『みちしるべ』 by 阪神間道路問題ネットワーク

1999年9月創刊。≪阪神道路問題ネット≫交流誌のブログ版。『目次』のカテゴリーからの検索が便利。お知らせなども掲載。

『みちしるべ』あっ パリみたい その2**<2014.5. Vol.84>

2014年06月02日 | パリ&東京&沖縄より

あっ パリみたい その2

三橋雅子

 通りを歩いている人は、めったにいないので、たまぁ~に出会うと、間違いなく挨拶。「おはよう」だったり、「こんちわ~」だったり、『いつでもどこでも「ボンジュール」』のパリと違うのは、さまざまな挨拶。加えて、必ずと言っていいほど、歯を出しての豪快な笑い顔。パリじゃあ、笑い顔には出会わなかったなあ。確かに日本は「意味もなく笑う民族」なのか知らん?でも意味不明の不気味な薄笑いでなく、にっと確かに笑って顔を合わすのは、驚きつつ悪い気分ではない。慌ててこちらも一生懸命笑い返すが、歯を出すには至らず、せいぜいにっこり。もっとも、これは老人の話。若者は車を飛ばしているから分からない。

 向こうから、大きな顔のおじいさんが来る。つくりがしっかりとして、まるでシーサーのよう。各戸の門柱にのっかっている、魔よけもどき、ちょっとこわいなあ、どうしよう………。近づいてくる、一瞬小さいときの、おししに頭をかぶられるときの恐怖がよみがえった。もうそこまで、そのとたん、がばっと、音がしたかと思うほどの、おししの大口があいて、ニカ~ッと満面の笑み、まさにシーサーの「こま犬さんア」の方のあんぐり。辛うじて「お早うございます」と頭を下げて、ああ、もう、びっくりした………。シーサーもしくは、おししはニッカリしたままカッポしていく。

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この記事は「三橋雅子の沖縄体験記」とでも称しますか、「あっ パリみたい その1」は前号(第83号*2014年3月号)に掲載。「パリ体験記」の方の「パリの挨拶(いつでもどこでもボンジュール)」は、第78号*2013年5月号に載っています。ブログを見ている方はカテゴリー≪『みちしるべ』目次≫から探してください。印刷版をご覧の方で、バックナンバーをお持ちでない時は、事務局までご連絡をください。

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