ぽんぽこタヌキの独り言 Solilokui dari Rakun Pompoko

日本を見て、アジアを見て、世界を見て、徒然なるままに書き記す、取るに足らない心の呟き

川と入道雲

2011年07月25日 01時31分15秒 | Weblog
「関西」と「関東」の稿で「利根川」のことを「坂東太郎」と呼ぶことがあると説明したが、この「坂東」では、真夏の入道雲のこともまた「坂東太郎」と呼ぶらしいのである。ということで、日本各地の「川の別称」と「入道雲の別称」を見てみたいと思う。まず、「川」についてみてみると、「坂東太郎」以外では、九州の「筑後川」のことを「筑紫二郎」、「吉野川」のことを「四国三郎」と呼ぶらしいのである。この九州および四国の「入道雲」もまた各々「筑紫二郎」「四国三郎」と呼ばれているようである。この三つの川は当時の「三大暴れ川」として有名だったようである。
以下、その他の地方の「入道雲」の別称を列挙してみたいと思う。
昔の文献に基づくと、九州では「筑紫二郎」のほかに「比古太郎」という呼び方もあるらしい。これは「比古の山」にかかる入道雲を指し示すものである。また、大阪から見て丹波方面から出る入道雲のことを「丹波太郎」と呼ぶようである。因みに「丹波」は兵庫エリアの地名である。また、近江および越前では「信濃太郎」と呼ばれており、「播磨」では「岩ぐも」、「加賀」では「いたちぐも」、「安房」では「岸雲」と呼ばれている。その他、地域地域によって「石見太郎」「安達太郎」「奈良二郎」「和泉小次郎」「信濃太郎」「豊後太郎」「上総入道」などという呼び名があったらしい。

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