ぴよしろうの半日登山

家からわりと近場での、軽登山を続ける私、「ぴよしろう」の記録です。麦汁登山は・・・危険ですのでお勧めしません(苦笑)

小喜茂別岳から無意根山 日帰り縦走 平成22年5月4日(祝)

2010-05-05 23:55:04 | 定山渓方面・冬山
 小喜茂別岳 → 喜茂別岳 → 並河岳 → 中岳 → 無意根山 の5山縦走。
 いつも支笏湖側や札幌岳などから見て、いいなあと、ちょっと憧れていた山並みの縦走です。

↓狭薄山から見た5山。


 
 ぴよしろう、この縦走コースは去年無意根山から中岳へ行った時から行ってみたい思ってました。

 当初は小喜茂別抜きの中山峠から豊羽鉱山に抜ける縦走計画で、自転車とバスで中山に戻る方法を考えてました。
 でもそのバス路線がもう廃止されたようなので、今回は往復に切り替え、小喜茂別岳をルートに組み込みました。

 中山峠から8Kmほど喜茂別側のポイントに車を止めて、6時44分出発です!



 朝もやの中、まずは小喜茂別岳を目指します。もう結構笹が出てますね。



 出発が遅れてしまいましたが、焦ってもしょうがないし、ハイペースだと体力が持たないので意識してゆっくり進みます。
 なので車の中での準備に続き、ビールを取り出しいただきます(笑)。
 今日は帰ってくるまで約10時間ですから、まだまだ飲んでも全然OKです。

 で、小喜茂別に向かう登りで羊蹄山が見えてきます。



 もう、なんだかちょうどいいかすみ具合です。
 お風呂屋さんの絵みたいな感じ(じじいの感覚?)ですね。

 回りこむようにちょっと急な斜面を登り、小喜茂別岳に8時21分到着です。

↓奥が小喜茂別山頂。その向こうに喜茂別岳が見えます。



 1つめのピークを踏むのに1時間半もかかってます。
 先が思いやられますが、だめなら途中で帰ってくればいいや、ってことでのんびり行くことにします。

 山頂から喜茂別岳に向かってはガケのようなので、ちょっと戻って回り込むように喜茂別岳へ向かいます。

↓小喜茂別岳。喜茂別岳側から。

 

 喜茂別岳に登っていくと、標高が上がって景色が良くなってきます。
 こないだ歩いた漁岳~空沼岳までの山並みが見えます。



 のっぺりした喜茂別岳の斜面を頂上に向かっていくと・・・おおっ!
 並河岳、中岳、無意根山が並んで見えてきました!



 ぴよしろう、もううれしくて、「うお~!!きた~!!」、とか大声で叫んじゃいました(笑)。

 喜茂別岳にはちょうど10時に到着。
 思ったより景色のいい山・・・というか360度見渡せるすばらしい山でした。

↓羊蹄山と、浮島のようなニセコの山。さらに銭湯の壁絵化してますね(笑)。



 ただここで悲しかったのはスノーモービルに踏みつけられ、折れて痛々しいハイマツ。

↓こういう光景があちこちに。



 こういうのを見ると、やっぱりスノーモービルは立ち入り禁止にしてほしい気持ちになりますね。
 
 で、次は並河岳です。
 どこかのHPで、北大の山岳部の2代目部長の名前をとった、というのを見た記憶があります。

 喜茂別岳をぼーっとして歩いておりていくと・・・あっ、しまった、スキーで降りるんだった!
 ちょっともったいないことしました。後悔。

↓並河岳。




 喜茂別岳と並河岳のコルのあたりでおにぎりをいただきちょっと休憩。

 で、並河山頂に向かうと、足跡やスキーの跡が結構残ってました。
 こんなとこ来るなんてマニアだなあ、とか思ったりします。 ←おまえもな(笑)

 並河岳には10時49分着。

↓頂上のハイマツ帯から中岳、無意根。



 さて、今度こそはスキーで降ります。

↓並河岳からのシュプール。ミミズのはった跡みたい(笑)。でもやっぱりスキーの方が楽しい!



 で、実はこの辺になるとちょっと焦ってきます。

 無意根にはできれば昼、遅くても13時と思っていたので、少しペースアップ。
 ここからは休まずに雪原の向こう、1年ぶりの中岳へ。



 そして中岳には11時47分到着。
 頂上からのこの景色、覚えてます。
 でも今日は一段とキレイです!

↓左に余市岳。右に今日の目的地の無意根山。



 ここからも休まずに無意根を目指します。

 岩の頂上を降りてスキーで緩斜面を滑ると、あっという間に中岳が遠くになります。



 そして無意根を目指しますが、雪がやわらかくなり、ズボズボ埋まりまくりです。

 苦しみながら無意根に近づいていくと・・・頂上の方で動くものが。



 どうやらスキーをしていて、順に滑っているようです。
 さすがに疲れてきましたが、がんばって頂上に近づくと最後の一人が残っていました。

 ご挨拶すると北大の山スキー部の方。
 合宿だそうで、結構参加者もいるようです。

↓北大の学生さん。背中側のうんと遠くの下の方に10人ぐらいの部員が見えます。わかります?



 無意根の壁の端の方を使って練習しているようです。

 どこからですかと聞かれ、今日のコースを話すと「すごいですね!」と言われてちょっと喜んだり。

 山頂には皆さんのザックが置いてありました。



 山頂には12時37分到着。
 スタートから6時間近くかかりましたが、なんとか目的地到着です。
 ここで少し休憩して昼食をとります。

↓山頂標識。後ろに2日前に行った余市岳。 



↓羊蹄山。振り返ると今日ここまで、ほとんど左手に羊蹄山が見えてました。



 10分ほど休憩するとなんか落ち着いた気がしたので早めに出発することに。
 12時47分、今度は中山峠方面に向かって出発です。

 無意根の尾根を滑り降りる途中、学生さんたちがまた登ってきて「ヒューヒュー!」とか声かけてくれました。
 「こんにちは~!」と言いながら降りていきましたが・・・下の方で転倒(涙)。
 う~ん、ちょっとかっちょわるいですね。

↓無意根山でのシュプール。



 帰りはどこのピークにも寄らず、登り返しが少ないように、また、距離が短くなるようにコース取りすることにします。

 時間はたぶん大丈夫だと思うので、のんびりと景色を見ながらの歩くスキー大会って感じです。
 もちろん、滑れるところは滑って降ります。

 帰りの写真を数枚載せておきます。

↓中央に札幌岳。その右に先日行った狭薄山。



↓空も雪もきれいで感激します。



↓中岳の方から並河岳とのコルへの下り斜面。



↓喜茂別岳側からの並河、中岳、無意根。全部スキーで滑ることができました。



↓喜茂別岳の東側の崩れ始めた雪庇。



↓喜茂別岳の下り。ルートがわからず右往左往してしまいました。



↓鉄塔からスタート地点への下り。もうあと1Km弱。



 スタート地点には16時18分に到着、往復9時間34分かかった計算です。

 ぴよしろう、今回の最大のミスは行きのルートしか検討してなかったこと。
 帰りのこと、考えてませんでした。ボケです。

 なので、喜茂別岳からスタート地点までどういうルートで降りるか迷いました。
 結局、川の方へ降りてしまって登り返すこととなり、時間を相当ロスしてしまいました。


 でも、よかった。
 天気がよくて景色に恵まれた、ほんと、すごくすてきな旅でした。


 GPSトラックです。
 赤が往路、青が復路です。







 今回は約24Kmでしたが、残雪期の山行は20Kmでも普通になってきちゃいました。
 今シーズン、あともう1回くらい、歩き回りたいですね。



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6 コメント

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おつかれさまです (カーズ)
2010-05-08 16:06:42
記録Upお疲れさまです。
またどこかのpeakで会えるといいですね。
返信する
ん・・・? (ぴよし)
2010-05-08 19:18:13
カーズさんて・・・・。
またどこかのpeakでってことは、無意根で会った学生さん?

だとしたら・・・部活うらやましいです!
(きっぱり!)
悔いのないように思い切り活動してくださいね。

それとも・・・パウダーの部長さん?
なら・・・足、治ってきてよかったですね。
またよろしくお願いいたします。
返信する
Unknown (すづき)
2010-05-09 21:39:35
お疲れ様でした。
いつも楽しそうなルートを考えてて
それを実行に移すのがすごいです!!
ムイネ山行きたいなぁと 思ってたり
してましたが ぴよしろうさんの山行読んでたら スケールが小さくて虚しくなりました(笑
喜茂別岳の雪屁の写真、海を想わせますね。
太陽と穏かな海と波みたいな。
返信する
今回のルートは。 (ぴよしろう)
2010-05-10 22:02:30
去年から考えていたので特別でした。
なので、実行できてとてもうれしかったです。

でもこのコースにしてもたぶん何人もの方が日帰りでやっていると思いますし、すづきさんもスキー使うようになるとそう難しくないと思いますよ。
で、無意根山、いい山ですのでそういわず是非行ってくださいよ~。
自分も去年は1回ですが、おととしは2回も行きました。
無意根の壁で滑りたいです・・・でも今日中山方面から見たら暖気でもうだいぶ崩れてましたね。残念。

でも、浜益御殿といい、今回の海といい、すづきさんってすごく想像力が豊かな方ですよね。
ちょっと感心しました。
返信する
こんにちは (北のかもしか)
2010-05-13 21:57:48
はじめまして。この日、私が中山峠から喜茂別岳へ歩くと小喜茂別岳方面からの足跡が並河岳方面へ伸びていました。その足跡の勇気づけられ私も予定通り中岳までスノーシューで歩きました。無意根山を登ったのが見えたのでてっきりそのまま薄別へ抜けたと思っていたのですが戻ってきていたのですね。私が戻る途中、下りをスキーで滑る人が見えましたが。ものすごい体力に脱帽です。私には真似が出来ません。どこかでお会いしましたらよろしくお願いします。
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びっくり。 (ぴよしろう)
2010-05-13 22:30:24
北のかもしかさん、はじめまして。
そちらのブログ、何度か訪問させていただいたことがありました。
というか、今日のお昼休みに仕事場でたまたまちらっと見てたんですよね(笑)。
なので驚きました!

そして、tarumae-yamaさん(りょう@千歳さん)と漁岳で会ったことのある方だったんですね。
tarumae-yamaさんとは何度も山にご一緒させていただいてます。

で、実は自分も並河から下りてくるとき、喜茂別に登っていく方を見ました。
あれが北のかもしかさんだったんですね。
こちらこそどこかでお会いしたらよろしくお願いします!
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