『みちしるべ』 by 阪神間道路問題ネットワーク

1999年9月創刊。≪阪神道路問題ネット≫交流誌のブログ版。『目次』のカテゴリーからの検索が便利。お知らせなども掲載。

『みちしるべ』**横断車道 ―94―**<2019.夏季 Vol.103>

2019年08月26日 | 横断車道

横断車道―94―


公正でない選挙は、発展途上国のもの? しかし、紳士を装う欧米がITの発展とともに、最もいかがわしい様相▼米連邦取引委員会(FTC)は、フェイスブックがユーザー8700万人分の個人情報を、データ分析企業のケンブリッジ・アナリティカ(K・A)に渡したとして、50億ドル(約5400億円)の罰金で和解する案を承認し、米司法省の最終決定を待つという。(Wall Street Journal・New York Times・Reuters通信より) FTCは2018年3月、調査を開始。K・Aは2016年の大統領選挙でトランプ候補と協力したとしている。同社研究者らは、得られたデータで有権者を評価し、関心を持つ分野に含まれる広告を本人向けに表示したという▼K・Aについては、世界各国選挙で同様の暗躍をしたと、複数の報道がされている。安倍政権や維新勢力の選挙を怪しく思う人がいるとは思う。先の参院選は過半数が棄権したが、それを支持はしないが、批判するのも酷だとは思う▼最も悲惨な若い世代が、自らの境遇を自己責任論とし、政権擁護するのも、この類の世論操作かも。僅かな信号待ちの間にも、スマホを取り出して見る。完全に依存症ではある▼世論操作で気になるのは、日韓関係の悪化である。日韓の国民には、百害あって一利なしの事柄。数十人のヘイトデモに、百人の警察官が護衛している異常。愛知県で開かれた国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」での、慰安婦少女像などの展示に対する脅迫。これらはIT洗脳による結果であると考えられる▼では、誰が世論操作をしているのであろうか? 安倍政権という声が聞こえそうだが、彼らは米国の意向で行動する。最近のヘイト行動を見ても、本格的右翼をサラサラ感じない。最も日韓関係の悪化を狙っているのは、米国そのものであろうと思う▼米国が財政法の範囲内では、9月にもデフォルト(米国債の償還不能・債務不履行)に陥ることになった。犬猿の仲でも民主党と共和党の上院・下院は、2年間の財政法の制限を撤廃すると決めた。2年後の混乱を想像願いたい。年間70兆円の軍事生産をする米国が、北朝鮮とイランをナラズモノ国家と言って、戦争をしなければ持たないと言っているようだ▼イランに対するホルムズ海峡での米国提唱の有志連合だが。日本は検討中だが、ドイツ・フランスは否定的だ。乗るのはイギリスのみ。北朝鮮に対しては、肝心の韓国大統領は、金正恩政権と融和の方向。朝鮮半島有事は、民族存亡の危機で、当然の考えである。日本だって戦場になるのは確実。北朝鮮の脅威はミサイルなどではなく、特殊部隊の20万人と考えられる。拉致問題でも活躍した彼らの一部は、既に日本に潜伏しているとも思える▼イランはイラクの何倍もの強敵で、泥沼になる。なら北朝鮮か? 戦端を開くのは韓国ではなく、日本が都合よいと米国は思っているのかもしれない。

 (コラムX)

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『みちしるべ』**《画家》高橋由一と《県令》三島通庸**<2019.夏季 Vol.103>

2019年08月26日 | 澤山輝彦
《画家》高橋由一と《県令》三島通庸
 
澤山輝彦
 
 高橋由一は日本近代絵画史に大きな足跡を残した画家です。と言っても美術史に特に感心が深く無ければ、「ああそう知りません」ということもあるでしょう。でも中学校か高等学校の美術の教科書に載っていた「鮭」の絵、荒縄に吊るされ頭から下半分ほどは切りおろされて赤い身と骨がみえている、そこから尾まで皮がついたまま、描写は超克明で質感が迫ってくる。ああ、あの絵なら知っている、となりませんか、あの画を描いたのが高橋由一なのです。

 この高橋由一について、芳賀 徹 著「絵画の領分―近代日本比較文化史研究」という本の第一章、「歴史の中の高橋由一」を読んでいて、高橋由一のある一面を初めて知ったのです。このことについてはもう一人の人物を知る必要があります。三島通庸(みしまみちつね1835~1888)です。

 日本歴史大事典で三島通庸を見ると「自由民権運動の弾圧に剛腕を振るい、東北地方の道路開発に功績を残した明治の官僚」と始まっています。弾圧、剛腕をふるい鬼県令として明治史名高いと言われる人物なのです。明治史に名高いと言われても私は知りませんでした。高橋由一のように良く知られた作品が残っていればいいのですが、私はそれを知りませんでしたし、自由民権運動を詳しく研究したこともなかったのですから。

 ただし東北地方の方、あるいは土木関係の人、近代史の研究をした人でしたらあの三島なのだとわかるのです。とにかく学校で学ぶ日本史は近現代史がほとんど抜けているような気がします。前後しましたが県令というのも事典で調べると今の知事なのですね。この三島県令が東北地方の道路開発に功績を残しており、そこに高橋由一が、買われたか売り込んだかで関係しているのです。

 三島は明治7年(1874)酒田県令、9年山形県令、15年(1882)福島県令を歴任します。明治維新まもなくの東北地方に大きな権力を持って乗り込んだ三島は、この地方と中央東京を結ぶには道路が欠かせないものであると確信し、山形から福島を通る万世大路などの大土木工事を行います。まあそれはいいとして、そのためこれらの工事のために人夫の徴発、受益地域への工費の賦課、予定地の収用など、住民の反対不平を無視し独断専行。まさに鬼県令と呼ばれる手法でもって向かって行ったのです。福島では会津三方道路の開発を強行します。
こんな人だったのですが、自分のやった仕事を、当時西洋画家として名のあった高橋由一に画かせ、手柄の一つにしようとします。由一も売り込んだ風があります。当時の日本画的な名所旧跡絵図には納得のいかない三島県令にとって、高橋は新しい感覚の風景画を描く事の出来る人物であり利用価値があり、高橋も画料稼ぎと権力につながるというところに魅力もあつたのでしょう。

 建築物や橋、トンネル掘削現場の絵などを描きます。さて由一は東北地方に三島の残したそんな道、建物、橋、などを写生してまわり、後日東京に帰ってから石版手彩色の立派な画帳を作ります。(私はこれを何年か前に京都国立近代美術館の高橋由一展で鮭の絵共々見ていますが、この頃、道路問題に関連づけてこれを見ていなかったことに気が付きました。)高価なものですが、三島へ上納するほか自費で三十部作ります。三島の威光を借りて売れると算段したからでした。だがそれが出来上がった頃、三島は内務省土木局長に昇進しており、そうなれば県の役人など三島の顔色をうかがう必要もないので、そんな高価な画帳など買いません。これは由一のもくろみ外れ、負担は大きかったであろう。高橋由一と三島通庸との間にはこんな関係があったのです。

 三島の作った道路の詳細、そのために起きた事件の数々、高橋由一の足跡など興味深いことはたくさんありますが、長くなってしまいますので、ここはタイトルにそっておおざっぱに書きました。なお、当時のそんな道路の状況を書いたものが、明治11年東北地方を旅した、英国人イサペラ・バードの『日本奥地紀行』に次のようにあります。「せっかくの馬車道なのに馬車の姿はなく、行き交うのは人力車と荷車と駄馬と歩行者ばかり、ただし何マイルにもわたって混み合っていた」と。
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『みちしるべ』**閖上地区「まちびらき」に参加して**<2019.夏季 Vol.103>

2019年08月26日 | 山川泰宏
閖上地区「まちびらき」に参加して

2019【令和元】年6月10日
   山川 泰宏(夙川地区)
 
 市民ボランティア活動の神戸・心絆(旧神戸・市民交流会)は、阪神淡路大震災の犠牲者を悼む1.17のつどいで、竹灯籠を用いた追悼行事を東遊園地において、1999年1月17日から毎年、関わってまいりました。2010年8月、前会長の病を契機に事務局長として指導的な立場で開催に寄与し、日本各地被災地支援にも市民活動団体として、支援協力を行ってまいりました。

 東日本大震災で東北地方が地震後の大津波で大きな被害を受けました。この犠牲者も悼み、2012年1月17日の追悼行事から、東遊園地の北側、雪地蔵の前で「3.11」の竹灯籠文字を並べ、25,000有余名の犠牲者の追悼と、被災地の人々の復旧復興を祈念する黙祷を捧げさせて頂いております。

 また、2012年3月11日、神戸・市民交流会の代表として、宮城県名取市閖上地区の閖上中学校にて、震災1年目の追悼行事に参加したのが名取市との付き合いの始まりでした。

 その後、主催:兵庫県社会福祉協議会ひょうごボランタリープラザ、協賛:神戸・心絆として、毎年3月と8月の年2回、閖上市民の暮らす愛島東部仮設住宅の追悼訪問が継続してまいりました。前自治会長遠藤氏から、仮設住宅が閉鎖されるまで支援協力をお願しますとの約束でしたが、7年間の長い支援が終わろうとしています。

 2019年3月11日、仮設住宅で最後の追悼行事を開催し、5月26日(日)の閖上地区における「まちびらき」に、兵庫県社会福祉協議会ひょうごボランタリープラザと神戸・心絆は、開催のお手伝いと追悼行事に参加させて頂きました。まちびらきの喜びの日に参加できたことは、夢のような感慨深いものでした。この支援活動は、亡き妻の協力の賜物と胸熱くなりました。

 快晴の紺碧の青空の中、名取川を流れる河川敷に新しく作られた「かわまちてらす」閖上公民館や閖上小中学の新しい町並み。太平洋の潮風は、昔からの爽やかな名取市閖上を祝ってくれているようした。持参した竹灯籠で日和山震災メモリアル公園の一角に、「ゆりあげ」の竹灯篭文字が灯され、名取市長山田司郎氏の参列も頂き、14:46の黙祷で犠牲者の追悼を行わせて頂きました。

 集合写真の後ろにある白いモニュメントの高さは、閖上を襲った津波の最大高さ(8メートル)です。自然の猛威の恐ろしさを今一度かみしめて、防災・減災の大切さを一人でも多くの人が学んで、災害に対応した行動をして頂きたいと願います。


 南海・東南海地震が、近い将来に予測されています。少子高齢化社会に入り始めた日本において、後期高齢者と呼ばれる者ですが、他人に助けられるだけでなく、それぞれが持てる知識と経験を役立てことが、今求められているように思えてなりません。

 阪神淡路大震災後の20有余年の中、7年間にわたる東北支援活動に関わってまいりましたが、ボランティア募集で西宮市民の参加が少ないのが残念でなりません。24年前の阪神淡路大震災では、多くのボランティア支援者が西宮市内に第一歩を記しています。後日、支援の皆様が西宮市内の避難所で活動できず、多くの支援者は神戸市内に流れたと聞かされています。

 西宮市社会福祉協議会が中心とした被災地支援の機運を学ぶことも必要かと思うし、西宮市シルバー人材センターの会員として、個人主義から自助・公助・共助への取り組みが今後の課題と思います。

 震災で被災した兵庫県民は国内外から、多くの人々の支援により、不死鳥のごとく立ち上がりました。国内各地の被災地の新しい街づくりが始まり、これからも多くの支援で支えることが必要と考えています。

 宮城県名取市閖上地区では、津波災害の被害を少なくすべく、6メートル以上の嵩上げ工事をした新しい街づくり。多くの市民が戻ったとは言い難い復興住宅や戸建て住宅、スーパーや病院、公共施設が今一歩の中、住民同士のコミュニケーションの活動がこの街づくりを契機に始まっています。

 街の復興から人々の交流の絆と、暖かな昔の閖上の人々の交流のまちづくりに、少しでも寄与できるように、今後も暖かな視線で見守ってゆきたいと願わずにはいられません。

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『みちしるべ』**カリブの赤い島・キュ-バ、ハチャメチャ訪問記**<2019.夏季 Vol.103>

2019年08月26日 | 平出正人

カリブの赤い島・キュ-バ、ハチャメチャ訪問記

 

平出正人

 

 5月22日~29日の8日間、カリブの赤い島・キュ-バに行ってきました。『今年60歳の還暦、来年3月末退職』が目前の私は旅がしたい それなら、あこがれの社会主義国キュ-バへ ということで、活動家仲間7名でキューバに旅立ちました。

 キューバといえば社会主義で、発達した教育制度や医療制度等について報告すればいいのですが……。みなさんに十分理解して頂くだけの文才がないので、手っ取り早くエピソ-ド、失敗談等を紹介させて頂きます。

 

『本当にキューバは遠い』

 5月22日の朝、伊丹空港を出発。羽田空港、トロント・ピアソン国際空港(カナダ)経由でキューバのハバナ空港に到着。

 伊丹空港に集合したのは出発2時間前、とりあえずビールで祝杯。羽田空港では約5時間の待機時間があったので昼食。ビール&ワインで乾杯、焼酎も買い込み、飲み始めました。トロントでも約3時間の待機時間に、ビール&ワインで疲れを労いました。

 機上での約18時間、待機時間を入れると28時間。やっとハバナ空港に到着したのは夜中の12時過ぎ。入国手続きを済ませホテルへ直行、無事到着を祝ってビールで慰労会 呆れ果てた飲んだくれ訪問団でした。

 

『空港での出来事』

 トロント空港で手荷物検査、なぜか私の荷物が引っかかる。中身を全部出してチェックを受けると、チューブ入りの歯磨きが問題らしい。危険物ではないと何度も身振り手振りで説明()するも、あえなく没収。

 次に所持品検査官が手にしたのは焼酎の瓶。蓋を開けて匂いを嗅いでニッコリ。「OK~」と。中身が少しでも入っていれば没収らしいのですが、トロントまでの機内で全部飲み干し、空瓶だったのが幸いしたみたい。でも、空瓶はいらないので、歯磨きと一緒に没収してくれと、日本語で訴えたものの、当然通じず。空瓶は訪問団と共に無事キュ-バに入国しました。

 

『キューバのトイレ事情あれこれ』

ホテルや一部レストランを除き、多くのトイレに便座はありません。大便をするときは中腰で、“うんうん”と気張る姿を想像して下さい。滑稽な姿でしょうね 絶対に見られたくありません。

場所によっては鍵のかからないところもあり、おまけにドアの下は40センチ位空いています。入っているのが一目で分るのは良いのですが……。閉鎖された個室というイメ-ジの強い私は、落ち着きませんでした。

公衆トイレは有料。レストランのトイレも有料なところがあります。入口に人が立っていてお金を渡します。

有料なのに、ティッシュが無かったり、水が流れなかったりするのは当たり前。昼食に立ち寄ったレストランでは、水の入ったバケツを手にしたおばさんが、入口に立っていました。

 

長時間外出する場合は、事前にトイレへ行くのは勿論ですが、トイレに行く必要がないよう、水やお酒の飲む量を控えることを学びました(学んでも実行はせず)。

 

『小便小僧』

 夕食をとるため、ホテル近くのレストランに向かっている時、思わぬ出来事が 革命広場を通り、賑やかな路地の店先で路天商がゲバラの写真や小物など売っているのを見入っていた時。訪問団々長のIさんご夫婦の頭の上から突然、水が降ってきました。「ええ~何に」。思わず空を見上げると、4階建て集合住宅の2階ベランダから、2歳位の男の子が放尿……。

 まさに「小便小僧」。あどけない神様からの聖水がご夫婦の頭や顔を直撃。周りの人にもポツポツと、怒るに怒れない微笑ましい出来事でした。

 

『キューバのホテル』

 初日、ハバナのホテルに到着し、ほろ酔い加減でシャワ-を浴びていると、突然お湯から水に 夜遅くなるとお湯が出ないみたいです。少しはキューバ事情を呑み込んでいたので、さほど驚きはしませんでしたが、ちょっとショックでした。

 トリニダのホテルでは、湯船にお湯を張りご機嫌で入浴。大満足で浴室を出ると床一面水浸し。どうも排水溝が詰まっていたらしいのです。翌朝、私たちの部屋を訪れたOさん、悲惨にも濡れた床でスッテンコロリ、滑って左肩を強打。ご愁傷様

 

『スイ-ツ天国』

 キューバはとにかく甘いものが美味しい 甘党の私にはたまりません。ホテルやレストランの食卓にはアイスクリーム、ケーキ、カスタード(卵とミルク、またはクリームを混ぜ、熱を加えて固めたデザート)やコンフィチュール(果物を砂糖で煮たもの)など山盛り。

 毎日食事のたびに腹いっぱい食べ続けました。本当にキューバはスイーツ天国です。キューバといえばチェ・ゲバラ というのはもう古い。これからはキューバといえばスイーツ! と言われる日が来るかも。

 しかし、天国ばかりではありません。スィーツを食べ続けた反動が……。8日間で体重が5キロ増えてしまい、今も元には戻っていません。1カ月キューバにいたら必ず糖尿病になる自信ありです。

 

『げに恐ろしきはキューバのクラゲ』

 私たちが宿泊したトリニダのホテルは、海辺に建っていました。目の前は真っ青な海と美しい砂浜が広がっていました。早朝、童心に戻って海に入ったFさん。気持ちよさそうに塩水に浸かっていたと思ったら、突然『ギャ-』と叫び声を上げる。

 どうもクラゲに刺されたみたいです。海から上がってしばらくするとFさんの脇腹や足は一面、真っ赤に腫れあがりました。悲劇の主人公のFさん、その日は1日ホテルの部屋にこもり、ヒイヒイ唸っていました。

 一緒に海に入ったOさんは無事だったのに、Fさんはよほど運が悪かったのか、それともキュ-バのクラゲに愛されたのか

 

『生水(?)の恐ろしさ』

 再度悲劇の主人公Fさん登場。クラゲに刺された影響か、旅の疲れか、お腹を壊してしまったFさん。

 朝食時、Fさんから薬を飲むミネラルウォーターをもらってきてくれと頼まれた私。ボーイにお願いするも言葉が通じず。仕方なく適当に置いてあった水差しに入った水を手渡しました。ひょっとしたらこの水が悪かったのでは

 移動中のバスの中で、上と下からの攻撃に青息吐息のFさん。その苦痛を救ったのが日本から持参した、車で使える携帯トイレ。今回の旅行の最大の功労者はこの携帯トイレかも

 

『最後に』

 このキュ-バ訪問は、平均年齢70歳越えならではのユニークな旅。キューバの人たちとの交流の中で、社会主義国キューバの良さや問題点が見え隠れする弥次喜多珍道中好い(酔い)思い出となりました。

 あとは朝鮮半島の38度線、イムジン河を見ることができれば、私の人生で思い残すことはありません。

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『みちしるべ』**「川西市政を共に考える会」発足**<2019.夏季 Vol.103>

2019年08月26日 | 川西自然教室
「川西市政を共に考える会」発足
――議会傍聴の感想――

田中 廉
 
 「私達市民は選挙で投票するという行為を通して意思表示をし、議会制民主主義に参加しました。しかし、投票してあとはお任せするだけでは、有権者として不十分ではないでしょうか。政治は暮らしと切り離されないものです。ゴミ、水道・保育所・学校・病院・自然環境など、どれも政治が関わってきます。税金が適切に使われているのかは、私たちの生活に直接かかわる大切なことです。広報や議会報告等だけではわかりづらく、市民の願いや意見を表明する場が少ないです。私たちも市を取り巻く現状や課題を知り、学んでいく努力も必要だと思います。議会でどのように議論され、決まってゆくのか、市民として知る努力も必要だと思います。4年に一度の選挙で後はお任せでなく、私達のくらしに身近な川西市政を共に考え、より良いものとするために、このたび、仮称『川西市政を共に考える会』を立ち上げたいと思います。多くの皆様のご参加をおまちしています。」という呼びかけを行っています。

 活動内容は①議会の傍聴、②学習会、③市長や市議会議員との懇談です。今まで数回議会の傍聴に行きました。昨年傍聴した時は、居眠りする議員や、会議中スマホやパソコンを覗いている議員がいました。今年は議会傍聴の呼びかけを行う中で傍聴する人も増え、議員の緊張感も高まり(たぶん)、昨年のようなたるんだ議員はほとんどいなくなりました。傍聴すると広報などではわからない資料などがもらえ、また、議員の質問などがあり、問題の所在や課題がより分かり易くなります。

 私が、一番「あれ?」と思ったのは川西市民病院建設の入札結果です。傍聴で入手した資料によれば、いずれも大手の6社・グル-プが入札に参加していますが、入札価格が一番低かった大林組(125.4億円)ではなく、14億円も高額で入札した清水建設(139.7億円)が選ばれていました。
 
 審査は総合評価点(1000点)で最高点を獲得した会社が選ばれますが、価格には400点、技術には600点が振り分けられています。価格点は入札価格から算定された客観的なものです。技術点は3項目からなり定性評価(提案審査点)に235点、定量評価(実績評価点)に25点、基礎点に340点が振り分けられています。

 定量評価点と基礎点は各社にほとんど差はなく、定性評価で清水建設は180点、他社の平均は114点と大きな差がついています。定性評価は7項目からなり、それがまた幾つかに細分され個々に点数が配分され、ややこしい仕組みです。

 価格点(入札価格より算定)、技術点合計は各社毎に公表されていますが、技術点の細目は清水建設分のみ公表されていますが、他社分は5社の平均点しか公表されていません。問題は3点あります。

 第一は、大差のついた定性評価の各社の評価が公表されていない事です。議会では、議員の「内容の詳細公表を求める質問」に対し、市当局は落選した業者の評価にかかわることだということで、公表を拒否しています。これはおかしいです。落選した業者にとって、評価を公表され「評判が落ちる」ということで困ることがあるかもしれませんが、技術点合計は公表され、すでに低い評価を付けられているのだから、「いまさら」です。業者が困るよりより、むしろ評価を下した側(市当局)が、自らの評価判断が批判にさらされるのを嫌ったのではないかと邪推したくなります。市当局は業者の『評価』よりも、建築費を負担する市民を大切にすべきです。情報公開は、不正を防ぐ最大の防波堤です。

 第二の問題点は定性評価項目です。診察機能の向上や、取組体制の構築、自由提案、プレゼンテ-ション、コミュニケ-ション力等々、どういう基準で評価がなされたのかわかりにくく、恣意的に点数を付けられるのではないかと思わなくもない項目が多いと思います。

 第三の問題点は点数の配分です。経費節減を呼び掛けている割には、コスト軽視だと思います。質が大切というかもしれませんが、入札に参加した会社はどこも大企業で信用、建設技術に大差があるとは思えません。価格点が半分以下の400点というのは低すぎます。せめて技術点が400点で価格点が600点の方が妥当ではないかと思います。

 退屈なところもある、議会傍聴ですが、行けばそれだけの価値があります。皆さんも気楽に議会傍聴に行きませんか。また、問題点があれば『みちしるべ』に寄稿します。
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『みちしるべ』**2019年度二酸化窒素測定に向けての場所選定**<2019.夏季 Vol.103>

2019年08月26日 | 山川泰宏
2019年度二酸化窒素測定に向けての場所選定

2019【令和元年】年6月30日

甲陽線地下化を考える市民ネットワーク(甲ネット)
事務局 山川 泰宏
 
 兵庫県一斉空気の汚れ測定(二酸化窒素濃度)に関わったのが2007年頃と記憶しています。全国で都市計画道路の計画実施に向けて、新しい計画道路やそれに伴い発生する環境問題が取りざたされていた時代でもありました。あの日から12年有余が過ぎ、西宮市の甲山の山麓に位置する住宅地にも開発の波が押し寄せ、緑地帯が住宅に変貌しています。

 2019年度の空気の汚れ測定に関わり、測定個所の指針を初めて示させていただきます。3通りの基本路線を踏襲してきました。
 
① 阪神バス(阪神西宮駅~満知谷経由~阪神西宮駅)東川のみたらし通り 循環路線経路
 
広田神社バス停c6-35・指月電機c6-38・石常竹堕田石材店c6-34・神原14神原住宅c6-33・中住花壇交差路c6-31・弥源寺歯科c6-36・太師道交差点c6-10・阪急甲陽園駅c6-22・甲陽園若江町c6-21・水道路踏切c6-24・大社中学校c6-28・甲陽道踏切c6-30・六甲道踏切c6-27・苦楽園東南c6-5・ニテコ池北c6-15・名次神社バス停c6-11

② 県道82号線沿いの、国道2号線起点から獅子ケ口バス停路線
 
国道2号線JRさくら夙川駅c6-3・山手幹線池田泉州銀行c6-19・焼肉牛庵c6-18・山本清記念館c6-2・名次町5ファミマ前c6-1・北名次町なつぎ薬局c6-29・神園1番c6-26・獅子ケ口北バス停c6-14

③ 阪急夙川駅起点の夙川公園経由する北夙川橋路線(緑地地帯)

阪急夙川駅前c6-4・おおいで橋c6-6・苦楽園駅前c6-5・北夙川橋東南c6-8

3路線の測定が現在の測定起点に定着しています。

④ 上記3路線のほかに甲陽園本庄町周辺の大池付近の測定も行っています。

 大池公園南甲陽園小学校c6-16・大池公園北c6-13・甲陽園幼稚園c6-20・碧ハイツc6-17

 測定カプセルの取り付けは、測定開始2日前の前後に終えて、測定開始日の15:00から順次測定開始し、回収時間は16:00から最初の取り付け場所を起点に24時間測定を厳守しています。
 
 今回、6月7日は雨模様の天気予報にて、徒歩で対処してみました。因みに万歩計17,000歩(10㎞)の距離を踏破したようです。

 県道82号線の盤滝トンネル無料化(2018年)に伴い、大型車両の増加と朝夕、通行する車両の増加は交通渋滞を起こし、狭い道路を通行する市民にとって大きな問題で、二酸化窒素の増加が顕著にみられます。

 阪神バス路線から外れた、甲陽園東山町の甲山山麓の開発や甲陽園山王町の新たな住宅開発は、緑地帯の減少と大雨による東川の茶色に濁った流れが多くなったのが、気がかりでもあります。

 最後に齢81歳を迎え、体力的な限界と資金繰りの問題等、2020年度からの支援協力は、後継者の育成と資金の調達を工面しなければならない現実に直面しています。

 甲ネットの団体も現状では休眠状態で、いつ解散してもおかしくない現実を理解くだされば幸いです。
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『みちしるべ』**県道82号線の盤滝トンネル無料化による二酸化窒素の遍歴についての考察**<2019.夏季 Vol.103>

2019年08月26日 | 山川泰宏
県道82号線の盤滝トンネル無料化による二酸化窒素の遍歴についての考察
 
甲陽線地下化を考える市民ネットワーク
事務局 山川泰宏
 
 阪神淡路大震災以降、阪急電鉄甲陽線の立体交差事業(兵庫県と西宮市の都市計画道路事業)が持ちあがりました。

 同甲陽線の苦楽園の鉄橋から水道道路までの線路を、地下化する案が計画され、夙川河川敷の松やさくら、夙川学園前の緑のトンネルの樹木が伐採される景観破壊計画です。沿線の環境の変化を心配し、二酸化窒素の測定を兵庫ECOクラブの協力で測定を始めました。
 
 2019年現在、計画は凍結された状況ですが、甲陽線と踏切で交差する県道82号線の拡幅工事(踏切以南)の完了、そして2018年に同県道にある盤滝トンネルの無料化に伴い、交通量の増加と共に渋滞化が顕著に表れています。

 さて、甲ネットとして2015年から県道82号線の二酸化窒素量の測定を担ってきました。下記の表に示すように、二酸化窒素の汚染状況が顕著に表れております。またこの地域は甲山の山麓に開発された住宅地であり、近年には開発が進み、緑の景観が年々減少しつつあります。

 県道82号線は、阪急夙川駅東側の山手幹線との交差点から北へ、阪急甲陽線の踏切を超えた所まではゆるやかな坂道で、そこから県立甲山高校横を通り盤滝トンネルまでは曲がりくねったかなり急な坂道です。朝の通勤時や夕方の帰宅時間は、渋滞が続きます。

(ひょうごECOクラブ 丸山寛氏の文章一部転記)


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2019年8月例会のご案内

2019年08月12日 | 月例会案内

 

阪神間道路問題ネットワーク
8月例会のご案内
 
2019年8月17日(土)13:30~15:30
西宮市立勤労会館 第1会議室(4F)

9月例会のご案内
2019年9月14日(土)13:30能勢電鉄 畦野駅集合
新名神の川西IC視察会(雨天決行・荒天中止)
 
猛暑お見舞い申し上げます。台風10号の接近、くれぐれもご注意を。例会案内が遅れ、申し訳ありません。忙しいというほど仕事をしているわけではないのですが、何かと用事に迫られて、加齢による動作の衰えもありそうです▼さて、先月はS画伯と「みち環」Hさん、それに私の3人だけの参加でした。したがって、キューバリブレは3人で呑み乾してしまいました。先月は例外的に午前中で、午後に来られて呑みそこなった方もおられました。当ネットでは会計報告ができていませんでしたが、8年分の決算書をお渡ししました。各団体にはお届しますが、ご要望のあるメンバーにはお渡しします。ご連絡ください▼7/26には道路全国連の幹事会が名古屋であり、私が行ってまいりました。東京・神奈川・名古屋・兵庫・広島から10人が集合。今年の全国集会は11/23~24に神奈川で行われ、概要が決まりました。また、45周年の出版も決まりました。詳細をお知りになりたい方は、お知らせください。全国集会の詳細が決まりましたら、案内文書を発送します▼『みちしるべ』夏季号を、月末をめどに印刷したいのですが、まだ原稿は間に合います。ぜひエントリーしてください。紙の『みちしるべ』は300部を切っていますが、Web版では毎日100人前後の方が見てくれています。ジャンルは問いませんので、何でも書いてください。よろしく。(F)
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