『みちしるべ』 by 阪神間道路問題ネットワーク

1999年9月創刊。≪阪神道路問題ネット≫交流誌のブログ版。『目次』のカテゴリーからの検索が便利。お知らせなども掲載。

2024年5月例会のご案内

2024年04月16日 | 月例会案内

 

阪神間道路問題ネットワーク
5月例会のご案内

2024年5月20日(月)13:30集合
阪神電車 香櫨園駅 改札(1ヶ所)
雨天決行・荒天中止(午前7時に西宮市に何らかの警報が出た場合)

こどもの日を迎えるこの頃、夙川(国道2号線~香櫨園浜)に鯉幟が飾られました。静岡のボランティア団体が、香櫨園小学校の子供たちに寄付(阪神淡路大震災に因み)したものです▼そんな夙川河口の香櫨園浜と御前浜に、5月例会はハマヒルガオなど海浜植物を観察しようと言うことになりました。川西自然教室のT代表やS画伯に解説して頂きます。大阪湾には自然砂浜が殆どなくなり、貴重な自然を探索するものです▼4月例会では西梅田の出入橋(かつての運河は無く、橋だけが残る。)を見て、S画伯の幼少の頃の当地を教えて頂きました。その後、堂島川を遡上し、中之島を見て歩きました。桜はまだ少し残っていましたが、春咲きのバラは未だ咲いてはいませんでした。大阪市役所の庭園のサツキは満開でした。最後に梅田第三ビルに戻り、懇親会となりました▼参加者はS画伯、「みち環」H代表とYさん、「名湾線」Fさん、「川西自然」T代表、それに私の6名でした。『みちしるべ』2024春季号は、何とか5月中にと言うことで打ち合わせました。 (F)

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2024年4月例会のご案内

2024年03月04日 | 月例会案内

 

阪神間道路問題ネットワーク
4月例会のご案内

2024年4月11日(木)13:30集合
阪神電車 福島駅 1番出口(東側地上)
出入橋(変遷)と中之島界隈(桜とバラ)視察

3月例会は中止とします。2月例会ではJR福島駅集合となっていましたが、阪神福島駅に変更します。
西宮・尼崎方面からは先頭車両が便利です。駅ホーム東(梅田方向)エレベータで改札階(地下1階)に上がり、東改札を出て、また近くのエレベータで地上に出ます。そこが集合場所です。

三寒四温と言いますが、寒暖差厳しく体調管理が難しいですね▼今回はフィールドに出ての例会を企画しました。少し暖かくなり、桜も期待して、3月は中止して出かけることに。S画伯が幼少の頃の大阪の名残を、案内してもらいます▼2月例会では、「中の自然と住環境を守る会」N住職、S画伯、「名湾線」Fさん、「みち環」H代表とYさん、「川西自然」T代表、それに私の7名の参加でした。トンデモ大阪万博や行政との交渉術など、様々な議論がありました▼『みちしるべ』118冬季号は、3/4(月)に印刷しました。春に突入してしまいましたが、春季号は夏にならないように努めたいですね。内容は問いません、旅行記や随想、短歌や俳句などもOK、写真なども説明を添えて投稿お願いします。(F)

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『みちしるべ』**平出正人 絵画鑑賞の宴**≪2023.冬季号 Vol.118≫

2024年02月23日 | 平出正人

平出正人 絵画鑑賞の宴

平出正人

昨日、『澤山輝彦80+4馬力展』を観にいってきました。

澤山さんの作品展には何回も足を運んでいるのですが、抽象画っていうのは私にとって摩訶不思議、理解しがたいものです(笑)。澤山さんには内緒ですが、まるで子どもの落書きのような絵……!

でも、ワインを頂きながらのひと時、心が和みました。あまり考えることなく、純粋に絵画と向き合い、楽しめる魅力があります。あれこれ空想しながら抽象画を鑑賞するのも楽しいものですね!

                【投稿日 2024.1.12.】

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『みちしるべ』**あの人のあの一言の思い出(斑猫独語 90)**≪2023.冬季号 Vol.118≫

2024年02月23日 | 斑猫独語

あの人のあの一言の思い出(斑猫独語 90)

澤山輝彦

 あの時あの人から聞いた言葉、教えてもらったことなどで強く心に残っている、そんなもの、皆さんそれぞれお持ちではないでしょうか。私に起こったそんな事、二つを書いてみます。

 新聞社には「デスク」という職務があります。取材の指揮をしたり、記者が書いた原稿のチェックをしたりします。「九条の会・川西」の発起人の一人として参加した私と、そこで出会ったU氏が某紙の元デスクであったのです。元デスクだけあって、機関誌の編集をされましたが、さすがは元デスク氏です。書いた原稿のチェックはもちろん、苦労して頼んで書いてもらった原稿をボツにされてしまったこともあり、私は何度か“むっ”としたことがありました。

 そんな元デスク氏も亡くなられましたが、今、地政学という言葉を新聞などで見ると、これは彼から教えられた言葉である事を思い出さずにはおれないのです。どういう経過でこのことが話題になったのかは忘れましたが、「地政学という学問はよくないんだ」と言われたことをしっかり覚えているのです。

 そんな地政学と言う言葉を最近よく目にするようになりました。ロシア、ウクライナの間、パレスチナとイスラエル、一路一帯構想などに絡む話題の中でのことです。今朝(2023/10/28)の朝刊紙の書評の一つの見出しに“地政学的都市論としての日本通史”とあるのが目につきました。地政学について今頃になってブリタニカ国際大百科事典で調べたところ、「20世紀初めに現れた国家学の一形態」「ナチス・ドイツの侵略政策を正当化する為の御用学問として利用された」「大戦後、多くの学者によって、科学的用語としては不適当とされたが、アメリカの政治学者の間に地政学の影響が残っている」こんな解説がありました。

 これを見るとU氏はこれらのことを私に教えてくれていたのだったと思います。もう一つは私が中学生の頃(昭和29年だったと思う)、理科の先生が正月に家へ遊びにくればいいと言われたので、仲の良かった渡辺君と先生宅を訪ねたのでした。子供だから酒が出るわけではなし、お菓子とお茶をかしこまっていただき、各地の風景写真などを見せていただいたのを覚えています。

 その時、先生が話の中で、これからは鉄に代わってチタンと言う金属の時代が来る、といわれたのが強く記憶に残っています。今、チタンを考えると、チタンにもメリット、デメリットがあるようですが、宇宙器機や兵器などには非常に重要な資源であるのは間違いないようです。私は二十歳過ぎに日本画を始めました。日本画の白色絵具として胡粉があります。その胡粉の一種にチタン胡粉というのがあり、ふんわりした柔らかさのある白色ではなく、きりっとした純白という感じ(私感です)の白を出してくれます。これはチタン鉱石から取った酸化チタンで、白色顔料として使われている物の日本画絵具への適用版、それがチタン胡粉なのです。これを使う時、あの理科の先生の言葉を思い出します。

 私にとっての思い出の一言、何故かタ行のチで始まる二言でした。皆さんそれぞれこんな事の一言や二言はお持ちのことでしょう。一寸立ち止まって自分史の1頁を振り返ってみられたらいかがでしょうか。

【投稿日 2023.11.7.】

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『みちしるべ』**横断車道(115)**≪2023.冬季号 Vol.118≫

2024年02月23日 | 横断車道

横断車道(115)

終末時計が残すところ1分のところという。人類も生あるもの、いつかは滅びるのは自然の摂理。とは言え、知恵を働かせて、生き延びようとするのは本能▼世界では戦争が絶えない。他国の事はさておき、戦後の日本の平和は途切れるのか。平和憲法を無視し、先制攻撃や敵基地攻撃能力などと言う政治屋が出没。馬鹿に付ける薬はない▼台湾有事は日本の有事と言うのも、その代表例。日中国交回復の際、北京が唯一正当政府で、台湾は中国の一部と言うのが、日中の一致した見解。台湾の貿易の大部分は本土との交易。本土も台湾との交流が大きな部分。台湾の人々の85%は現状維持が望ましいと言う。従って、台湾総統も現状維持と言う。北京政府も統一など急がないと言う▼事を荒立てたいのは、日米の戦争嗜好勢力だけだろう。中国軍がアメリカ西海岸に展開したのか。アメリカ第7艦隊は中国沿岸の東・南シナ海に展開し、常に中国を威嚇している。世界に第7艦隊に比する巨大艦隊はない。中国沿岸で、日本など他国を引き込み、軍事演習をするのは、常識外れもいいところ▼尖閣諸島は日本が実効支配し、その権益を守るのは当然。しかしながら、国境紛争は、何処にでもある。事を荒立てなければ、中国もメンツを保てたモノを、石原のオヤジさんが買うと言だし、野田首相が国有化したことでもめだした。それでも、中国海警局が尖閣沖に侵入する際は、日本の海上保安庁に通告しているという。中国としても、最低限の衝突は避けたいのだろう▼沖縄県に自衛隊のミサイル基地などを着々と整備している。日本が軍事費を倍増しても、中国と事を構えられるほどの実力はない。米軍は日中交戦状態になっても、絶対に参戦しないというのが、日米の軍事評論家の大方の意見。中国と事を構えれば、世界核戦争になる。その時は人類最期の時。アメリカの考えは、極東版ウクライナ。日本に武器を与え、自衛隊を自滅させることくらい▼そもそも今のアメリカは、ウクライナとパレスチナ戦争を維持するのが精一杯。極東で同時戦争を維持できないのが相場。アメリカの軍事産業は製造能力が追い付かない。日本からTNT火薬を輸入し、日本がライセンス生産したパトリオッド(迎撃ミサイル)を逆輸入したいという。これ以上儲けられないという実態▼さて、日本の戦争屋は武器を増強するというのだが、それで平和が保てるのであろうか。軍事評論家の共通認識として、平和を維持するのは外交であるという。日本に外交はあるのか?鈴木宗男氏がロシアに行ったというだけで、のけ者扱い。敵対的要素があろうとも、何時でも話し合える状況を作っておくことが、戦争を排除する道だろう。日本の外交をナラズ者のアメリカに握られていれば、戦争を誘致しているようなものだろう。

(コラムX)
【投稿日2024.2.6.】

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『みちしるべ』**横断車道 (114)**≪2023.冬季号 Vol.118≫

2024年02月23日 | 横断車道

横断車道(114)

安倍派(清和研究会)のパーティー収入キックバックが問題になっている。企業団体の政治家個人に対する献金は禁止。政党・派閥にはOK。清和研究会が政治家個人に資金援助するのもOK。但し、政治資金収支報告書に記載しなければならない。この記載がないので、キックバックが裏金(違法)と問題視されている▼安倍派五人衆が政党・政府役職から外されたのだが、今後、如何なるお裁きになるかは不明。しかしながら、この程度の追求ならば、殆どの自民党政治家はヤバいのだが。田中角栄・鈴木宗男・小沢一郎の際も、他の者の処分は出なかった。マスコミ・評論家・野党などは、その辺りの不思議にアンタッチャブル▼森・加計問題や2019参院選広島賄賂問題に始まって、2022安倍晋三暗殺事件。暗殺については未だに山上徹也ではないとの噂が絶えない。安倍派総帥が死んだ後にも、最大派閥の解体圧力が強力だ▼自民党内の他派閥の思惑だろうか。そもそも日本の政治は米宗主国の傀儡と言うのが、国際的には一般論であろう。推測の域を出ないのだが、バイデン政権のワルアガキではないのか▼安倍元首相はトランプ元大統領と親しかった。トランプも安倍も統一教会とのつながりが強かった。また、安倍氏は鈴木宗男とともに、プーチンと話が出来る、数少ない政治家でもある。アンチトランプ・ロシア制裁のバイデン政権にとって、最も目障りであることは間違いない。それに自公政権で公明党との繋がりの中心であるのが致命傷ではないのか▼バイデン政権は台湾有事で、日本と韓国がウクライナの二の舞を想定しているようだ。前政権と裏返しで、韓国政権が日本寄りすぎるのも不思議だ。もっとも、台湾国民も中国政権も、有事は最も避けたいのではある。事を荒立てたいのは、米国政権のみだろう▼ここで日本の軍事侵攻に政権内抵抗勢力となるのが公明党だろう。公明党外しが安倍派解体の主眼なのでは?好戦的政党は他にもある。山口党首がロシア制裁を、アジア諸国に言って回るという、らしからぬ事態は、その辺の圧力なのかも▼ここで気になるのは、田中・鈴木・小沢問題で急先鋒であった日本共産党が、その座を立憲民主党に譲っている感があることだ。ウクライナとガザ戦争で、米国の戦争主導について、それほど本気を見せていない。「悪魔の飽食」を著した森村誠一氏は亡くなった。この取材には赤旗記者がタッグを組んでいたことは有名である。では、記者は何処からソースを得ていたのか。一番詳しいデータを持っているのは、731部隊の石井中将を免責し、医療データを独り占めにした米国特殊機関である。その記者が今は党から姿を消しているとの噂を聞いた▼日本の出来事を国内事情だけで語る、今の風潮には危機感を感じるのではある。

(コラムX)
【投稿日 2023.12.19.】

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『みちしるべ』**日航機と海保機の羽田空港事故について**≪2023.冬季号 Vol.118≫

2024年02月23日 | 藤井隆幸

日航機と海保機の羽田空港事故について

藤井隆幸

 正月早々、元旦の能登半島地震に次ぎ、2日には羽田空港における大事故。海上保安庁の事故機は、能登半島地震の支援に向かうことになっていたという。何ともやりきれない気分なのは、多くの人々と共通するものだろうと思う。

 気になるのは、なぜ起きた事故なのかと言うこと。正式な手続きとして、運輸安全委員会(旧 航空事故調査委員会)が結論を出すことになる。それには様々な調査が行われ、今後の安全に生かすことになるというのが立場ではある。国民は即日、結論を知りたがるのではある。期待に応えると言うことか、早々と斎藤国交省大臣は「海保機がC滑走路の手前で待てという管制塔の指示を、離陸許可と認識間違いしたことが原因である。」との会見をした。

 さて、空港管制業務も航空会社も、国土交通省の所管。運輸安全委員会は国土交通省の内局。海上保安庁は国土交通省の外局。意地悪い見方とは思うが、総ては内々なのではある。物語を作り上げるのには、極めて都合が良い。運輸安全委員会くらいは、法務省か総務省の所管であるべきではないのか。

 海保機はC滑走路に40秒もスタンバイしていたという。空港管制官が気付かなかったミスもあるのだろうし、日航機側も確認できなかったのかという疑問もある。素人が論評すべきことではないが、海保機の機長の認識間違い(離陸許可が出たという)が主だった原因とすれば、もっとも事なきことと納められるのではないかとの疑問がある。

 気になるのは、昨年の8~11月に多くの新聞記事があることである。NHKのWeb News(2023年11月30日16時16分)【成田空港 増便など受け入れられる見通し3分の2に 人手不足で】と言う記事だけを紹介する。

 コロナ禍での航空需要の減少で、航空機の地上誘導や荷物の積み降ろし、チェックインカウンター業務などを行う「グランドハンドリング」の従業員の数は4年前と比べて全国で15%近く減少し、人手不足が深刻になっています。……(中略)……その結果、海外の航空会社の新規就航や増便の希望は週152便あり、空港の発着枠には余裕があるにもかかわらず、今年度中に受け入れられる見通しが立っているのは101便と、3分の2にとどまったということです

 これはグランドハンドリング(地上) 諸業務であって、空港管制業務の事ではない。が、コロナ禍での仕事の減少で、新規採用が縮小したのと定期退職があったのが同じであれば、人手不足という、同じことが言えるのではないのか。成田空港や全国の空港であることは、羽田空港でも同じ現象があるものとは思う。

 ここで指摘したいことは、1985年8月12日に起きた日航機123便の墜落事故。さまざま不可解な疑問が多くの人から指摘されている。運輸省航空事故調査委員会(当時)の結論は、以前に着陸時に尻もち事故を起こした機体で、ボーイング社の不適切な修理により、圧力隔壁が吹飛び、垂直尾翼と油圧系統が脱落することにより、操縦不能となった事が原因とされた。

 事故機のボイスレコーダーは回収されており、当初アクシデント時の機長の声が公開されている。聞き取りにくいのだが「オレンジ・エア」と言っているとの意見がある。オレンジ・エアというのは、海上自衛隊の使用する標的模擬ミサイルだという。それが日航機123便と衝突したのではないかと言う疑問。この機長は海上自衛隊出身だったとのこと。オレンジ・エアの存在を知っていたのだろう。

 横田基地の米軍輸送機が事故直後から目撃していたという。当初、米軍は事故機を横田基地で受け入れると連絡してきたという。日本政府は支援を断り、輸送機も撤収したらしい。その後、日航機は御巣鷹の尾根の方向に変更して飛ぶこととなった。

 墜落した場所が中々分からなかったので、救出活動が遅れたというが、F4ファントム戦闘機(自衛隊機)2機が日航機を伴走していたという目撃証言は多くある。地元捜索隊が御巣鷹の尾根に到着した時には、既に自衛隊員が活動していたし、その後撤退したのだという。その自衛隊員は何をしていたというのか。

 航空燃料はナフサである。現場では遺体は不自然に焼けていたという。その匂いは火炎放射器の燃料の匂いだったという専門家の意見がある。生存した4人の証言では、墜落当初は多くの人の声が聞こえたという。生存した人は後部座席にいて、墜落した時には谷の下まで落ちていたのだという。自衛隊が活動していなかった場所だという。

 当時、中曽根内閣は自衛隊増強の方針を打ち出していた時期で、自衛隊が事故を起こしたと言うことはあってはならないのだった。ボーイング社は、当初、事故機の修理は完璧であったと主張していた。その後、我社の修理ミスと認めることとなるのだが。以後、しばらくは日本の旅客機購入がボーイング社に偏ったという、本来の反対の事が起こっていた。田中角栄のロッキード事件を思い出すのではある。

 この日航123便の事故が、何が原因であったのか。書いてきたことが本当かどうか、小生には分からない。とは言うものの、羽田事故は、これから検証されることになるのだが、納得の行く結論になるのだろうか。

 日本政治はもとより、世界でも混乱しているように見える。G7が世界の中心であったように思っていたが、今やマイノリティーだと言われるほどになっている。歴史上の帝国も総ては滅んでいった。驕れる平家久しからずや。欧米天下の思い込みも、崩れる時代の混乱であるのか。マスコミは事実を報道しなくなった。ジャニーズの崩壊のように、悪あがきが続くのではあろう。

  【投稿日 2024.1.14.】

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『みちしるべ』**パレスチナ、ガザの何が問題なのか?(前編)**≪2023.冬季号 Vol.118≫

2024年02月23日 | 川西自然教室

パレスチナ、ガザの何が問題なのか?(前編)

田中廉

 現在、世界では二つの戦争が起きている。一つはウクライナで、もう一つはパレスチナだ。この二つの戦争には二つの共通点と二つの異なる点がある。

 共通しているのは、国連で定められた国境を越え、他国が侵略している点である。ウクライナではロシアはクリミヤ半島や東部地域を自国の支配下に置こうとしている。パレスチナでは、オスロ合意でパレスチナ・イスラエルの二国家建設が約束され、国境が定められた。にもかかわらず、パレスチナ自治区の西岸地区ではその60%がイスラエルの支配下にあり、入植地が毎年拡大し、土地と水がイスラエルに奪われ続けている。もう一つの共通点は、ロシア、イスラエル共に、度重なる国連の非難決議を無視し、武力で他国を侵略する無法国家であることである。

 異なる点は欧米、そして日本では、ウクライナ戦争ではロシアが強く批判されているのに対し、パレスチナではイスラエルの行為が黙認されていることだ。イスラエルのガザ攻撃は2月初めで死者が27,000人以上となり、その70%が女性や子供である。今回のハマスによる奇襲攻撃は、軍事施設だけでなく民間人・外国人も殺害し、人質としている点は厳しく批判されなければならない。が、イスラエルによる異常な大量殺害はイスラエルの主張するいわゆる「自衛権」を大きく逸脱しており、虐殺としか言いようがない状態である。このガザ虐殺や西岸地区での武力を背景とした入植地拡大について、欧米は一応非難はするが、口先だけで実際は何もしていない。

 ロシアには経済封鎖、資産の差し押さえなどの制裁行為がとられているが、イスラエルには何ら有効な手立ては取られず、逆にアメリカの最大の軍事援助国はイスラエルである。これは明らかな二枚舌(ダブルスタンダ-ド)である。どれほど「民主主義を守る」と唱えても、自国に有利な場合だけ使用する手前勝手な念仏にしか聞こえない。

 また、報道の量、扱い方もウクライナ戦争では些細なことを含め、大量の情報が連日流されてくるが、一方パレスチナ紛争では、次第に報道が少なくなり、西岸地区でパレスチナ人が武装入植者に殺されてもほとんど報道されない。(2/5付の毎日新聞は一面で報道)逆にイスラエル人がパレスチナ人に殺されれば報道されることが多い。それは、パレスチナ人とイスラエル人の命の価値に何倍、何十倍もの差があるかのようである。これは報道の主体が欧米(白人諸国)であり、潜在的な偏見が影響しているのではないかと思われる。

パレスチナに関するいくつかの疑問に2回に分けて答えたい。

1. パレスチナ問題はイスラム教徒とユダヤ教徒の宗教戦争なのか?

 否である。ユダヤ人はBC11世紀に現在のパレスチナ地域にイスラエル国家を建国したが、幾多の分裂、紛争を経てBC6世紀にはバビロニアに滅ぼされ、以降はその地を領土とする国家の支配下に置かれた。2世紀にロ-マに最後の反乱を起こすが鎮圧され、エルサレムにとどまることが禁止され、離散(ディアスポラ)することとなった。

 キリスト教国では、十字軍(11世紀)までは偏見はあったが貿易、商業、農業など比較的自由に活動できた。しかし、熱狂的な十字軍運動で異教徒であるユダヤ人に対する偏見、弾圧は加速され、第一次十字軍はゆく先々でユダヤ人集落を襲い軍資金を奪いエルサレムに向かい、エルサレムではイスラム教徒、ユダヤ人、東方系のキリスト教徒の大虐殺を行った。(シナゴ-グに逃げ込んだユダヤ教徒は外から火をかけられ皆殺しとなった)

 中世以降、ヨ-ロッパ諸国ではユダヤ人は土地所有の禁止、ギルドからの締め出し、公職追放などにより、農業、手工芸ができなくなり、両替商、質屋、古物商などに従事し、キリスト教徒が嫌う金融関係で富を蓄えることとなる。

 イスラム教は7世紀に成立し、勢力圏は中東、北アフリカ、スペインにまで及んだ。基本的には宗教には寛容でキリスト教徒、ユダヤ教徒は「啓天の民」(同じ聖書の信仰から出た民。主としてキリスト教徒、ユダヤ教徒をさす)として一定の税金(人頭税)を納めれば信仰の自由や、民族性が保証された。また、時の政権の高官になるものも多かった。

 15世紀スペインのイスラム国家が滅ぼされた時、ユダヤ教徒はキリスト教への改宗か、国外追放を迫られ、多くのユダヤ人が再度「離散」した。この時、オスマントルコは大勢のユダヤ人を暖かく受け入れ、国の基盤を固めた。初期のイスラム国家ではユダヤ教徒、キリスト教徒への弾圧があったこともあるが、少なくとも中世から初期近代までは、イスラム教国の支配下で安全に暮らしていた。

2. パレスチナ人とユダヤ人の対立はいつごろから始まったのか?

 シオニズム運動により、ユダヤ教徒のパレスチナ移住が加速した第一次大戦後から、小さな衝突はあったが、1929年の「西の壁事件」(西の壁を含むエルサレムは、数百年のイスラム教徒の統治の下、イスラム教徒が同地を管理していた。ユダヤ教徒は壁や周辺の現状を変えないことで礼拝を認められてきたが、力をつけたユダヤ教徒が幕を張り、シオニストの旗をたて、デモ行進をしたことが発端となり、双方に数百人の死傷者が出た。)以降、激しさを増し、第二次大戦後のイスラエル建国により決定的になる。

 1791年フランスで「ユダヤ教徒解放令」が成立するなど、西欧ではユダヤ人に対する法的差別は徐々に廃止されていった。が、反ユダヤ感情は根強く残り、またロシア、東欧では19世紀末から20世紀初頭にかけ、「ポグロム」と呼ばれるユダヤ人への襲撃・略奪が繰り返された。19世紀後半より、ユダヤ人の中に自分たちの祖国を作ろうというシオニズム運動が生まれた。「ポグロム」を逃れ、ロシア・東欧からのパレスチナへの移住が始まった。

 第一次大戦でイギリスはいわゆる三枚舌外交で、オスマントルコの領有していた領土について、フランスとは領土の分割、アラブ人にはアラブ国家の建設、そしてユダヤ人にはユダヤ国家建設を約束した(1917年バルフォア宣言)。第一次世界大戦後ユダヤ人の移住は加速し、イスラム教徒のパレスチナ人の危機感は高まり1929年には「嘆きの壁事件」が起こった。

 シオニズムによる移民が始まる前のパレスチナの総人口は約50万人で、イスラム教徒80%以上、キリスト教徒10%、ユダヤ教徒は5%(2.5万人)ほどだったと推定される。1922年は総人口(ベドウィンは含まず)約76万人でイスラム教徒78%(59万人)、キリスト教徒10%(7万人余)、ユダヤ教徒11%(8万人余)であった。その後、移住は加速し、1932年は総人口(ベドウィン含む)104万人でイスラム教徒73%(76万人)、キリスト教徒9%(9万人余)、ユダヤ教徒16%(17万人余)。そしてイスラエル建国前の1947年は総人口191万人でイスラム教徒61%(116万人)、キリスト教徒8%弱(15万人弱)、ユダヤ教徒31%(59万人)と、イスラエル人の比率は急上昇していった。

 シオニスト団体は不在地主などから計画的にパレスチナの土地を購入し、その結果多くの農民は土地を追われた。(次回に続く)

【投稿日 2024.2.9.】

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『みちしるべ』**11月例会「箕面公園紅葉狩り」**≪2023.冬季号 Vol.118≫

2024年02月23日 | 藤井隆幸

 

11月例会「箕面公園紅葉狩り」

藤井隆幸

 2023年11月27日(月)午後1時に阪急電鉄箕面駅に集合して、モミジを堪能してきました。夏の酷暑の影響か、奇麗に発色せず、葉先が枯れているものもあり、例年より見事でなかったのかも。それでも、季節を逸したとの心配もなく、規模の大きさの美しさを堪能してきました。

 昔は名物だったお猿さんも、一切見なかったのは、良かったのか残念だったのか。その代わり、小鹿を何頭か見ることが出来ました。川西自然教室のTさんの説明では、斜面の草木を鹿が食い荒らすので、土が崩れるという問題があるとのこと。確かに岩場でなく土の斜面の草は殆どなくなっていました。

 TさんやS画伯の動植物の解説があり、理科の勉強になりました。また、ご当地マンホールにも着目したりしました。Tさんが「モミジの天婦羅」を買ってくれ、みんなで試食しました。

 最高齢のS画伯は、マイペースで歩けないので、けっこう疲れたようです。今後のフィールドワークは、高齢者モードに配慮しなければならないのかも。最後は池田駅に移動し、ファミレスで盛り上がりました。

           【投稿日 2024.2.9.】

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2024年2月例会のご案内

2024年02月03日 | 月例会案内

 

阪神間道路問題ネットワーク
2月例会のご案内

2024年2月22日(木)13:30~15:30
西宮市立勤労会館 第6会議室(3F)

2024年は元旦の能登大震災、2日には羽田空港の衝突事故。何やら不穏な年明け。パレスチナ・ガザへのジェノサイド。ウクライナは停戦目途無し。米国11月大統領選挙は大混乱の状況。自民挙げての政治資金法違反と脱税。肝心の企業・団体献金禁止には背を向けている。そんな辰年も、既に2月に突入しました▼1月例会にはS画伯、「川西自然」T代表、「みち環」H代表とYさん、それに私の5名の参加でした。当ネットの会計年度は1月1日から始まります。よって、2023年度の会計・決算報告をしました。欠席された中で、会計・決算資料を必要な方は、ご連絡ください▼例会では絵画の値段が決まる裏事情の話、世界トップ自動車メーカーのトヨタに対する圧力、三菱MRJ(国産旅客機)が撤退を余儀なくされた裏事情、等々が話題になりました▼『みちしるべ』2023冬季号は、何時もの事ながら原稿不足。皆さんのご協力を宜しくお願いします。2月中には発行したいと思っています。(F)

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