POWERFUL MOMが行く!
多忙な中でも,美味しい物を食べ歩き,料理を工夫し,旅行を楽しむ私の日常を綴ります。
 





 メコン川( Mê KôngSông Cửu Long )は東南アジアで最大の河川です。長さは4,200km。チベット高原に源を発し、ほぼ南南東へと流れ下っていきます。中国を通り、ビルマ(ミャンマー)とラオス、タイとラオスを分けて、カンボジアに入り、ベトナムを流れ、南シナ海へと注いでいます。その流域は、81万k㎡にも及び、3000万人ほどの人が住んでいます。



 ベトナムのメコンデルタ(メコン川下流の三角州、ベトナムの南部)では、いくつもの支流に分かれて流れるため、ベトナムの人たちは、メコンと呼ばず(「メーナムコン、Mae Nam Khong、แม่น้ำโขง」はタイ語)に「クーロン(九龍、Cửu Long )」と呼びます。



 メコン・デルタ( Đồng bằng sông Cửu Long )には中央直轄市のカントー( Cần Thơ )と、12の省が属しています。ロンアン省、アンザン省、ドンタップ省、ティンザン省、キエンザン省、ヴィンロン省、ベンチェ省、チャーヴィン省、ソクチャン省、ハウザン省、バクリュウ省、カマウ省です。

(参考) 「ベトナムへ」日記36-メコンデルタツアー(8)



 今年の旅行先にはいくつか候補がある(夫はタイ、私はベトナム、息子「健人」は香港を主張)のですが、夫はメコンデルタをメインにするならベトナムでもいいと歩み寄りの姿勢です。なぜかカントー市に関心があるらしく、「大きく発展する前にカントー市とメコンデルタでの庶民の生活を見ておきたいね。」「水資源の豊富なところだからね、道路網が整備されれば、工業部門が発展することは避けられないから、環境汚染、貧富の差の拡大、自然を人間の都合で改変することによる自然災害の増加などいった問題がこれから起こるんだろうね。」「人間の英知が試されるのさ。『持続可能な開発』ができるのかな。」「メコン河は数カ国にまたがって流れるから、水の管理も多国間協力が必要だし、少数民族問題なども顕在化するだろうね。」などと言います。何しに行きたいのでしょうね。専門家でもないのに、、、

 ベトナム政府は、メコンデルタ地方の開発と経済発展を目的として、中央直轄市カントーでカントー空港の国際空港化を進めています。「カントー国際空港計画」は、2015年までの第1段階と、2016年から2025年までの第2段階に分けられており、最終的にカントー空港は、現在の国内空港から国際民間航空機関(ICAO)の4E標準の国際空港へ昇格させることになっています。

 第1期工事では、滑走路が長さ2400m、幅45mに拡張整備され、長さ 217m、幅23mの誘導路、夜間照明設備も整備されました。2009年1月4日、カントー国際空港の落成式が行われ、ベトナム航空(VNA)と格安航空ジェットスターパシフィック(JPA)がハノイ~カントー線を就航させました。第2期工事(2010年に完了する見込み)では、面積1万9000㎡の敷地に国内・国際線、貨物ターミナルを建設する予定で、国内線ではハノイ、ダナン、フエ、ニャチャンなどの空港とを結び、国際線はマレーシア、シンガポール、インドネシア、カンボジア、日本、韓国、中国、台湾などとを結ぶ国際空港としてオープンする運びになっています。

 「道路網の整備は、便利になる反面、環境破壊という面も持つんだ。」という夫も楽をして、「メコンデルタツアー」をしたいらしく、飛行機でカントーに入ることを主張します。私が以前一人旅でメコンデルタツアーに参加したときは、ホーチミン市からのバスツアーでした。前回の家族でのベトナム旅行でもメコンデルタツアーを計画したのですが、日程の問題とデング熱の問題と「カントー空港の国際空港化」などで次の機会にということになりました。今回はメコンデルタツアーをメインに据えることになります。




 しかし、夫が主張する「飛行機でカントー市に入る」というアイデアに暗雲です。2009年1月に就航したはずの「ジェットスターパシフィック(JPA)」の「ハノイ~カントー線」が6月にもう路線廃止です。赤字体質のこの航空会社には採算に合わない路線は切り捨てるしかないのでしょう。「ハノイ~カントー線」はベトナム航空の路線しか残っていません。ハノイを早朝6時30分に出る便と午後2時30分に出る便があります。所要時間は2時間10分ほどです。6時30分の便は早すぎますね。



 3人分のコストが税込みでおよそ255万ドン。1万ドン=70円換算で、18,000円ほど。高いと言うべきなのでしょうか、安いと言うべきなのでしょうか。私が提案しているのは、私が行ったのと同じ方法で、「バスツアー」。2泊3日で宿泊費込みで、35ドルほど。3人でも、100ドルほどしかかかりません。日本円で1万円ほどです。カントー市を見たければ、帰りのバスを権利放棄して、カントーに、例えばビクトリアカントーというホテルに宿泊すればいいのです。帰りは、普通に長距離バスに乗ればホーチミン市に帰ってこられます。



 さあ、陸路にするか空路にするか、夫とちょっとした討論を繰り広げています。旅はローコストで行かなくっちゃ。



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