玩具など、本以外の中古品専門店網を拡充する。」「古着や雑貨を主体に全国約240店を展開するフォー・ユーも2010年3月期の新規出店を過去最高の30店と、2009年3月期比の3割増やす。」「首都圏を地盤にリサイクル店を運営するトレジャー・ファクトリーは中古家電のネット通販を始めた。冷蔵庫、洗濯機、テレビ、電子レンジの4品目で、価格は冷蔵庫が14,800円、テレビが9,800円など。」
気に入っているのはトレジャー・ファクトリーの衣類。自分にとっての掘り出し物に出会うことがあります。それほど身に付けることなく手放したであろう衣類が多く並んでいます。それに気をよくして、名古屋でもリサイクルショップである「コメ兵」本館(大須本通りと万松寺通りの交差するところにある)にやって来ました。「コメ兵」本館の6階には「エングラム」があります。衣類などを量り売りするのです。1g1円、2円、3円、4円と4種類のブースがあります。例えば、スーツが1g=1円のブースにあって、備え付けの秤で試しに計ったところ0.975kgだったとすれば、975円で買うことができます。
今回、子供服のリサイクル品があれば、早速購入して帰りたいと我が子「健人」の着替えを最小限に抑えてきたのですが、残念ながら収穫はありませんでした。子供服自体が「エングラム」に少なかったうえに、他の階にもキッズのコーナーはなく、大きく期待はずれでした。子供服はリサイクル・ショップには少ないということは経験上知ってはいたのですが、これほどにもないとは、当てが外れました。
「コメ兵」は宝飾品と腕時計、バッグは豊富に品揃えし、これらを求めようとするならばいいのでしょうが、我が家の目的はそこになかったものですから、「残念!」としか言いようがありません。
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